はじめての‥‥
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato
「わたし、将来、カインの御嫁さんになる~♪」
それは、カインとのセシルの約束‥‥幼き日からの『永遠の誓い』でした。
ところが、カインとセシルが18才の時、その誓いが破られました。
セシルが、国教『レイナ教』の聖女に選ばれたのです。
運命の夜、カインは、レイナ教の神殿に忍び込みました。
そこには、多くの『仮面姿の男女』で賑わっていました。カインも、また、変装のために、仮面を付けています。
しかし、カインが、大広間に到着した時には、既に、大司教が、聖女セシルの儀式を、執り行っていました。
それを、目撃して、カインの心から、自我が奪われます。
大司教とセシルは、男女一対の裸体でした。
セシルは、生贄の牝として、大司教に捧げられていて、哀しく喘がされ、憐れに悶えながら、愁いを帯びた汗にまみれています。
それは、カインにとって、悪夢のような現実でした。
やがて、大司教が天啓を得て、聖女セシルへの『授精の儀式』が成立すると、司祭が、声高らかに宣告します。
「聖女は、大司教の施恵により、福音を授かった!
これで、我ら、リンカ教徒は、永遠の繁栄を得られる」
その宣告を聞いて、カインは、愕然と落涙しました。おまけに、リンカ教とは、質の悪い新興宗教です。
セシルは、汚されて、処女を失いました。
いまや、大広間には、異様な熱気が立ち込めています。
程なくして、司祭が、宣言をします。
「さあ、皆も、大司教に続き、聖女という器を、福音で満たすのだ!
世界も繁栄も、我らにあり」
その宣言により、カインの心は、絶望で白濁(ホワイトアウト)しました。
しかし、次には、後頭部を殴られ、視界が暗転(ブラックアウト)します。
こうして、カインは、はじめての死を迎えました。
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato




