51.【マネキンショッピングセンター:巨大な人達】
ある日の夢は……
またマネキンショッピングセンターみたいな場所から始まった。
マネキンショッピングセンターの中には、円形の外通路がある。
今回はその通路でフリーマーケットでもやっているのか、服や雑貨などが売られているようだった。
でも、そこにいたのはマネキン人形ではなく、たくさんの人間がいた。
あるお店に行くと凄く背の高いというか、巨大な女の人が立っていた。
三メートルぐらいありそう。
それに顔つきも少し変わっている。
この人のドキュメンタリーをテレビで見たことがあるなぁ……。
巨大さに驚きながらも、なぜか心の中でアタシはそう思っていた。
でも、現実には絶対に存在しないと思う体の大きさと見た目。
だから、夢の世界でドキュメンタリーを見たのかもしれない。
確かスポーツ関連の人で、この人には素敵なパートナーがいたはず。
そんなことを思い出して、そのパートナーの顔を思い出しながら歩いていたら、大きな服がかけてある後ろに思い浮かべていた人がいた。
その人も背が高くて、浮かんだ顔よりも老けた感じだったけど、素敵な笑顔で接客している。
「あっ! ここって○○さんのお店っすよね」
突然、後ろからというか上から声がした。
振り返ると、女の人と同じく三メートル以上ありそうな男の人達がたくさん背後に並んでいた。
みんなバスケット選手みたいな格好をしている。
どうやらアタシが引き連れていたらしい。
彼等の話を聞いていると、出ているたくさんのお店は、全部なにかのスポーツ用品の専門店だとわかった。
「○○(人の名前)は何が欲しいんだっけ?」
アタシは自然とその中の一人に声をかけた。
物静かそうな彼は、欲しいメーカーと物をはっきり言ったのに起きたら思い出せなかった。
専門用語みたいな言葉だったのは覚えている。
でも、全く思い出せない。
「他のブースも見てきていいですか?」
そう言われて
「はい、行ってらっしゃい!」と張り切って言った瞬間に目が覚めてしまった。
今までの夢では、マネキンショッピングセンター内にいたのはマネキン人形だけだった。
追いかけてくる何かはいたけど……。
マネキン人形以外の他の存在に使われる日があるのだろうか。
それともアッチノ世界ではない、別の世界の夢だったのだろうか。
短い夢だったけど、アッチノ世界のようで、そうじゃないような不思議な余韻を感じる夢だった。
そんな夢でした。