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エレメンタルロードテナー  作者: 葵 嵐雪
百年河清終末編
138/166

第百三十八話 霧中模索

「どうやら遅かったみたいじゃのう」

 フレト邸に急行した昇達だったが、正面の門に辿り着くと昇がチャイムを鳴らす前に閃華がそんな言葉を放ってきた。そのため、昇はチャイムを押すよりも閃華に尋ねる。

「遅かったって、何で分かるの?」

 当然の質問と言えるだろうが、閃華にしてみれば見ただけで分かる事であり、それはシエラも同じだった。だから閃華が答えるよりも早く、シエラが質問の答えを口にする。

「話を聞いた限りでは、屋敷全体を精界で覆われてるはず。けど、今では精界を解かれてる。これは戦闘が終了した証拠と敵が既に去った事を示してる」

「じゃあ、フレト達は?」

 それにはシエラも首を横に振るのだった。それはそうだ、戦闘に参加していない昇達にフレト邸で行われた戦闘について分かるはずが無い。昇もシエラを見て、自分が焦っていた事を自覚すると、冷静になるために、その場で大きく一回だけ深呼吸すると会話を続ける。

「何にしても、ここでいくら話し合っていても意味は無いよね。だったら、すぐに咲耶さんから話を聞こう。皆には悪いけど戦いの準備をしてもらってきたのに、今の僕達には、それぐらいしか出来ないみたいだ」

「私達の事は気にしなくて良いわよ。それよりも早く話を聞いて状況を掴んだ方が良いでしょ、昇」

「うん、じゃあ、行こうか」

 琴未にそんな事を言われて、無用な気遣いをしたと昇は感じながらチャイムを押す。それから数秒後に応答があり、咲耶の声がチャイムから聞こえると昇は自分達の来訪を咲耶に告げる。すると咲耶は「とにかく入ってきてください」とだけ言った後に門が自動的に開くのだった。

 まあ、フレトの家は見ただけでも豪華だというのが分かるほどだ。だから門の開け閉めを屋敷内で出来ても、全く不思議ではない。昇達も、その事は充分に分っているからこそ、門が開ききる前に正門を潜り抜けて玄関へと急いだ。

 玄関にも玄関用のチャイムが備え付けてあり、昇は再びチャイムを押すと、すぐに鍵が開く音がすると大きなドアが開いて咲耶が姿を現した。

「咲耶さん、フレト達は?」

 姿を見せた咲耶に対して、すぐに質問する昇。そんな昇に対して咲耶は冷静に昇達を中に招き入れながら答えて来る。

「詳しい事は後で、ですから、今は私の後を付いてきてください。詳細はそこで話し合いましょう」

 咲耶の言葉を聞いて頷く昇。それからは黙って咲耶の後を追って、二階にある、とある部屋へと案内された。そして、部屋のドアが開けられると昇達は言葉を失う事になってしまった。なにしろ、その部屋にはフレトを始め、ラクトリー、半蔵、レットとフレト達が全員ベットに寝かされていたからだ。

 その光景だけを見ればフレト達が負けた事は一目瞭然だろう。そうなればフレト達は争奪戦からは落脱、精霊達との関係も切れると思った昇だが、昇の目の前には咲耶がしっかりと存在している。これは未だにフレト達の契約が成立している事を示している。つまり、フレトの中にある器、精霊王を受け入れる器が破壊されていない事を示していた。

 そうなると昇は不思議に思った。目の前に存在している光景を見ればフレト達が負けた事は間違いないだろう。けれども、フレト達の契約は解除されていない。これはフレト達を倒したものの、フレトにトドメを刺さなかった事を示していた。だから昇は不思議に思って思考を巡らす。

 フレト達が負けた事は見ただけでも分かるけど……どうして、相手はフレト達にトドメを刺さなかったんだろう? 争奪戦ならトドメを刺して精霊王を受け入れる器を破壊するために、契約者に致命傷を与えるはずなのに……どうして? いや、ここは逆に考えた方が良いかな。敵、つまりフレト達と戦った相手はフレトにトドメを刺さない方が自分たちにとって都合が良かった。もしくはフレト達がその前に脱出したかの二択かな。でも……見ただけだけど、ここまで完膚なきまでに倒されたフレト達を見ると、後者は考え難いか。

 昇がそんな事を考えていると、予想外な方向から思いもしなかった声が聞こえてきた。

「滝下、さっさと中に入ったらどうだ。いつまでも、そこで立っていても仕方ないだろう。今はよっちゃんに話を聞いた方が全貌を掴めるんじゃないか」

「って、森尾先生っ!」

「よっ」

 思いも掛けなかった森尾の登場に昇は驚きの表情を見せる。そんな昇を見て、森尾は昇が何に驚いてるのかをさっしたのだろう、人差し指である方向を何度か指し示してくる。そのため、昇達の視線は自然と森尾が示した方へと向き、昇達は驚きを見せる者と、納得した表情を見せる者に分かれた。

