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裏Resort  作者: まさぐりまさお
2年目
66/108

軽井沢編17 禁断の果実

馬鹿な僕は禁断の果実に手を出した。




前にも書いた、釣り堀、パターゴルフの金だ




この頃のアルバイトと協力して金を集めた。


会社が守ってくれたのも関わらず、恩をあだで返す行為だ。


でも、まだまだ20代前半の僕にはこんなことしかできなかった。


いや、もう自暴自棄になっていたしどうでも良かった。




でも、僕は一旦立ち止まって考えた。


考えた末その金を置いた。




一枚だけ封筒に入れ、封筒へ


「慰謝料」


と殴り書きをした。




色々と考えた末


どこまでも腐るつもりはなかった。


一枚だけ拝借して後の金は置いてきて見て見ぬふりをした。




あと、糞くだらない命令の30日間の禁酒も即破った。


なんで社会人で禁酒とか・・・・意味わからなIと思って、わざとゴルファーズロッジの自動販売機でビールを買って、皆が見えるところで呑んだ。


ビールを飲みほしたところで、ハリオを呼び出した。






「はい。慰謝料です。」




封筒の中身が薄すぎることに気が付いたハリオは言った




「慰謝料ってこういうものですか?」






「はい。こういうものだと思います」






金額を確認してハリオは絶句した。




「兄貴に聞いた感じの金額と違うのですが・・・・」




「金額の問題ですか?僕が今ある全財産でハリオさんへの償いを表しました。何なら通帳その他見せましょうか?」






「・・・・・」




ハリオは考え込んだ。




「納得いかなければ、その兄貴に相談して、内容証明でも何でも出してきてください。その場合私も全てその兄貴にお話しますし、それなりに出るとこ出ます。」




「わかりました・・・」




何が解ったのかは解らないが、僕はこれでこの場を去った。


今考えると滅茶苦茶な理論だが、追い詰められたら前に出るしかないのでこうなった。




どうしてもハリオを黙らせたかった。



でも、この件はあっさりとこれで終わった。



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