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第1165話 インタビューウィズドラゴン

「へぇ! あんた達、いやあなた方が火龍だってのかい……ですか」

「……ん。その通り」

「うむ。我が輩が火龍の王である」

「そうねー。でもそんな話し方だと肩こっちゃうわよ。いつもの通りに話して欲しいわー」

「分かりまし……分かったよ。それで……」


 火龍の姿になったレイアちゃんに当初はビビりまくっていたエレさんだったが、レイアちゃんが人の姿になった途端、今度は彼女に質問しまくるようになった。


 だが俺は知っている……彼女が物凄く小さな声で『洗浄』と唱えていたことを。

 敢えて指摘するような子供みたいな真似はしないが、さぁこれから飛空艇を呼び出すぞ! とスタンバっている俺からすると、火龍一家に質問しまくっているエレさんに、つい「ションベンたれー」と言いたくなる。

 言わないけど。

 でも予定は詰まっているので話を進めることにする。


「じゃあ、ウチの商会の連中と訓練したときに商品にした鱗って、レウス様達の鱗だったんだな」

「うむ。その通りである」

「エレさん」

「なるほどなー。じゃあ次の質問に……って、ショータか。何の用だ? こっちはレウス様達の話を聞いてる

んだから、邪魔すんなよ」

「えーっとですね……随分と興奮してますね」


 邪魔って言うなよ。

 確かに邪魔したかもしれないけど、そんな睨みつけるような雰囲気で言わないで欲しい。

 あまりの剣幕に、出発する旨を告げるはずが、つい別な事を言ってしまう


「興奮? そりゃするだろ。火龍様だぜ? 火龍様。おとぎ話や言い伝えでしか聞いた事のない方達が、目の前に居るんだぞ? 興奮しない方がおかしいだろ」

「そ、そうですね」


 エレさんって、案外ミーハー(死語)なのか?

 でも、言われてみれば確かに興奮しない方がおかしいか。

 こっちの世界でもドラゴンってのは伝説的存在みたいだしな。

 ちゃんと理性があって話も出来るドラゴンに会えたなら、興奮してしまうか。


 俺だって火龍姿になったレイアちゃんの背中に乗せて貰った時、結構ハイテンションになってたしな。

 彼女の場合、俺とは違ったベクトルで興奮しているようだ。


 って、納得しちゃダメだろ。

 あの様子だと、日が暮れるまでレウスさん達へのインタビューは終わりそうにない。

 いや、下手すれば日が暮れた後でも続いていそうにすら思える。

 やはりここは話の流れを変えるためにも、ダンデれもん様に御出陣を願うしかあるまい。


「エレさん! 話があります!」

「!? なんだよ、急に。いきなり大声出されると、ビックリするだろうが」


 ビックリした反動なのか、俺より大きな声で反論するエレさん。

 その様子に多少怯んだけど、どうにか話を続ける。


「じ、実はですね、俺も正体を明かそうかと思いまして」

「はぁ? ショータの正体? なんだそりゃ? ショータも実は火龍様だったりするのか?」

「いえ、火龍ではなく迷い人ですね」

「ふーん、迷い人ねぇ……迷い人?」


 エレさんは俺の迷い人発言に、ようやく話を聞く気になったようだ。

 それまでの様子が一転、持ち込まれた品を見極めようとする商人の目つきに変わる。

 ここからが正念場だな。


「迷い人って、あの迷い人かい?」

「えぇ、あの迷い人です。何なら証拠でも見せましょうか?」


 証拠を見せましょう、飛空艇ドーン。

 キャー素敵、抱いて。

 これだな。


「いや、いいよ。なんとなくそうじゃないかって思ってたしね。わざわざ教えてくれたってことは、少しは信用してもらえたのかな」


 よし、それじゃあ証拠として飛空艇を呼び出そうとしたら、あっさり断られたでござる。

 どうやらエレさんも薄々は感づいていたようだけど、こちらから言い出さない限り触れるつもりはなかったようだ。


 ……なかっただけだよな?

 単にレウスさん達へのインタビューをしたいがあまり、適当に流されたわけじゃ無いよな?

 折角の告白なのに、このままただの戯言と流されたくない。

 やはり飛空艇ドーンをやっとくべきか?


 ………………

 …………

 ……


 よしやろう。

 俺が黙った途端、レウスさん達へのインタビューを再開されたし。

 ちゃんと証拠を見せて、俺もちやほやして欲しい。


「飛空艇召喚!!」

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