 まあ、納得した者はシエラと閃華だけだが、琴未も驚きの表情を見せたが、すぐに事態を察したのだろう、すぐにシエラ達と同じように納得した顔で何度か頷くのだった。そして、それは昇も同じだった。だからこそ、昇は森尾に尋ねる。

「与凪さんにも連絡があったんですね?」

 そう、森尾が指差した先には与凪の姿があったのだ。その与凪は何かの作業をしているらしく、忙しそうに、いろいろと何かをしているようだが、そんな与凪の姿を見て昇達は事態を把握するのと同時に納得した。

 大きな部屋の中央には長いテーブルが置かれており、そのテーブルを囲むようにフレト達が寝ているベットが置かれていた。与凪は椅子に腰を掛けて、テーブルの上に幾つものモニターを見ながら早い速度で空中に浮かんでいるキーボードを叩いている。

 だから与凪がここに居るという事は……戦いに決着が付き、フレト達の治療を行うのと同時に戦いの全貌を明らかにするために、与凪は治療と情報収集に大忙しなのは見ただけでも分かるというものだろう。

 そんな昇の質問に森尾は一度頷くと一から説明を始めてきた。

「たぶん、先生の元に連絡が来たのは滝下達の後だろうな。咲耶君の話だと、傷を負って倒れているフレト君達の事を明確に説明してくれたからな。それから、俺達は車で、すぐに出発した訳だ。それに、よっちゃんはバックアップ専門だからな。連絡が来た時点で戦闘が終わっているのは察しが付いた。だから、よっちゃんが準備をしている間に先生が車を回してすぐに出られるようにしていた訳だ。そんな訳で滝下達よりも早く到着する事が出来たワケだ」

「なるほど、言われてみれば与凪さんに連絡した時点で咲耶さんが詳細な事態を掴んでいる事は分かりますからね」

 そんな事を言って来た昇だが、横から口を出してきた咲耶が昇の言葉を否定する。

「いいえ、昇様、それは違います。私も詳細な事態は掴んでません。詳しく説明すると、昇様に連絡を入れた後に精界が崩れたので、私は主様の元へ急行しました。そして玄関ホールに倒れいる主様達を見つけ、全員をこの部屋に運んだだけです。けれども私は情報収集や情報分析は不得手ですから。だからこそ、与凪様に連絡をして来てもらったワケです」

「ふむ、昇よ、どうやら未だに情報が整理されていないようじゃな。じゃから今の時点で与凪から話を聞くのは無理じゃろう。それよりも手分けして、私達もフレト達の治療に当たった方が良いじゃろう。それに私とシエラは与凪と一緒に情報収集と分析に当たれば、情報整理が早く終わるじゃろう」

「そうだね、ならシエラと閃華は与凪さんを手伝って、琴未とミリアは僕と一緒に咲耶さんの手伝いに回ろう。咲耶さん、今はこんな事態ですから、僕達に的確な指示を出してくれると助かります」

 そんな昇の言葉に咲耶は申し訳なさそうに一度だけ頭を下げる。

「ありがとうございます。こちらこそ、お礼をいう事しか出来ません。今はそれだけでご容赦ください」

「はいはい、そんな挨拶は抜きして、さっさと作業に入るわよ。今は、それしか私達に出来る事が無いんだからね」

 琴未がそんな言葉で締め括ると昇は大きく頷く。それを合図に昇をはじめ、それぞれが所定の場所に付き、それぞれの作業を始める。シエラと閃華は与凪と一緒に情報収集と分析、昇達は咲耶が的確に指示を出してくれたおかげで、フレト達の応急処置から治療まで充分に手伝う事が出来た。もちろん、森尾までもが手を貸してくれたおかげでフレト達の治療は、ひとまずは終わり、後はフレト達の意識が戻るのを待つだけだ。

 そのため、手の空いた昇の元へ、心配そうな顔付きで車椅子に乗ったセリスが来ると、セリスは真っ先に昇に質問する。

「あ、あの、昇さん、お兄様は大丈夫ですよね?」

 その質問に対して昇はセリスの顔を見ずに、現状で言える事をはっきりと告げる。

「正直なところ、今のところは何とも言えない。与凪さん達が検査もしてるから、その結果次第としか言えない」

「そう……ですか」

 昇の言葉に更に落ち込むように顔を伏せるセリス。昇は、そんなセリスの手を取ると微笑を向けながらはっきりと言葉を口にする。

「でも大丈夫だよ。フレトの事だから、この程度で倒れる事は無いはずだよ。それどころか、逆に復讐心を燃え上がらせるほどの気迫もって目を覚ますかもしれないよ。それはもう、僕達の想像を超えてね」

