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裏Resort  作者: まさぐりまさお
最終章
98/108

軽井沢編9 パーティー前夜

籠りオトコ襲撃の件や、ハチ退治で僕の部署は友情を深め、団結していた。




ただ、一部僕らをよく思わないお洒落系のアルバイトの人間もいたし、他社の遊具部署の佐伯工業の人間には完全に嫌われていた。




小さい団結は生まれたが、その分敵も多かった。




仕事では一定の成果を出し、ハチ退治や草刈、枝切りなどの体を張った作業をこなし遊園地の中でも頑張っていた方だった。


この時が一番充実していたのかもしれない。






初夏のこの頃は週末の夜になると、新しいアルバイトが沢山やってくる。


僕らの部署でその受け入れも請け負っていた。




【受け入れとは】


山にやってくる新人のアルバイト達は一旦ヤングロッジの大きな食堂に集められる。


そこから各セクション(遊園地、ホテル)の代表が振り分けられたアルバイトに業務の説明、寮の説明などを行い、制服を配布するという業務




この受け入れは通常業務終了後、夜の9時くらいに行われるため、サービス残業となり誰もがめんどくさがる。




しかし






僕らは進んでその業務を引き受けた。


僕、部下のスギとサダで。






何故なら・・・・






本社にいる人事担当からのタレコミで




「今年のアルバイトは可愛い女の子が多い」




という情報をいち早くキャッチしたからだ。




この頃は、幹部候補生は本社にも何人かいて、我らの幹部候補生のスギが


「皆友達」


というめでたい奴だった為、本社の情報までも入手できるようになっていた。


良い後輩を持った。






話は戻り、助平心で引き受けた「受け入れ」




食堂に行ってみると、確かに可愛い女子ばかり。




仕事の訳の分からない説明は適当にして、どんどん女子のアルバイトをコテージへ誘った。


すると、流石はリゾート気分で来ている女子たち。


ノリノリで遊びに来る。




ただ、


僕らは一個だけルールがあり


「早打ち禁止令」


を出していた。


先ずは友達になって、皆で遊んでいるうちに・・・・はいいけど、やりたいだけの奴は仲間に入れなかった。






その結果




どこの部署よりも早く、可愛い女の子と友達になる。




そして、遊園地の中の可愛いアルバイト達は僕らのグループとは皆友達になる。












あー




なんていい職場なんだ。




そう思っていた23歳の初夏の話

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