後書き
『repeat~運命の指輪に願うこと~』を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ここからは少しだけ、この作品についてのお話をさせていただきます。
この小説を書くきっかけになったのは、細田守監督の『時をかける少女』でした。
昔からこの作品が大好きで、いつか自分でもタイムリープを題材にした物語を書いてみたい。
そう考えながら構想を練り続け、ようやく形にすることができたのが、この『repeat~運命の指輪に願うこと~』です。
『時をかける少女』の、少しコミカルでありながら、どこか切なさを感じる青春。
そして、真琴と千昭の甘酸っぱい恋愛模様。
何度テレビで放送されても、そのたびに最後には涙を流していました。
主題歌の『ガーネット』も大好きで、作品を思い返すように何度も聴いていたのを覚えています。
そんな大好きな作品に、少しでも近づける物語を書きたい。
そんな思いから、この作品は始まりました。
少しは近づくことができたでしょうか。
もしそう感じていただけたなら、作者としてこれ以上嬉しいことはありません。
よろしければ、ぜひ皆様の感想や考察も聞かせてください。
そして、本作品の主人公である中森明穂について。
明穂のキャラクターを作る際、元になったのはもちろん『時をかける少女』の主人公、紺野真琴です。
ただし、名前については少し別のところから着想を得ています。
本名をお話しすることはできませんが、身近にいたある女性が、とある芸能人と一字違いの名前だったことから、その響きをヒントに「中森明穂」という名前を考えました。
そうして生まれたのが、あの明るくて、少しガサツで、不器用で。
でも誰かのためなら一生懸命になれる、中森明穂という女の子です。
さて。
ここまで読んでくださった皆様なら、最後の場面について色々と思うところがあるのではないでしょうか。
明穂は、どうなったのか。
あの光は何だったのか。
そして――。
この物語は、本当にここで終わったのか。
実は、この物語には公開していないエピローグがあります。
ですが、今回はあえて公開しないことにしました。
明穂のその後がどうなったのか。
あのラストを見て、何が起こったと思ったのか。
それは、今この作品を読み終えた皆様に委ねたいと思っています。
作者の中では、ひとつの答えがあります。
けれど、それが皆様の想像した答えと同じである必要はありません。
「明穂はどうなったんだろう」
そう考えながら、最後の一行を読み終えたあとも、明穂たちの物語を少しだけ心の中で続けてもらえたら嬉しいです。
もし、いつか「続きが読みたい」と思っていただけることがあれば、その時には公開していないエピローグをお見せすることもあるかもしれません。
そして、もしこの物語の続きを書く機会があるのなら。
その時は――。
明穂にかかった「運命」という呪縛が解け、コースケと本当の意味で幸せになれる。
そんな物語を書いてみたいと思っています。
最後まで『repeat~運命の指輪に願うこと~』にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
皆様の心の中で、明穂とコースケの物語がこれからも続いてくれたら、作者として嬉しく思います。