 そんな昇の言葉にセリスも昇の手を軽く握り締めると、軽く笑い、そのまま微笑を昇に向けた後、フレトに視線を移してから昇との会話を続ける。

「確かに、お兄様なら、それぐらいやるかもしれませんね。グラシアス家の名に懸けて、絶対に十倍返しで後悔させてやるって、思いっきり叫びそうですね」

「そうだね、フレトなら、それぐらい言うかもね」

 それからお互いに燃え上がりながら起き上がってくるフレトの姿を想像したのだろう、昇とセリスは楽しそうに笑い出した。けれども、そんな昇の笑い声もすぐに痛みで消える事になる。なにしろ琴未がセリスの手を取っている昇の手をつねりながら引き剥がしたからだ。そして、その琴未が二人に告げるように言葉を放つ。

「どうやら解析が終わったみたいよ。与凪が皆に集ってくれだって」

 それだけを口にすると琴未は昇の手を取って、無理矢理に立たせると、すぐに与凪の元へ向かった。そんな光景を見ながら、また軽く笑うセリスは後ろから声を掛けてきた咲耶に向かって返事を返すと、咲耶に車椅子を押してもらって与凪の元へ行くのだった。



 全員が与凪の元へ集ると閃華が与凪に、その事を告げる。けれども与凪は未だに不思議そうな顔をしながら顔を上げると、とりあえず説明を始めるのだった。

「まずはフレトさん達の怪我ですが、全員とも多くの打撲を負っていますが命に別状はありません。だから安心してください……と言いたいんけど……少し変なんですよね」

「というと?」

 与凪の言葉にそんな疑問をぶつける昇。そんな昇の質問を受けて、与凪も何て答えて良いのか分からないのか、自分の髪を少し掻き混ぜてから質問に答える。

「えっと、とりあえず一つずつ答えて行きますね。先にも言ったとおりにフレトさん達は命に関わるようなダメージは負ってません。そこは安心してください。けれどもレットさんの傷に付いて少し引っ掛かるところがあるんですよね。レットさんは爪翼の属性を持ってますから背中に翼を生やして空中戦を得意としているのは皆が知っての通りです。敵もそれがやっかいだと感じたのでしょう、ですから、レットさんの翼は切り落とされています。つまり、敵にはレットさんの翼を切り落とせる武器を持っていた。つまり刃の付いた斬撃が出来る武器を持っていた事が考えられます。ですが……フレトさん達には斬られた跡は全く無いんです、斬られた傷を負っているのはレットさんだけなんです。つまり、レットさんの翼だけを切り落として、後は打撃だけでフレトさん達を倒した事になります」

「……それって、どこが変なの~?」

 与凪の説明を聞いて、そんな言葉を口にしてきたミリアに対して全員がこけそうになった。いや、それどころか琴未は完全にこけているし、シエラも呆れたように溜息を付いていた。そんなミリアに対して閃華が仕方ないという形で説明してやるのだった。

「のうミリアよ、お主のアースシールドハルバードでも斧を使った斬撃や、槍を使った刺突が基本攻撃じゃろ」

「うん、刃の付いた武器を使う場合は斬撃を基本にした攻撃をした方がいいって、お師匠様が言ってたよ~」

「うむ、肝心なのは、その点なのじゃ。敵は斬撃が使える剣を持っているとしよう。じゃが、フレト達を攻撃するのに剣の刃を使う斬撃ではなく、剣の横腹を叩き付けるような、もしくは剣を握り締めた拳、または蹴りといった打撃だけで攻撃をしておったのじゃ。普通ならば剣を振るって刃で斬り裂くのがダメージを与えるのには効果的じゃろ。じゃが、フレト達と戦った敵は何故か刃を使える武器を持っているのに打撃だけで済ませておる。だから変じゃと言っておるのじゃ」

「つまり~、敵を斬り裂く武器を持っておきながら、それを使わない方法でフレト達を倒したって事?」

「そういう事じゃよ。レット殿の翼が切り落とされている事で、敵は斬撃を使える事は明らかじゃ。じゃが、フレト達の身体には打撃の跡しか残っておらん。もちろん、レット殿の翼以外はじゃがな」

 そう、それが与凪を始め、昇達に疑問を持たせる事になった。相手は敵を斬る事が出来る武器を持っていながら、斬る事をせずに打撃だけで済ませていた。わざわざダメージが大きい斬撃よりもダメージが小さい打撃だけで済ませているのだ。

 もちろん、他の可能性も考えられる。打撃系の武器を持っていながら、属性は斬撃に近い形で発動できるとか。隙が大きくなる斬撃系の武器を持っていたから、打撃だけに攻撃を絞ったとかが考えられる。

 だが、与凪が調べた限りでは、レットの翼を切り落としたのは属性攻撃ではなく、精霊武具による攻撃だという事は分っている。もし、属性攻撃なら何かしらの痕跡が残るはずだからだ。だが、与凪が調べた限りでは、そのような痕跡は残ってはいなかった。その事だけでも、相手は精霊武具を使って、レットの翼を切り落とした事は確実である。

 そして不可解な点はまだあるのだった。閃華の説明でミリアが納得したところで、与凪はそちらの説明に入る。

「それから、戦闘が行われたであろう地点を探ったんですけど、まったく属性の反応が出ていないんですよね」

「それって、ただたんに属性が使われなかったって事じゃないの?」

「そんな事はありえないわ」

 琴未の質問に即行で否定する与凪。そんな与凪が目を瞑り、首を傾げながら、いかにも不思議という事を身体で表しながら説明を続ける。

「フレトさんは風のシューター、だから戦闘になると絶対に風の属性を使ってもおかしくはないんですよ。それにラクトリーさんは大地の精霊から見ればエキスパート、そんなラクトリーさんが地の属性を使わないなんて考えられないんです。むしろ、ラクトリーさんのようなエキスパートだからこそ属性攻撃を主体に戦闘が行われても不思議じゃないんですよね。それなのに、戦闘予測地点にはまったく属性の痕跡が残ってない……なんていうか……そう、まるで消されたかのように」

「属性を伴わない攻撃だったっていう事は考えられないの?」

 与凪の説明を聞いて、今度は昇がそんな質問をぶつけてきた。けれども、与凪はそれもどうかという感じで背もたれに思いっきり寄り掛かり、頭を垂らして考えると、すぐに頭を戻してから昇の質問に答えてくる。

「確かに、滝下君のように属性を伴わない攻撃もありますけど。精霊が戦闘に参加している限りでは、絶対に属性は使われるはずなんですよ。なにしろ、精霊である限りは絶対に属性は持っていますし、持っている属性を使わないで勝てるほど、フレトさん達は弱くはないですよ。むしろ、フレトさん達と戦ったのなら、属性の反応があちこちに出るのが普通なんですけど、それが全く無いというのが不思議なんです」

「精霊が移動系の属性というのは?」

 今度はシエラが与凪に質問をぶつけてきた。けれども、そんなシエラの質問にも与凪はワケが分からない、と言いたげな仕草で自分の髪を軽く指で弄んだ後でシエラの質問に答えてきた。

「確かに、シエラさんのように空戦ハイスピードを得意としている翼の属性とか、半蔵さんのように空間を斬り裂く、移動系の属性なら属性の痕跡がすぐに消えますから、属性の痕跡は残らないんですけど、それは相手がそうならって話だけで、フレトさん達が属性を使ったのなら、必ず、それが残っているはずなんですよね」

「なるほどのう、敵はともかく、フレト達の属性を使った痕跡がまったく残って無い事が不思議じゃというのじゃな」

「そう、そうなんですよっ!」

 閃華の言葉に、正しく、その通りという感じで身を乗り出す与凪。そんな与凪を見て、納得したように頷く一同……だがミリアだけは除いて。そんなミリアを放っておいて、昇は自分なりに考えをまとめてみるのだった。

 属性を使った痕跡がまったく残ってないか~。う~ん、こういう時は発想を逆転させるのが良いかな。フレト達は属性を使わなかった、もしくは、使う事が出来ない状況だった。つまり属性の発動が無理だった。そう考えれば、一応辻褄は合うけど……本当にそうなのかな?

 自分自身でそれなりの答えを出してみた昇だったが、何か納得が出来ない物があるのだろう、だから自分で出した答えだけど、まったく確証も自信も無かった。それでも聞くだけの価値はあるだろうと判断した昇は自分の考えに沿って与凪に質問をぶつける。

「与凪さん、フレト達が属性を使えないようにするとか、属性を支えない状況を作ったとは考えられないの?」

「つまり、フレトさん達は属性を使えなかった、という事ですか。う~ん……」

 昇の発言を聞いて考え込むように、目の前にあったテーブルに突っ伏す与凪。そんな与凪が昇の質問に答える前に、シエラが口を開いてきた。

「封の属性」

 呟くように言葉を発したシエラの言葉に、自然と全員の視線が集まるが、与凪には納得が出来ない物があるのだろう。上半身を起こすと再び背もたれに寄り掛かり、シエラの言葉を否定してきた。

「確かに封の属性を使えばフレトさん達は属性を使えないですけど……封の属性は設置型ですから。そんな封の属性にフレトさんはともかく、ラクトリーさんや半蔵さんまで引っ掛かるとは思えないですし。封の属性を使ったのだとしたら、その痕跡が他の型よりも強く残りますから。だから設置型でる封の属性なら、放出型や移動型よりも痕跡を多く残しているはずです。けれども、それを見落としているとは考えずらいです。だから封の属性を使ったとは考えずらいですね」

