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精霊の森  作者: 富幸
9/60

森の精霊  2

 女の子と並んで座るなんて初めてだし、まして先程会ったばかりで勿論名前も知らない。

 それなのにこうして並んで座っている事が当たり前で自然な気がしていた。

 僕は少しドキドキしながら

「あのね撲一・一郎て言うんだ君は」

「わたし、私は西畑さくらよ」

 と返してきた゜僕は苗字を言い忘れたと思い

「ごめん僕根本・根本一郎です」

 と言い直すと少女は余程可笑しかったのか下を向いてクスクス笑い出した。

 少し笑うと顔を上げて

「ごめんなさい゜笑ったりして貴方の事はあなたのお爺さんから聞いて知ってるわ」

 僕は少し顔が熱くなった気がしたが。

「お爺ちゃんを知ってるの」

 と聞くと

「お爺さんとは、よく会うの、私時々此処に来るから」

「そんなに来るの」

 と尋ねるとコックリと頷き

「学校で嫌な事や家の用事・願い事で此処に来るの」

「学校でいじめられるの?」

「いじめられる事はないけど」

 と言って黙ってしまった。

 彼女はそれ以上話したくない様子だった。

 僕は言葉に詰まって話を変え

「西畑さんは何年生?」

 と聞くと彼女は顔を上げ僕を見ながら

「五年生よ」

 と返事をした。


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