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気になること

読んで下さってありがとうございます✨

「キッラリー♪

キッラリー♪

素敵なお名前キラリだよー♪」


鼻歌混じりにキラリの名を呼びながら

階段を降りるクリスの横を

エイミーが階段の手すりを

滑り降りながら追い越した。


「もーエイミー。

リョウに見つかったら

周りの迷惑考えんかい!

そんでクリスも見てたんなら止めんかい!

ってぼくまで

怒られるんだからねー!」

「…ふふふ。大人なのに

見つかったら拳骨を落とされる。

バレるかもしれないと

思いながらのスリルも

楽しさのスパイスよ」

すっかりお母さん

扱いされているリョウである。

「…彼女、体はもう完治させてるの?」

「キラリの事?そうだね、

回復魔法を多目にかけといたからね!」

何かのタレのように言われているな、

とエイミーは内心思った。

「でも、見つけた時は、

あちこち折れてたし

内臓系も傷んでた。

あれ、元からじゃないかなー…」

回復魔法となると、

本来僧侶であるリョウの管轄だ。

だが基本クリスがいる時は

リョウは施さない。

一つは魔力の濃さ。

才能なのか年月なのか

同じ回復魔法を施しても

効き目も回復度もまるで違う。

そしてもう一つは速さ。

水が染み渡り広がっていくように

クリスの回復魔法は早く回復する。

そのためエイミーがボロボロでも

基本クリスが回復するのである。

それがわかっていたこともあるが、

なにより発見した時の怪我がひどすぎた。

一刻を争う事態だったにも関わらず

言わずにリョウからの叱責を

甘んじて受け入れているのは

心配をかけまいとする

クリスの優しさだったのかと

エイミーは推察した。

「あとね…キラリはなんだか…

ちょっと不思議な力を持ってるかも」

「…不思議な」

「うん。…あ。クリスには

言われたくないだろうなとか

思ってるんでしょー!」

「…ソンナコトナイワヨ」

「んもー!」

「…不思議な力って例えば?」

エイミーが問いかけると

そうだなぁ、とクリスが応じた。

「魔法とは違う力。

例えば、人の思考が読めるとか♪」



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