 シエラの言葉を与凪は完全に否定した事により、その場は再び全員が考え込む事になってしまった。ちなみに封の属性とは相手の属性を封じる属性である。けれども封の属性を発動させるには地雷のように設置し、敵が範囲に入らない限りは属性の発動は出来ない。だが、一度でも相手の属性を封じてしまえば戦いを有利に進める事は確かである。

 けれども、それには他に属性を使う仲間の精霊がいる事が大前提となる。だが、上手く封の属性を発動させて成功させれば、かなり高い確率で勝利を得る事が出来るだろう。なにしろ相手、全員の属性を封じて、こちらは属性攻撃が出来る者をぶつければ、勝率はかなり高くなると言えるだろう。

 つまり封の属性は発動が難しいだけに、効果は絶大と言えるだろう。けれども、封の属性は罠のように設置して発動させる属性であるため、戦闘後でも属性反応が強く出るのだ。だが、それも無いために与凪はシエラの言葉を否定したのだ。設置型の封の属性だからこそ、その痕跡が強く残るのが当然だからだ。

 丁度良い機会なので、一旦本筋から離れて属性の型について説明しておこう。

 まずは放出型、これが一番多い型と言えるだろう。身近な例を上げるとしたら、琴未が有してる雷の属性、閃華が有してる水の属性、契約者でも属性を使っているから同じなので上げておくので、フレトが有している風のシューター、つまり風の属性が放出型と言えるだろう。

 放出型はそのまま属性の力を撃ち出すと言えるだろう。つまり、属性に変化させた力を撃ち出すのが放出型と言えるだろう。だが、撃ち出すだけでは能が無いと言えるだろう。だからこそ、閃華のように龍水舞闘陣といった、水龍として撃ち出した後にコントロールしたり。琴未のように剣術と一緒に属性を放つ事も放出型の特徴と言っても良いだろう。

 つまり放出型とは属性の力を撃ち出すだけではなく、それぞれの工夫で応用が出来やすい型とも言えるだろう。

 次に移動型。これらはシエラが有している翼の属性、半蔵が有している空の属性、更に先の戦いで戦った、シェルが有している縮地の属性が上げられる。

 これらの属性は直接的に攻撃として使われる事は無いが、シエラやシェルのようにスピードを活かした戦い方。半蔵のように奇襲を主にした戦い方と、使い方がシンプルなだけに、より強力な力を発揮できるし、下手な小細工が無いだけに属性を破るのは難しいと言えるだろう。

 つまり移動型とは、シンプルに移動に特化した型といえるだろう。その形がスピードであれ、空間移動であれ、使い方が限られてはいるが、その分だけ属性の力を最大限に活用できるのが移動型の属性と言えるだろう。

 次に設置型。設置型は精霊よりも契約者に現れる方が多い。これは設置型の属性が直接的な戦闘に向いていないためだ。そのため、戦闘を主にしている精霊に現れる事は少ない属性とも言えるだろう。先の戦いでアンブルが有していた氷のシールダー、ローシェンナが使っていたサモナーといての召喚陣、更に与凪が学校に張り巡らせている霧の属性もそれに当たる。

 まずは契約者の二人だが、二人とも盾と召喚陣といった、設置した物から、それぞれの特性を活かした戦い方をしていた。アンブルは設置した盾を中心にフレトの攻撃を完璧に防ぎ、逆に手玉に取っていた。ローシェンナは召喚陣というサモナーとして呼び出す属性を設置しない限りは力を発揮出来ないと言っても良いだろう。

 そんな二人とは別に与凪が常に学校に転換させている霧の属性。この力は幾つもの探索能力やシステムから隠す効果を持っている。だが、霧の属性を発動させるためには、発動させる部分に設置してから力を注ぎこまないと発動しない。つまり、隠したい物を指定してから発動させないと発動できないのだ。だから与凪の属性も設置型と言えるだろう。

 最後に特殊型。これは上記にあげた三つに分類されない属性を指し示す。その中には属性を持たない物もある。それが契約者の能力として発動される事も珍しくは無い。まあ、昇が有しているエレメンタルアップや、かつての戦いで戦った雪心が使った仮契約などは特殊型の属性から外れた力といえるだろう。それでも、他に分類出来ないから、特殊型の属性と言っても良いだろう。というよりも、そうとしか言いよう無いのが現状とも言えるだろう。

 ちなみに、海で戦った竜胆が有していた焦熱の属性も特殊型といえる。もっとも、竜胆自身が未熟だったために、属性の力を充分に発揮できなかったからこそ、シエラに遅れをとったとも言えるだろう。

 更に上げるとミリアとラクトリーの地の属性は設置型と放出型を組み合わせたタイプとなっている。二人が使うアースウォールやアースウェーブなどは、先に属性を使う場所、または範囲を決めてから属性を発動させる設置型と言えるだろう。放出型としてはアースボールやラクトリーの決め技となっているタイタロスブレイクシュートが放出型と言えるだろう。つまり、地の属性は、防御と攻撃といった両面を持っているように、放出型と設置型の二つのタイプを持っているというわけである。

