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9話 恋愛バトルトーナメント開幕!ですわ

大乱闘の翌朝。

「おはよう、咲希。行こうか」

玄関先には、昨日忽然と姿を消したはずの結菜が、いつも通り穏やかな笑顔で立っていた。

「結菜! 昨日はいきなりいなくなって心配しましたわ。どこで何を……」

「あはは、ごめんね。ちょっと人酔いしちゃって、先に帰って休んでたんだ」

結菜は軽くはぐらかし、咲希の背中を押す。その指先が、いつもより少しだけ冷たいことに、咲希はまだ気づいていなかった。


そして数日後――ついに『恋華祭』が幕を開けた!

校舎は薔薇とリボンで彩られ、中庭には鉄鋼男子高等学校による「プロテインかき氷」や、恋華女子による「恋結びおにぎり」の出店、クラスや部活の展示や出し物が並ぶ。

しかし、全生徒の視線は校庭に特設された、綺羅びやかなライブ会場のような巨大闘技場に注がれていた。


実況 「皆様お待たせいたしました! 聖華女子が誇る伝統の『恋愛バトルトーナメント』、いよいよ開幕です!」

解説「厳正なる審査の結果、選ばれし8組の乙女たちが集結いたしました。今年のラブパワーの密度は過去最高ですわよ!」


実況「エントリーNo.1! 無自覚な鉄のカーテン! 『拒絶する鉄仮面』如月 咲希!!」

「……なんでわたくしが、こんな目立つ舞台で戦わなくてはなりませんの……」


実況「エントリーNo.2! 恋バナの時速は音速超え! 『韋駄天乙女』走輪そうりん かける!!」

「やっほー!悟くんみてるー?」

解説: 「一目惚れで恋に落ちた超特急。彼女のノロケは耳で追うことすら不可能ですわ!」


実況「エントリーNo.3! 生徒会に反旗を翻す、最恐の1年生ペア! 深雪&夏美!!」

深雪「私の王子様…。」

夏美「僕のお姫様…。」

周りには目をくれず2人でずっと見つめ合う。

解説「月と太陽。姫と王子。その完成されたコンビネーションはどこまで通用するのか…楽しみですわ!」


実況「エントリーNo.4! 3年付き合った彼との別れ… 『大失恋女子』怨念 響!!」

「…まもる…絶対に許さないから…!」

解説「愛が憎しみに…。2つの感情は、表裏一体ですわ。」


実況「エントリーNo.5! 驚愕の自薦出場! 『氷晶の孤独』卯月 結菜!!」

「結菜……!? 結菜も出るんですの!?」

咲希が驚愕する中、目を合わせず結菜は無言でステージに上がる。

解説「氷の瞳の奥に、決意の炎が見えますわ…。自ら死地に赴くように……!」


実況「エントリーNo.6! 情報操作はお手の物! 私、『恋愛パパラッチ』ミミ子!」

解説「そしてNo.7! 浪漫を糧に戦う『恋愛収集家』花園 優子も参戦いたしますわ!」


実況「そしてラスト! 揺るぎなき絶対百合領域! 去年の覇者、生徒会ペア・聖子&百恵!!」

光の粒子を浴びながら、優雅に、けれど圧倒的な威圧感を持って二人が登場した。

解説「勝てる気がしませんわ…。彼女たちの百合の園に、誰が風穴を開けられるのかしら…。」


実況: 「今年はこの8組で戦います! 恋の栄冠を掴むのは一体誰か!?」

解説: 「阿鼻叫喚の恋愛バトル……。さあ、トーナメント、開幕ですわ!」

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