第84話 勇者の弱点
あれからスク水を着せられ、写真を撮られた4人。
そしてコスプレ屋を後にし、エーケベの郊外に来ていた。
「末代までの恥だわ......」
「まあまあ、カエデ結構似合ってたよ」
「アンタに言われたくないわよ!ロリ魔王!!」
「僕は何だって似合うからね、リコは巨乳過ぎてエロくなってたね」
「や、止めて下さいよ!でもちょっと楽しかった......かも」
「変な性癖に目覚めないでよリコ......」
「これがサンベルスの国民に知れ渡れば変態王女になってしまうですの......」
「まあまあコアネールさん、もしかしたら支持率上がるかも知れないですよ」
「サンベルスの国民を変態にしないでくださいですの!!」
「さて......」
カエデは3人と距離を取った。
「目的は一緒だけど、ここからは私は単独行動するから」
「どうして?」
「どうしてって、私は魔王と行動する気はないし、あなた達文無しで直ぐタカってくるでしょ!」
「まだそんなこと言ってるよ。まあ文無しでタカろうとしてるのは事実だけど」
「そんなこと言わないで仲良くしましょうよ。文無しでタカろうとしてるのは事実ですけど」
「そうですわよ、カエデさんらしくない。文無しでタカろうとしてるのは事実ですけど」
「タカろうとしてるんじゃない!!とにかくもうあなた達の面倒は見切れないから!!じゃあね!!」
そう言って後ろを向いて歩いていこうとするカエデ。
「わかったよ、カエデありがとうね。初めは敵同士だったけど友達になれて良かった」
「誰が友達よ!!全く都合良いんだから」
そう言ってカエデは歩いていく。
「行ってしまいましたね......カエデさんがいれば心強かったのですが」
「カエデって何か弱点とかないの?」
「さあ......ロイさんにゾッコンなことぐらいしか」
「誰がよ!誰が!!」
少し歩いた先で振り返り叫ぶカエデ。
「大体私に弱点なんかないんだから!!」
そう言って、また後ろを向き歩いていくカエデ。
「まあ仕方ないですの、私達は私達でロイさんを探すですの」
「そうだね。あーあ、カエデとももっと仲良くなりたかったな」
歩き去っていくカエデの後ろ姿を見ながら言うレイカ。
「そう言えば知ってますか?このエーケベとオーブロの間の森はオバケの森と言われていて、様々な怪奇現象が起こるらしいですよ」
それを聞いて、ピタリと歩みを止めるカエデ。
「そうなの?」
「はい、謎の人影が見えたり死んだはずの人が見えたりと恐ろしい森だそうです」
「そんなところが......まあ3人いれば怖くはないでしょうが」
3人が話しているといつの間にかカエデが戻って来ていた。
「あれ?カエデ?」
「ま、まあ、目的が一緒なのに別々行動するのもバカらしいし、一緒に行こうかなーなんて......」
「どうして?さっきは僕達が邪魔だって」
「と、とにかく!3人より4人の方がいいでしょ!」
「もしかして怖いの?」
レイカが目を細めながら言った。
「こ、怖くないわよ!!」
「大丈夫だよ、勇者様と言えどか弱い女の子だもんね、さっきは可愛くない性格って言ったけど可愛いねカエデちゃん」
「う、うるさいチビ!!良いから早く行くわよ!!」
こうして勇者、魔王、王女、田舎娘の女4人旅が幕を開けるのだった。
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