カプセル娘
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato
勇者カインが、収納器具『メカ娘カプセル』を入手しての夜のこと――
カインと娼婦エリンは、エルフ村の『いつもの宿屋』の客室で、会話ウインドウ内の機動聖女セシルと雑談をしています。
エリンが、セシルに、感想を述べます。
「不思議だな‥‥セシルは、今、保管箱内の『メカ娘カプセル』の中に納まってるのに、ウインドウ越しで会話できるなんて!」
『わたしは、今、仮想アバター状態らしいよ♪
しかも、この姿でいると、食欲や性欲から解放される上に、わたし本来の生命力とスタミナやエネルギーが、急速回復するんだって!』
「凄いな、まるで、伝説の『モンスターカプセル』みたいだ」
『凄いでしょ~☆』
セシルは仮想空間で、エリンが現実空間で、楽しそうにしています。
その最中、カインが、思い出したように告げます。
「そう言えば、エルフ村の長老から、セシルへのプレゼントを預かっていた。
たしか、禁断アイテム『鬼逝かせ極限悶死ガングニールMAX』とかいう、女性向けのアダルト玩具だが?」
「怪しい名前だな‥‥」
『けど、長老の気持ちは、受け取らないとね!』
訝しがるエリンに対し、セシルが明るく応えました。さらに、セシルは『メカ娘カプセル』内から、勝手に実体化します。
カインが、驚きながら言います。
「じ、自分から、実体化できるのか!」
「そうだよ」
セシルは、そう肯定しながら、すぐさま、ビキニ装甲を解除して、生活義肢を付けただけの裸体になりました。
その上で、早速、プレゼントの女性向け玩具を使用します。
ところが、セシルは‥‥スタミナ限界を遥かに超えるダメージで、即死してしまいました。瞬時に、セシルが、メカ娘カプセル内でリスポーン蘇生します。
ただし、セシルは、しばらく、メンテナンス中につき『会話不能』状態です。それなので、カインが、現実逃避しながら呟きます。
「なるほど、メカ娘カプセルは、専用復活ポイントにもなるのか‥‥」
「‥‥便利だな」
エリンも、そう呟きながら、現実逃避しました。
カインは、挿入式玩具『鬼逝かせ極限悶死ガングニールMAX』を、エルフ村の長老に、返却することを決意します。
けれども、セシルは、復活後‥‥カインの『返却の決意』を否決しました。
セシルが、会話ウインドウ内で、目を輝かせながら語ります。
『素晴らしいのよ、そのプレゼントの『時空トルネード振動』は!
‥‥わずかなエネルギー規格なのに、わたしがポックリ逝っちゃったからね♡
これは、もう、これを基にして、新型の発動機とかを、開発するしかないの。
わかったわね?』
「わからん!」「さっぱりだ」
即行で、カインとエリンが、否定しました。
それでも、セシルは、時空トルネード・バイブレーター『鬼逝かせ極限悶死ガングニールMAX』が、気に入ったみたいです。
こうして、機動聖女セシルは、禁断の逸物を、手に入れました。
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato




