魔剣学園
今回から会話以外は、エリザベスと書き親しい呼び名は、エリザと書きます。
アーサスが、「エリザベス」と呼ぶ為の変更です。
聖教皇国を聖教国と書いていたので訂正しました。
聖教皇国の学園都市に着き、マーリンとタバサは宿屋の前、エリザベスは学園の裏にある学生寮前で馬車を降りた。アーサス達は、ソロモン所有の居館の前で馬車を降りた。
「ソロモン様、お帰りなさいませ」
「セバスも、変わりないっすか?」
「はい、有難うご座います。…で、そちらの方が、アーサス様ですね」
「宜しく、セバス」
ソロモンの居館は、こじんまりした二階建ての建物で前に広い庭が有り、テラスも兼ねる温室が有る。建物の裏には、建物続きで使用人住居が有り、小さな裏庭、馬車小屋と馬舎が有る。アーサスの部屋は、二階の裏庭が見える角部屋で、広いポーチに抜けるフレンチドアが有る。
「アーサス、無事に着いたんだな」
「ダン団長、心配をかけた」
「学校での護衛には、私の息子のジンスが付きます」
「捨てられた王子に護衛は、要らないが… 」
「アーサス様は、今でも第二継承権の有る王子なのです。本来なら5人以上の護衛が付く身分なのですよ。それに息子は、上院騎士学校を卒業したばかりだから、良い経験となります」
「そうか、分かった」
学園都市には、上院騎士学校、魔剣学園、錬金技術学園と冒険者学校、それと学園図書館が都市の中央に有り、其々の学校(学園)が東西南北に分かれて建っている。
入学初日、アーサスは朝早く起き、素早く黒の剣士用の制服に着替え、朝食後、ソロモンと一緒に居館を出て馬車で魔剣学園に向った。学園の門の前で馬車を降りると、待ち伏せ、ゴホン、偶然エリザベスと会った。
「ご機嫌よう、アーサス様にソロモン様」
「あゝ」
「元気っすか?」
「ええ、今日からの授業が楽しみですわ。アーサス様、お昼は、どうなさいますの?」
「昼は、校長に呼ばれている」
「あら、そうですの。残念ですわ」
「じゃ、校長室で待ってるっす」
「分かった」
アーサスやマーリン達が通う魔剣学園は、15歳から入学でき、朝は授業のみで、午後は実習(教師が教える)日と自習や自由に技を練習する日(個人かグループを作って自主練)が有る。卒業後は、色々と優遇されるので殆どの学生は、卒業できるように努力している。
2人が校舎の入り口に入ると、マーリン達が肖像画を見ようとしていたので、アーサスとタバサはすぐ仲間に加わった。
「あれ、校長先生の横にソロモンさんの肖像画が飾ってあるわー」
「まぁ、凄いですわ。特待生で首席卒業ってプレートに書いてありますわ」
「あゝ、確か、13歳で入学して16で卒業試験受けて、一位でパスしたって言ってたなぁ」
「ソロモン、 天才!」
アーサス達は、受付で入学手続きを済ませた。タバサとエリザベスは、魔法クラスなので紺色で赤い縁取りが有る膝下丈のローブを着ている。アーサスとマーリンは、黒色で赤い縁取りの制服を着ている。騎士クラスの制服は、男子はズボン、女子は、膝上丈の巻きスカートでとても洗練されて動き易いデザインになっている。
アーサスは、マーリンの制服姿を見て他の生徒が、彼女に興味を持つのではと懸念していた。何故なら、マーリンは、長い髪を頭の上でまとめて黒のリボンで結び、膝上まで有る黒のハイソックスを赤いバンドで留めていた。パッと見ただけでも小柄で可愛く見えるのに制服を着ると胸ラインも見てとれるのでとても魅力的な女性だと言うことが分かる。
美少女で有るマーリンがクラスに入ると、『うわぁー』と響めきが起こった。
「あの子可愛い」
「スゲー、美人」
「何処の貴族だ?」
「お前、話しかけろよ」
アーサスは、マーリンのすぐ後にクラスに入り男子生徒を見渡し『チッ!』と強く舌打ちした。マーリンは、女生徒達が座っている隣の席リ、アーサスはその隣に座った。
直ぐに教師が来て早々に授業を始めた。
「私は、このクラスの担当のキョーヤだ。早々だが、今日から暫く[魔剣の特徴]ついて教える。誰か説明出来る者はいるか?」
「はい、僕が持っているのは、雷神系の魔剣で魔力を込めると雷の様な黄金の光が剣にあらわれます」
「私のは、風神系の魔剣で風の力で相手を斬り飛ばします」
「宜しい。今の説明の様に一般的な魔剣は、雷、風、氷と火の系統に別れている。雷系は、『黄金の光』では無く電流だ。氷系と火系は、氷や火が剣に纏わり付いて、氷は剣を強固にし、火は斬る相手を焼き付ける。風系は、さっきので正解だ。但し、これらは皆、一般的な使い方だからな」
「光系も有りますよね」
「いや、光系は、魔剣とは言わず[聖剣]と呼ばれている。他に質問は?」
生徒達は、積極的に質問したり、意見を言ったり、興味深く聞きノートにまとめたりしていた。
少しの休憩を挟み次の授業では、[魔法の特徴]の授業だった。この様に午前は、2つの授業で一年目は、基礎知識を習う事が出来る。
今日は、午後のクラスが無いのでアーサスは、マーリンをタバサのクラスまで送り、自分は、ソロモンのまつ校長室に向かった。
ソロモンさんは[天才だった]と言う事実が、判明しましたね。




