苛立ちと八つ当たり
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato
夕刻、勇者カインたちは、エルフの村に到着しました。
早速、ここで、囚われの『聖女セシル』や、宿敵『リンカ教徒』の情報を集めますが、この村では、怪しい人物など、見掛けなかったそうです。
しかも、強いて言えば、一番怪しいのは、カインだと指摘されました。
それなので、仕方なく諦めて、カインたちは、村の宿屋に泊まります。
夕食を済ませ、カインと『エルフのエリン』は、客室で抱き合っていました。カインは、セシルを救えない焦りで、仲間のエリンを乱暴に扱っています。
やがて、交わり終えて、エリンが、カインを抱き締めながら囁きます。
「おまえの苛立ちは、わたしが相棒として、受け止めてやる」
「乱暴にして、すまない‥‥」
「構わない、おまえの為なら」
「ありがとう」
カインは、エリンの思いやりに、気持ちで応えました。
それでも、しばらくすると、カインの心に、悔しさが込み上げて来ます。
「セシルは、四肢を奪われ‥‥アダルト玩具として、奴らに犯されている」
「‥‥」
「奴らの興味が、セシルを孕ませる事では、無くなり‥‥
快楽を追求して、避妊のために、セシルの臓器を摘出でもしたら!」
「考え過ぎだ、落ち着け!」
そう言いながら、エリンは、カインを、強く抱き締めます。
しかしながら、カインが落ち着くまで、長い時間を要しました。
この夜、カインは、エリンを、衝動のままに、責め続けます。
気付けば、翌朝には、二人とも、気を失っていました。
おまけに、エリンの身体には、乱暴にした痕が残っています。
それでも、エリンは、カインに優しく告げます。
「なかなか、男らしかったぞ、満足できたか?」
「お前は、最高の相棒だ‥‥すまなかった」
カインは、エリンに、甘えるように抱き付きました。この時ばかりは、カインは、18才の『無力な若者』に過ぎませんでした。
そのまま、カインは、昼まで、エリンに甘え続けました。やがて、エリンが、カインに囁きます。
「おまえが、苛立っていても、わたしが抱きとめてやる。
‥‥だから、幾らでも苛立つと良い。
おまえが、怒れば、それは、わたしの怒りでもある。
これからも、一緒に歩んでいこう‥‥相棒!」
その言葉で、カインの目から、涙が零れ落ちました。
カインが、泣きながら言います。
「俺は、男らしくない‥‥」
「そんなことは、無いぞ‥‥
おまえは、幾らでも、他人を思いやれるし、何より‥‥行動が男らしい!」
そう言いながら、エリンが、カインに跨りました。
そのまま、エリンは、カインと気持ちを交わします。
こうして、夕方には、カインが失望から、どうにか立ち直りました。
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato




