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鬼ノ境界(おにのきょうかい)  作者: Helbon
season2

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シーズン2 第7章 氷原に残された痕跡


ノルウェーで“ゼロ”と遭遇して数日後。

ホワイトホース本部は緊急会議を開いていた。


ユキが現場から持ち帰った端末には、暗号化された断片データが入っていた。

解析班の報告は衝撃的だった。


「解析の結果……ゼロは“単独行動”ではなく、

誰かの指示で封印を突破した可能性があります。」


総裁が顔を曇らせる。


「ブラックタイガーの残党……いや、別勢力の可能性もある。」


レイは「別勢力」という言葉に反応した。


「戦争は終わったはず…じゃあ誰がゼロを動かしているんだ?」


通信班がさらに新しい情報を報告した。


「ノルウェー上空の衛星観測に、奇妙な影が映りました。

大きさ、形状……アーク・ネメシスと酷似した物体です。」


ナツキが驚きの声を漏らす。


「えっ……アークネメシスⅡってこと……?

でも偵察では存在しないって……」


シュンが冷静に言った。


「偵察に映らないなら、あれは“動ける基地”ってことだ。」


レイの母ユキは表情を固くしながら言う。


「アークネメシスは“浮上型”だった。

もし改良されているなら……完全なステルス移動型かもしれない。」


ユキは会議室で、皆に静かに語り出した。


「ゼロは……私が初めて担当した被験体。

人と鬼の特性を初めて掛け合わせた“原点”。

けれど失敗作として封印された……

なのにあの時、あれは……レイの名前を呼んだ。」


レイは拳を握る。


「あれは……俺を狙っている。」


総裁が席を立ち、全員を見渡す。


「ホワイトホースは“ゼロ追跡班”を結成する。

主力はレイ、ナツキ、シュン、ユキの4名。

アークネメシスⅡの影が確認された北極圏に向かう。」


ナツキが言う。


「また……宇宙や空に関する戦いになりそうですね。」


シュンが苦笑しながら、


「平和平和って言ってたのに、休ませてくれないよな。」


会議を出た後、レイはふらつき、胸を押さえた。


「……っ」


ユキがすぐに支える。


「また……闇の力が反応しているのね。

ゼロが目覚めたから……あなたの中の力が共鳴している……。」


レイは気丈に立ち直り、


「大丈夫。今度は逃げない。

必ず全部、終わらせる。」


空には白夜が残る北欧の空が広がり――

新たな、見えない敵との戦いが始まろうとしていた。


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