いよいよ上陸04
遅くなりました。書き連ねていた小説が、書き込み用アプリ不具合で消えてしまいました。もうそのアプリはアンインストールし、別アプリにて再開です。
「何だよ、ほぼ俺の倍じゃん。オバサンで良くね?」
「だまらっしゃい!!オバサンじゃないっ、私はミリー・クレチアンよっ!」
わざと煽っているのか、悠希の口は肉欲お姉さんの怒りを更に増すばかり。
目が吊り上がる程に怒って腕を振り回しているからか、彼女の仲間である科学兵達も戸惑っているようだ。
そもそも腕を振る事で何らかの攻撃を行ってくるし、それが何を操っての事なのか攻撃が見えないのは怖い。
「凄い…っ。揺れて…っ!」
言葉の途中で急に顔を押さえるミセランさん。その指の間から、ポタリポタリと真っ赤な雫が滴って落ちる。
うわ~…、まさかの鼻血?この人、女の人が絡むとダメな種類だ。
思い切り呆れ顔をしてしまう私は、後ろからツンツンと服を引かれて振り返る。勿論そこには雛がいるのだけど、彼女に無言で首を振られた。
あ、関わるなって事かな?
「そうだね。…でもあのボンキュッボンの攻撃を、悠希ってば良く避けれるよね。」
「そうね。相手が殺気を消せれている訳ではないから、前行動と視線などから予測しているのかしら。」
視線を悠希に戻し私が感心しながら告げると、雛は冷静に彼の行動を観察していたようである。
前行動と視線?そんな物で攻撃を予測するなんて、凄くない?私なら本当に無理なんだけど、近距離戦闘をする人特有の技なのかな。
「ちょい…オバサン、たんま!」
「またオバサンって言うかっ!」
焦ったような悠希にも、肉欲お姉さんは鬼のような顔で牙を剥いた。
うん…まず、オバサンって言うのはやめた方が良いと思うけどね。
それにしても、悠希以外の──私達へは全く攻撃が来ない。
忘れられているのか、敵と認識されていないのか。
「ねぇ、雛。あのボンキュッボンの攻撃手段、分かる?」
「いいえ、まだ分からないわね。この距離からでは確認出来ないけれど、腕に何か装着しているのかしら。」
雛の言葉で腕を中心に見てみるけど、腕の振りが早すぎてハッキリと視認出来なかった。
それでも悠希は攻撃全てを避けていて、良く見たら彼にも私達にも、薄く結界が張られている。
いつの間にって思ったけど、もうこの際だから彼は戦い慣れているのだという事にしよう。突然攻撃された筈なのに、私達にまで結界を張る余裕とか半端ないもの。
私は近距離戦闘を得手としないから、直接自分に攻撃を向けられる事に恐怖を感じて固まってしまう。
今の悠希は肉欲お姉さんと距離があるから、一方的に防御に徹している感じだけどね。
でも分かる。少しずつだけど接近していってるもん。
しかもこの絶える事ない攻撃の最中なのに、彼ってば笑ってるんだよ?
逆に怖いって。
2017,03,04…文章訂正




