暴走する光
「キーパーさん!!」
そう叫ぶとソルジャとムエはキーパーの元に駆け寄ろうとするがその前にシオンが立ち塞がる。
「くっ、邪魔を・・・」
「しているのは貴方達です」
そういうとシオンはナイフを取り出し、俊敏な動きでソルジャとムエを翻弄し突き刺そうとする。ソルジャとムエは何とかそれを躱すが二人掛かりであるにも拘らずシオンは軽々と手玉に取る。
「怨嗟の濁流!!」
一日はそう叫ぶと手から水を放ち浄化システムを攻撃する。しかしシステムはダメージを受けてこそいるものの、内蔵エネルギーが膨大である為か直ぐに修復してしまう。
「くっ、流石に簡単には破壊出来ないか・・・少し容量を減らしているとはいえ、無尽蔵のエネルギーを断ち切るのそうそう出来る事ではないわね・・・」
「なら僕の力も!!」
フリーチェも攻撃に加わるが、フリーチェの力を以ってしても簡単には破壊出来ない。そうこうしているうちに機械が輝きだし、そこから光が放たれて壁に倒れている聖に当たる。
「聖さん!!」
生花がそう叫ぶと光を受けた聖はその場に立ち上がり、その光を身に纏う。
「一体何が起こっているんだ・・・」
「見通す啓発・・・この機械、自分の余剰エネルギーを彼に当ててその力を最大限に引き出せるようにしたのよ、でもあれじゃ・・・」
一日がそう告げ終える前に聖は飛び掛かり、一日に襲い掛かろうとする。
「ダークネス・サンダー!!}
回帰はそう叫んで黒い雷を放ち、聖に当てて弾き飛ばすが聖はすぐさま受け身を取り、再び飛び掛かってくる。
「攻撃が効いていないの!?」
動揺した声を上げる回帰に一日は
「いえ、効いていないのではなく感情が暴走して痛覚が失われているのよ!!あれはもう生命とは言えない存在かもしれない・・・やはり、一つの感情に凝り固まってしまうというのは望ましくない。けどこのままじゃ・・・」
飛び掛かってくる聖に対し、一日の所には行かせないと言わんばかりに立ち塞がり、その体を抑える神消、回帰、ヒリズ。
「皆さん・・・」
「この状況を打開する為にも君をやらせる訳にはいかない!!だから早く・・・」
ヒリズが一日に呼びかけるとフリーチェがそれを遮り
「ねえ、あの機械に貯蔵されているエネルギーと同じ位のエネルギーを注ぎ込めれば機能を停止させられるかな?」
と聞く。
「理論上は可能ではありますが・・・この世界の住民のエネルギーが収束しているとなるとそう簡単には・・・」
「それだけ聞ければ十分だよ、一日ちゃん!!」
そういうフリーチェの表情は硬く、何か覚悟を決めた目をしていた。




