88.【ガードレールに挟まれた道:赤い一本道】
前回の87.【ガードレールに挟まれた道:赤い人形】の夢を見た数日後の夢は……
また何かの集会に出るか出ないかの話をしていた。
たぶん目が覚めた時に「何かの集会」を一番最初に思い出したから、次の夢にも出てきてしまったのかもしれない。
この時も集会には出ずに逃げようとしたら、集会の関係者に無理やり連れていかれた。
辿り着いた先は大きな聖堂のような場所だった。
中には人がたくさん集まっていて、その中にいた人が小声で話しかけてきた。
「この集会が大騒ぎになるようなタブーなことをしてくれ」
そのタブーが何だったかは起きたら忘れてしまったけど……
お願いされたので実行してみると、その場は大騒ぎ。
関係者が一斉にアタシを捕まえようとしてきた。
お願いしてきた人達が助けてくれるのかと思ったら、全然助けてくれない。
アタシは急いで聖堂の外へ逃げた。
聖堂の外には、また白いガードレールに挟まれた道が続いていた。
赤い色をした道だった。
アッチノ世界で赤い道路は何度か見たことがあるけど、この時の道は歩道ぐらいしかない細い一本道だった。
なぜか聖堂の出口のすぐ側に立って乗る二輪車の乗り物が置いてあった。
夢だからスピードが出るのかと思って乗って逃げようとしたら、とんでもなく遅い……。
普通に走って逃げればいいのに、夢の中のアタシは夢だとわかっていてもなぜか乗り続けた。
赤い一本道の左側に道路があるのか車が走っているのが見える。
そっちに逃げたいけど、高い位置にあって登れない。
反対の右側には川が見えるけど、こっちも高低差があって下りられない。
後ろからは関係者が追いかけてくる。
戻ることもできず、ただひたすら逃げている途中で目が覚めた。
夢の中の立ち乗り二輪車は、ぬぅーッ!とお腹に力を入れると動く感じだった。
遅かったのはアタシの腹筋が無さすぎたせいなのかな。
そう思った夢でした。