 以上のように、属性にもさまざま型、つまりタイプがあり、それぞれに分類出来るというわけである。だが、与凪もシエラも全ての属性を知っているワケではない。話を数日前に戻せば、いつもの生徒指導室で話したように、シエラ達も知らない属性を有している者は日々、誕生し続けているのである。だから与凪も、先程集めたデータを見ても、どの属性が使われたのか全く分からず、推測も立たないために不思議と言って、頭を抱える事になったのだ。

 そんな与凪が、いつまでも、この事について考えていても埒が明かないと思ったのだろう。次なる不思議な点を話し始めたのだ。

「それと、最後に思いっきり引っ掛かる点があるんですよね」

「というと?」

 再び昇が尋ねると、与凪はやはり何と言葉にして良いのか考えてから思った事を口にする。

「なんというか、フレトさん達の回復が変なんですよ。普通なら戦闘後には新陳代謝が促進されて傷を癒すために様々な効果が出ます。例えば傷口を塞ぐかさぶたとか、内臓器官を修復するための細胞分裂とか。う~ん、とにかく、普通なら戦闘後に人間も精霊も自己治癒を自然と行う物なんです。ですが……今のフレトさん達からは、そうした治癒能力が活発では無いんですよね。なんというか……病人のように衰弱したような。生命力が落ちてると言いますか、とにかく、そんな感じなんです」

 与凪の言葉に与凪自身も首を傾げる結果となってしまった。どうやら、与凪もなんて説明して良いのか分らないといった感じだ。そんな中でシエラが皆に向かって与凪の代わりに、難しい事は省略して簡単な説明を始める。

「つまり、今のフレト達は自分で傷を癒す機能が落ちてる。人間も精霊も怪我をすれば、怪我を治そうと自然に治癒機能が行われる。戦いが終わった後なら、尚更、力を使ったよいんが残っているために、治癒機能がフル回転で行われる。けど、今のフレト達は、そうした治癒機能が落ちてる。それは普通の戦闘後ではありえない現象。致命傷で死に掛けているのならともかく、戦いで動き回った身体だからこそ、新陳代謝が高まり、その後の怪我が治る機能は強く働く。けど、フレト達はそこまで体力を削られえたワケでは無いし、人間も精霊も体力を使いきらないようにリミッターが掛かってる。だから、フレト達の身体にある治癒機能が落ちているのが、おかしい」

「かなり、簡単に説明すると、今のフレトさん達は、自然治癒がスムーズに行われないほど衰弱している、という感じですかね」

 シエラの説明が終わった後に投げやりな説明を付け加える与凪。まあ、与凪としても、なんと説明して良いのか分らないのだから、というか、今まで散々考えた結果といって明確な言葉が出てこないからこそ、投げやりな態度になっても不思議では無いだろう。それぐらい、フレト達の身体に起こっている事は不可解だったのだ。

 とにかく、与凪とシエラの説明で何となくだが、フレト達の状態ついて理解する一同。そして与凪はというと、不可解な状況が続いたために、すっかり疲れたようにテーブルに突っ伏すと、そんな与凪を労うかのように、いつの間にか紅茶を用意していた咲耶が、与凪の前に紅茶の入ったティーカップを置くのだった。

 そんな咲耶の行為を切っ掛けに昇達も疲れたように席に座ると咲耶は全員分のお茶を出した後にテーブルに付いた。そして与凪は疲れを吐き出すかのように大きく息を吐き出し、それから誰も口を開く事無く、沈黙がその場を制する事になった。その中で、昇は頭をフル回転させて、今の状況を考えながら、今後の事も考える。

 なんだろう、なんていうのかな~。そう、僕達にはしっかりとした情報があるけど、その情報からは何も掴めてないんだ。つまり、与凪さんが掻き集めた情報だけで何かの判断を下すのは危険だと言えるだろうね。そうなると……やっぱりフレト達が回復してから話を聞いた方が早いか。今は無理に調査をするよりも、実際に戦ったフレト達の方が有意義な情報を持っているのは確かだからね。それなら……。

 そんな判断を下すと、昇は与凪にフレト達の事を尋ねる。

「与凪さん、フレト達の意識が戻るのは、いつ頃になりそうですか?」

 そんな昇の質問に与凪は疲れきったように、片手でゆっくりとキーボードを叩きながら計算を始めると、そんなに時を置かずに昇の質問に答えてきた。

「自然治癒が低下しているから意識が戻るまで時間が掛かりそうね。最も、フレトさん達はそんなに大きな傷を負っているワケでは無いし、決定的な攻撃を喰らったわけでは無いから、そうね……明日の昼から夜には意識が戻るでしょうね。最も、自然治癒が低下してなければ一晩で確実に意識を取り戻すんだけどね~。今の私に言えるのは、これぐらいね」

