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消える負の感情

「罠・・・という可能性は?」


ソルジャが慎重な口調で言うと聖は


「考えられなくは無いが、今は少しでも情報が欲しい。可能性に賭けてみる価値はあると思う」


と返答する。


「なら、決まりですね」


ロザリーは一行を促す様に言う。


翌日、聖達は指定された病院を訪れる。そこは日本国内においても一二を争う大形で設備が整った病院であった。そして一行が到着して間もなく、担当らしき医師が現れる。


「本日はご足労ありがとうございます。お話は伺っております。どうぞこちらへ」


その医師に促されるままに一行は病院内に入り、案内された先へと向かう。そこは最新鋭の機材を投入している研究室だった。


中に入ると案内した医師は部屋の中心に設置されているモニターの前に移動し、更に同僚、先輩後輩と思わしき他の医師、研究者達も集まってくる。


「さて、本日皆さんに集まってもらったのはまずこれを見てもらいたいのです」


その中の一人はそういうとリモコンを取り出し、何かのボタンを押す。するとモニターに映像が流れ始める。その映像は少年がアメーバに接触し、その後アメーバから離されるというものだった。


「これは一体・・・」

「日本が魔王軍と同盟を結び、世界が荒れてから少しした頃にアメリカで撮影された映像です。」


望が質問すると医師達は口を揃えて答える。


「今のアメーバ・・・あれが奴等の戦力という訳ですか?」

「いえ、私達はそうは考えていません。寧ろあのアメーバは奴等にとって脅威となりえるのではないかと考えています」

「奴等の脅威?」


質問に返答する医師に対し生花は更に問いかける。


「はい、あのアメーバに取り込まれた後吐き出された少年からは憎しみや怒りといった、敷いては府の感情が全て消え去っていたのです」


医師達ははっきりと断言した口調で答える。


「負の感情が消える・・・?」


そうキーパーが言うと医師達は


「はい。この少年はその後何事にも積極的に、前向きに取り組み、しかも恨み辛みは一切口にしなくなり、感じもしなくなったという報告が来ています」


とどこか希望を感じさせる明るい口調で言う。


「感じないって・・・どうしてそこまで言えるんです?」


ロザリーが最もな疑問をぶつける。


「脳を調べた調査データがあるのですが、その波長から特定できました」


そう医師達は答える。


「成る程・・・しかしこの少年一件だけでは・・・」

「ええ・・・確かにそうなのですが、どんなに頑張ってもこれ以外のこのアメーバが写っている画像、映像は入手できませんでした。この映像にしても動画サイトに投稿されたものですから」


チュアリの発言に続ける形で医師達もため息交じりに言う。


「ですが・・・ですがこれは・・・」

「成る程、皆さんがおっしゃりたいことが分かりましたよ。」


医師達が何を言いかけると聖はそれを遮る様に発言する。

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