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恥ずかしい出会い

 マーリンが、テントと寝床の設置を手伝っていた頃、筆頭魔術師のソロモンは、アーサスに激怒していた。


「アーサス! 何故,分からないっす!」

「あの洞窟に閉じ込められたら気が可笑しくなるんだ!」

「満月の夜だけっすよ! たった一晩っす!」

「ソロモンは、知らないだけだ! 外では、暴れて無いんだ。信じてよ」


 アーサスは、産まれた時に【闇の祝福】と呼ばれる魔族の呪いを受けていた。その呪いは、満月の夜だけ、シルバーウルフと言う凶暴なSS級の魔物に変わる呪いだった。その魔物は、白狼の毛を銀色に変えて3倍位大きくし、ユニコーンのような硬い角が額から生えている。黒い大きな爪は、収縮可能で大きく伸ばした時に切り裂く事で知られている。普段は、単独で森の奥の縄張りにいるとされている。


 アーサスの瞳は、エメラルドの様な色をしていたが、呪いを受けた時に赤色に変わってしまった。その呪いを受けてから、満月の夜になると居城の地下にある洞窟に閉じ込められていた。しかし、成長するにつけ力を持て余し、暴れる様になり、扉を壊して外に出て行く様になった。


「… 今日は、もう帰って欲しいっす」

「分かったよ」


 バタン!


 アーサスは、不満の余り戸を力強く閉め、愛馬、バレンの居る馬小屋の方に駆け出した。嫌な事が有るとバレンに乗って帝都の近くに有る森まで走り、湖で馬を休ませる。その間、アーサスは、木陰で本を読む事が習慣になっていた。


 今日に限ってアーサスは、湖の側まで足が止まらなかった。アーサスは、赤い髪をした少女の美しさに心を奪われ、彼女から目を離すことができなかった。彼女は、全裸でバレンに水を飲ませていた時、アーサスは、彼女の方に行こうとして、小枝を踏み音が鳴ってしまった。その音でアーサスは、我に返った。


「えっ、キヤヤヤヤアアアアア! へっ、変態男!」

「あっ、違う,違うん… 変態,変態男って… あっ、待って… 」


 彼女は、脱ぎ捨てていた服を持って即座に岩陰に隠れた。アーサスは、思考を巡らせどう繕えば…


「いや違う、正直に言うべきだ。俺は、顔を見ていただけ… いや 胸、も… 駄目だ、そうだ。名前を聞こう」


 アーサスは、どう言い訳をしても駄目と思い、『謝罪すべき』だと考えた。そして、彼女の名前も知りたいと心からそう思った。彼女が隠れた岩場に近づいて声をかけた。


「さっ、さっきは、悪かった。本当にすまない」

「バカ! 全部見た。あっちに行って!」

「いや、全部じゃ無い。柔らかそ、違う、胸、そう胸ま、で… はぁ〜、俺は、何を言いたいんだぁ。」

「うううううう、胸見た。イヤヤヤヤヤ」

「あっ、違う… いや、違わないけど… 待っ、て… 」

「嫌いー! 来ないで!」


 アーサスは、追いかけようとしたが、初めて愛しいと思った女の子に『嫌い』と叫ばれて足が、動かなくなってしまった。そして、彼女の走り去る姿をみながら『変態男』と言われた事を思い出し、その場で、ガクッと膝をついた。


「変態、男って… あぁ… 俺は、どうすれば、よかった… んだ。  ソロモン、教えてくれ… 」




「アーサス君は、見惚れすぎですよ」

「正直に何言ってるんでちゅか」


なんて、コメントも。


コメント宜しくです。

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