 そんな言葉で締め括ると与凪は再び疲れてように背もたれに寄り掛かると、咲耶が淹れてくれた紅茶で喉を潤す。その間に昇の質問が何を意味しているのか察したシエラと閃華が会話を始める。

「そうなると、今は余計な詮索をせん方が良いじゃろう。下手な詮索をして敵に引っ掛かっても厄介だしのう」

「そう、ここはフレト達が完全に意識を取り戻してから話を聞いた方が確実で的確な情報が手に入る。それに、ラクトリーの事だから、絶対に有意義な情報を持っているはず。下手に模索するよりも、そちらを充てにした方が確実」

「そうじゃな、敵の人数は既にラクトリー殿からの連絡で知っておる。後は敵の能力じゃが、そちらが不可解な点が多いだけに与凪でも検討が付かない状態じゃからのう。下手に想像を膨らませるよりも、ラクトリー殿から情報を得た方が良いじゃろう。というのが私達の意見じゃが、昇よ、どうするんじゃ?」

 突如として決断を任される昇。まあ、こんな事はいつもの事だし、重要な事はいつも昇が決めてきたからこそ、今回の決断も昇に委ねられても不思議ではない。そんな昇が咲耶の淹れてくれた紅茶を空にすると、全員に向かって話しかける。

「僕もシエラと閃華の意見に賛成だよ。本来ならバックアップ専門の与凪さんでさえ、敵の全貌どころか不確定要素が多すぎる状態だ。だから、尚更、フレト達の意識が戻るのを待った方が良い。それに、一度襲撃したからには、二度目の襲撃は無いと思うから、セリスの事も心配する必要は無いと思う。なにしろ、敵から見ればフレト達を倒したのと同じなのだから。そんなフレトに今更トドメを刺すような行為に出るとは思えない。トドメを刺すつもりなら、今回の戦いでトドメをさせたはずだから。今更、フレト達にトドメを刺しに来るとは考えられない。だから僕達は下手に動き回るよりも、フレト達から確実な情報を得よう。だから咲耶さん、今晩は帰りますね。そして明日の夜に、また来ます。その頃にはフレト達も目が覚めている頃だろうから。それから与凪さん」

「んっ?」

 まさか自分に話が振られるとは思っていなかった与凪は疲れた顔を上げて、適当な返事をしてきた。まあ、今回の事は与凪にとってはかなりの負担となったのだろう。それだけ、与凪にとっても不可解というか、始めてな事が多すぎたのだ。だから与凪が、そんな状態になっていても不思議では無い。そんな与凪に昇は申し訳なさそうに言うのだった。

「与凪さんは明日の昼から、ここに来ててください。その方がフレト達が目を覚ましても、すぐに充分な手当てと情報収集が出来ると思いますから」

「まったく、精霊使いが荒いわね。まあ、今回はこちらの力不足が原因とも言えるからね、それぐらいはやっておきますよ」

「ありがとう、与凪さん。それから森尾先生」

「分ってる。フレト君達の状態から見て、学校に来れる状態では無いからな。そこは何とかしておこう。それに明日は日曜日だからな、そっちに手を回すだけの時間は充分にあるから、そこは心配しなくても良いぞ」

「何というか、ありがとうございます」

 森尾の言葉に苦笑を交えながら答える昇。何にしても、これで方針が決まった事は確かだ。後はフレト達が回復するのを待つしかない。そうは言っても、やっぱり昇の頭には何かしら引っ掛かる事があるのだろう。昇はその引っ掛かりに後ろ髪を引かれるように、今は待つしかないと思いながらフレト邸を後にして帰路に付くのだった。



 同時刻、とあるホテルの一室。ベットの上でお気に入りの大きなぬいぐるみを抱き締めながら、春澄は見えない瞳をアルビータに向ける。

「そろそろ昇さん達が到着する頃かな、それとも、もう到着してるかな。驚いてるだろうな~、昇さん。けど……それが私達の仕業だと分かったら、もっと驚くだろうな~。アルビータは昇さんがどんな行動に出てくると思う?」

 春澄がそんな質問をしてくるとアルビータはもう片方のベットに腰を下ろしてから、春澄の質問に答えてきた。

「たぶんだが……何もしないだろうな」

「え~、何で~?」

 アルビータの答えに不満そうな声を上げる春澄。どうやら春澄の願望としては昇がさまざまな手段を使って自分達のところに攻め込んで来るのを期待していたようだ。だが、昇が動かないと聞かされたからこそ不満の声を上げたのだ。そんな春澄にアルビータは自分の推測を話し始める。

「私が見たところでは、あの少年は慎重であり、策士とも言えるだろう」

「策士?」

 聞きなれない言葉に首を傾げる春澄。そんな春澄にアルビータは優しく説明してやるのだった。

「策士というのは作戦を立てるのに長けた者を言う。私はあの少年から見たもの、そして春澄から聞いた話で、そんな人物だと推測した。つまり、あの少年は確実な勝機が無い限りは攻撃を仕掛ける事はしない。常に勝てる状況を生み出してから戦いに望んでいる。私はそう思ったからこそ、あの少年は動かないと言ったのだ」

