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22、魔法取得

 ゴブリン村での一戦から4日が経過した。

 村に出る前不用意に契約を結んでしまったゴンダには俺が人間であることを伝えることにした。契約の解消は名付け親が死亡しなければならず解消されても名前が消えることはないので俺が人間だと知っても契約を取り消す事ができないが責任として話すべきだと思ったからだ。

 それでゴンダが皆に俺の秘密を喋って村を追われて自分の事が公になっても仕方ないと覚悟していた。

 しかし話を聞き終えたゴンダの反応は歓喜して秘密を他言することはせず俺について行くといわれ、どこに忠義を尽くす要素があったのか分からないが取りあえず不安は解消した。

 それと忠義を示してすぐに言うのは悪いと思ったが旅には同行することは断った。

 こちらは落ち込んでいたが文句を言う事はなく自分達の現状と自分の実力不足だと変に自己解決しながら了承してくれた。


 こうして後顧の憂いもなくゴブリン村を出ることが出来た。


 次の行き先は山二つ超えた先にあるコルネ村である。

 ゴブリンからは交友関係もあり旅人も歓迎してくれるそうで、一番近い街まで行くのなら位置的にも近いと言われた。

 規模はゴブリン村と同じぐらいだそうだが無効の方が街に近い分品揃えはよくこちらで揃えられなかった物も補充できるそうだ。

 先程距離としては近いと言ったが山の上り下りの前にまず森を抜けるのにも一日以上掛かるし山の標高も高く4日経過してようやく一つ目の山を下り終え現在二つ目の山を登り始めた所に到着した。

 ここまで来るともう景色はかなり変わり木々が生い茂っていた森は一切なくなり鉱山地帯のように木一本もない元いた世界だと富士山6,7合目辺りの景色が一番近い感じになっていた。

 それから道は道路のように平らではなくデコボコな道で歩きにくく足はだいぶ疲労がたまっていた。

 変わらないのはマリアの鍛錬が鬼のように厳しい事ぐらいだ。

 村を出てすぐにまた魔物との戦闘訓練が開始され武器の調達ができたので攻撃もするようになった。・・・というかマリアが満足する内容になるまで助けてくれないので逃げているだけではいけなくなったのだ。

 村出て最初の戦闘でいきなり言われた時は唯々逃げるしかしてこなかった身体を攻撃する為に動かすだけでも苦労した。やっとの思いで一撃入れたと思ったらカウンターを貰ってKO。マリアが仕留めてくれなければ死んでいたという状態であった。カウンターが一発でHP10以下まで減っていたのを確認した時は背筋が震えたのは一生忘れられないだろう。

 徐々に慣れていき、今ではなんとかヒット&アウェイを繰り返せるようにまでには成長した。それでも攻撃力が低く一匹倒せるまでかなりの時間を要する為、複数いたらこちらの体力が先に付きてしまうといった状態なのでマリアの助力無しはまだまだ先になりそうである。

 そんな事を考えていた俺は自身のステータスを見て柄にもなく感動していた。


  クドウ ヤシャ(工藤弥叉)

 性別:男性

 職業:旅人(寄生虫)

  年齢:25

  種族:鬼人種

  レベル:17

 HP:1035

 MP:830

 攻撃力:110  魔攻撃力:40

 防御力:640  魔防御力:380

 俊敏:590   運:0

  装備:クシャナ族の正装

     鉄剣 棍棒

 スキル:鑑定 アイテムボックス 環境適正Lv2 俊足Lv3 予測Lv1 

 魔法:雷魔法Lv1

 称号:神に見放された男 契約者 


 なんと初めての魔法が習得できたのだ。

 異世界でファンタジーで魔法があるのに習得できなくて使えなかったことがショックで何とか覚えようと自主練をこっそりしていた程頑張った成果が今ここに現れたのだ。

 なぜ雷系かというと魔法の属性にはその属性によって効果が偏る。

 例えると炎系統の魔法は攻撃重視の火力重視で広範囲を荒野に出来るような魔法が多いが、守る魔法が少なくその上弱い。

 水系統は形状を様々に変える事ができ、攻守共にバランスが取れ、多様性に優れているが他の系統ほどの効果を得られないなど。

 各系統の説明を受けた上でマリアから勧められたのは氷と雷であった。

 氷系統はマリアが最も好んでいる系統で牢屋や宿で周りが凍ったような魔力で周りの気温を下げることも敵を生け捕りのまま拘束もでき、尚且つ攻守共に優れているともうプッシュされたが断った。何となくマリアの氷魔法では一生マリアには勝てないという不安から避けたくなったからである。

 で、もう一つのオススメである雷系統にしたのだがこの系統の利点は速攻性。無詠唱という意味ではなく発動から対象への到着スピードが最も速く、威力が炎系に次いで強い。その代わり炎同様に守りは不得意である。

 この世界にも魔法の特性を測る装置があるそうなのでそれで調べてから魔法は覚えると言っていたのでもし自分に雷属性の適性が無ければ無駄骨だったが無駄にならなくてよかった。

 習得できて感無量・・・・えっ?他にも喜ぶ所あるだろって?

 そりゃかなり成長しましたよ。特に魔物を自分で倒せるようになってからはだいぶ伸びたと思っている。二日目にレベル10になった時はやっと10レベか、より俺強くなったんじゃねと言った気持ちのが強かったですよ。

 でもその日に調子乗ってマリアから送られてくる魔物以外に挑んだら同じ魔物相手でも勝負にならなかったから今まで相当マリアに配慮されていたんだと知ってこの数値に正直に満足できなくなった。

 あの神や勇者から生き残ろうと思うとこんなものではまだ無視してても勝手に死ぬが吹いただけで飛ばされるに変わっただけだろう。

 勇者と同等のマリアとの差が一向に狭まった気がしないし。

 そんなわけでもう喜ぶようなものではなくなった。

 明日からは峠を越えて崖の道を通らないといけないのでこの辺で休もう。

 








 

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