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ゲーム開始時死亡?のモブですらない私が、平和な物語に上書きしてやります!  作者: 明。


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第39話 明かされた真実

 屋敷は跡形もなく燃え尽きた。


 隠し財産とかはこっそりデキるポッポちゃんとデキるにゃんこが持ち出してくれております。ろくなことに使わないだろうから、私が養育費としていただきます。まあ、当面の路銀ぐらいは出してやろうかな。私、やさし〜!


「な、なんてことを……」

「お前、気は確か?!屋敷にはせ」

 慌ててブラッド侯爵が侯爵夫人の口を塞ぐ。


「……あら、使用人は全て避難させたわよ?他に誰かいたの?」


「そ、それは………」


「キャハハハ!」


「わーいわーい!ざまぁみろ〜」


 そういやこの子達も燃やしてたのよね。炎の精霊達が楽しげだ。魔石の魔力と炎により回復したのだろうな。


「ふふふ、僕達は君が好き!」


 精霊がニコニコしながら私にキスをしてきた。


「私も貴女がだ〜い好き!」

「僕も僕も」

「私も」

「我も」


 私モテモテだな?


「にゃ〜!!散れ散れ!ご主人様は!我のご主人様なんだぞ!」


 イフリートが炎の精霊を散らそうとする。


「え〜、嫌がってないし」

「そうそう。加護はたくさんあっていいよねぇ」

「助けてもらった恩を返すのは当たり前」


「………これはどういうことかしら?」


 あくまでもあの研究室の存在は知らなかったことにせねばならんので、バレないように侯爵夫妻をシメることにした。

 イフリートも意図に気がついたらしく、精霊たちにコソコソ話をしている。えらいぞ、さすがは私の聖武器。最初の協力者で相棒。


 なんとなく私の意思を感じたらしくイフリートがニッコニコになった。

 さーて、楽しい尋問タイム。意識を侯爵夫妻へと向ける。


「答えなさい。何故ここに炎の精霊がこんなにいるの?」


「そうだな、彼らは基本火山帯に住んでいる。力場から離れる事など本来はありえん」


 フレア領の湿地帯を抜けると火山帯になる。そこに炎の精霊がいるとされていた。


「さらわれてきたの」

「悪いやつが無理やり」

「たくさん、なかまがきえた。けされた。ゆるさない」


 炎の精霊がいることで、私達の力も強化されていると言われていて、当たり前だが炎の精霊に手を出すなど重罪だ。

 そして私のイフリートがしっかり言い含めてくれたらしく闇の使徒云々は黙ってくれている。後でナデナデして褒めてやるからな、イフリート。


「悪いやつを教えてくれるかしら?」


『あいつら!!』


 よしよし、侯爵夫妻を指差したな!


「そう……お前達なのね。パパ様……いえ公爵様。精霊に手を出した者はどうなるのでしたかしら」


「うむ。死罪だな。護衛たちよ!罪人を捕縛せよ!!」


 2人が捕縛される。それを息子たちが冷ややかに見つめていた。


 ガイアスはともかく、ルベラの瞳も冷たい。


「ルベライト、お母様を助けて!」


「は?姉様にあれだけ失礼な態度で、僕が何度言っても態度を改めなかったじゃない。僕、兄様に何をしていたかも知ってるよ。いずれは僕も『使う』つもりだったくせに。そもそも……」


 最後に何を言ったのかわからなかったが、侯爵夫妻の顔が憎悪に染まったように見えた。


「連れて行け」


 それ以上ルベラに助けを求めることもなく、無表情だったのが気になった。


「……ララ。アリスと役割を交代してくれる?」


 何かが気になる。何かを、見落としているような……。


「お任せください」


 とりあえず奴隷予定の3人はララに任せてアリスを念の為つけるか。ポッポちゃんでもいいけど、ポッポちゃんはできるだけ隠し玉にしておきたいのでアリスが適任だろう。


「貴方がたの余罪については裁判で明らかになるでしょう。楽しみにしていてね」


 謀反の証拠もあるし、ブラッド侯爵家は取り潰し間違いないだろうな。


「まさか、最初からそのつもりで?!」


「薄々理解していたでしょう?次は自分達だろうなって。せめて態度を改め、わたくしに恭順を示せば情状酌量の余地もあったかもしれないけど………選んだのは貴方達よ」


「ぐっ……ま、待ってください!!」

「いや、いや!お許しを……!!」


 嘲笑うかのように漆黒の文様が2人を飲み込む。助けられなくもないが、ここで手の内を明かす気にはなれなかった。


 この2人も所詮はトカゲの尻尾。切られても痛くも痒くもないモノなのだろうから。


「……………え?」


 だが、死に絶えた2人の顔を見て驚いた。


「…………別人………?」


「ええ、僕の、僕達の本物の両親は数年前に殺されました。気持ち悪いぐらいそっくりでしたね。両親と違ってこいつらは僕を嫌ってましたけど」


 ルベライトは語る。彼は彼なりになんとか立ち回り、奴らを妨害していたらしい。


「とはいえ子供の僕にできることなどたかが知れている。流石は姉様!一生ついていきますので、どうかルベラを姉様の奴隷にしてください!!」

「無茶言うな!!!」


「………いや、アリかもしれないぞ?正直子供たちに罪はないが、これだけのことをしでかしたわけだ。お咎めなしとはならん」


「じゃあ父様……」

「姉様がいいです!!僕は姉様にお仕えしたい!!僕が尊敬し、敬愛し、お仕えしたいのは姉様です!!」


「……………僕も、仕えるなら君がいい、かな……。どうせ今と大して変わらんだろうし……」


「え」


 まさかのガイアスまで?!いや、よく考えろってかパパ様が妥当では?!

 結構頑張って説得したが、2人はもう決めたからと頑なだった。ねえ、おかしくない?!奴隷になるとか言っておきながら、こいつらすでに私の言う事聞いてくれないんだけどぉ?!

今週も頑張って更新します。

ルベライトが思ったより腹黒いのはなんでぇ?

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― 新着の感想 ―
更新ありがとうございます♪ ルベたんが腹黒いのは今までの苦労が影響してるのかなぁ?だって両親を処した相手だけど、今の自分では敵わないからって(でも充分足を引っ張っていたようですけど…)「お父様」「お母…
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