「う~ん、つまり、今の昇さんは自分達が勝てるとも、勝機が無いと考えているからこそ、動く事はしないっていう事」

「だな、だが……その前に私の力と春澄の力で混乱している事も確かだろう。そんな不確定な状態で推測だけを頼りに動く事はしないだろう。むしろ、動かない事によって、今回戦った少年から情報を得ようとするだろう。なにしろ、あの少年は私達の力を全て知っているのだからな。それに、無の属性はあらゆる痕跡を消す効果もある。あの少年なら、今頃は下手な推測をするよりも、これからの事について考えるだろうな」

「ふ~ん」

 アルビータの返答に納得する物があったのだろう。春澄はぬいぐるみを抱き締めながら横になってからアルビータと言葉を交わすのだった。

「なら、明日の夜は更に面白くなりそうだね。なんかわくわくしてきたよ。けど、今はそろそろ寝ないとかな。さすがに戦いで疲れてるし、私の生命力も低下してるから回復が遅いからね」

「そうだな、今は早く寝ると良い」

「うん、そうだね、アルビータ。じゃあ、おやすみ」

「あぁ、おやすみ」

 それから部屋の電灯を消すアルビータ。それから春澄に掛け布団を掛け直してやり、それから自分のベットに腰を掛けて横になろうとはしなかった。そんなアルビータが暗がりの中で己の手を見詰める。

 アルビータも分っていたのだ。フレト達の戦いが、いかに自分を高揚させたのかを。そして、昇達との戦いが更に自分を高揚させてくれると。それが分っているからこそ、アルビータは高ぶる心を抑えるかのように自分の手を強く握り締める。

 全ては……自分が望んだ終焉を迎えるために……。






 はい、そんな訳で、やっとこさ更新したエレメですが、いかがでしたでしょうか。そんな訳で、昇達は間に合いませんでしたね~。最も、フレト達が戦っている間に外部に連絡を入れさせるような真似はアルビータはさせないでしょうね~。そんな訳で、昇達から見ればワケの分からない事だらけになったわけですよ、これが……。

 さてさて、いよいよ百年河清終末編も中盤を終えた? ところまでやってきましたね~。……なんといか……そろそろ次も考えないとかな~と思っている今日、この頃でございます。

 まあ、大体の話は出来てるんだけどね~。次はいよいよ、本格的にさまざまな事柄が動き始める。そう、それは序章と言っても良いだろう。ついに開かれる戦いの幕、その中で昇は誰に何を伝えるのか、そんな昇が誰の手を取るのか。それはまだ分からない。だがっ!!!! 一つだけ言える事がある。それは……やっぱり昇は朴念仁だという事だっ!!!! だけど、女たらし(キャハッ)

 と、まあ、ノリだけでやった嘘の次回予告は適当に無視しといてくださいな。でもでも、物語がいよいよ本格的に動き始めるのは本当だよ。それに……意外と人気があった、あの人もそろそろ登場させようかと思っております。

 そして最後には……なんとっ!!!! 誰もが予想しなかった人が登場して終わりっ!!!! ……ってな感じで行こうかな~って思っております。まあ、まだ形にしてないし、設定も作って無いので、今のところは妄想だけですけどね(笑)

 まあ、そんな訳で、気が向いたら、そろそろ次の話を作ろうかと思っております。まあ、何にしても、次は一気に凄くなりそうですけどね~。……というか……なるよね? なってくれるよね? ……えっ、無理……分かった、それなら……介錯を頼むっ!!!! これが武士としての生き様だっ!!!! ……って!!!! この格好は斬首なんですけどっ!! 何の罪を犯して無いのに斬首なんですかっ!! 武士としての最後も許されないのですかっ!!!! この人でなしっ!!!!

 ……えっ、その前にお前は武士なのかって……いいえ違います、世捨て人です。なら斬首で決まり……そりゃあ、そうですよね~。

 ……ザシュ……作者首を縫い付け中……

 さ~て、これで責任も果たした事だし……そういえば……何の責任なんだろう? もう、それすらも忘れてしまったよ(笑) というか、いつもの事だけど、後書きがフリーダムすぎるのは私がフリーダムだからだっ!!!! ……ちなみにガン〇ムとは一切関係ありません。というか絡みません。なので過度な期待はしないでください。

 ……さてさて……飽きた。そんな訳で、そろそろ締めますね~。

 ではでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。更に評価感想もお待ちしております。

 以上、フリーダムこそ俺のジャスティスッ!!!! と叫んでみた葵夢幻でした~。……いや、本当にガン〇ムとは関係ないし、絡んでないんだからね。

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