レベル神
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato
気付けば、機動聖女セシルは、純白の空間に居ました。
そして、久々に、自身が『正義の女神レイナ』である事を、自覚します。
ここは、セットアップ空間です。
今、セシルは、頭部と胴体だけの裸体‥‥オナボーグ本体のみで宙に浮いていて、下腹部のアイコン表示が、準備完了の煌々を放っています。
やがて、天の声が、聞こえて来ました。
天の声が、告げます。
『レイナさまは、処女神なのに、神威【レベル神】を与えられたぜよ』
「なによ、それ‥‥
レベル神になると、生殖行為で『自他の潜在能力』を引き出すわけよね?
なんで、わたしが!」
『知らないぜよ。
時の上位神の誰かが、神威【レベル神】を贈って来たぜよ』
「ううっ、最悪‥‥だから、受け取りたくない!」
『無理ぜよ』
「大体、神威『レベル神』って、淫乱の象徴じゃない!」
『我慢するぜよ!』
このあと、押し問答が、数時間も続きました。
と言っても、ここは、独立時間なので、外での経過時間はゼロです。
それで、セシルが諦めかけると、天の声の口調が事務的になりました。
天の声は、告げます。
『レベル神の影響で、セシルが、才能【レベルアップ秘術】に覚醒して‥‥
たぶん、そのうち、カインは、才能【閲覧】の効果で、技能【レベルアップ秘術】を習得するぜよ』
「えっ、それだと、カインとラブラブだぁ♡」
『レベルアップ秘術は、経験レベルに、技能レベル全部を反映させる技ぜよ。
それで、才能版には、反映に制限がなく‥‥
技能版は、一度につき1レベルしか、反映させられないぜよ」
「なんか、ゲームみたいね?」
『そもそも、世界【マトリール】の仕組‥‥
世界システムが、ゲームみたいに設計されてるからぜよ』
「そうだったわね」
『そうぜよ』
どうにか、機動聖女セシル(女神レイナ)は、神威『レベル神』を受け取ることを、承諾しそうです。
ところが、しばらくすると、セシルが、余計なことに気付きます。
セシルは、怒り始めます。
「もしも、この『性交で力を与える』能力が、知られると‥‥
わたし、知らない男とかに、強姦されるわよね!」
『人間セシルの生殖行為は、神族レイナさまにとって仮想性交ぜよ。
そんな、チッポケなことを、気にするなぜよ』
「気にするわよ!」
『するなぜよ!』
またも、セシルは、天の声と口論になりました。
口論は、果てしなく続き‥‥独立時間が、翌日に変わります。
さらに、数時間も経つと‥‥とうとう、セシルは、気力が尽きました。
天の声『ドリルワン』が、あざとく唆します。
『きっと、強姦されても、スケベなカインが、慰めてくれるぜよ。
【寝取られたセシルも、素敵だ‥‥もっと、ハードなプレイをしよう!】
‥‥とか言って、前より、ラブラブになれるぜよ』
「だから、それが、嫌なんでしょ!」
『しまった‥‥怒りが復活したぜよ』
またしても、口論が始まりました。
けれども、知らない内に‥‥セシルこと、女神レイナは、時の上位神『フェイト』から、無理矢理、神威『レベル神』を授けられていました。
こうして、処女神レイナは、淫乱の象徴『レベル神』となりました。
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato




