第百十六話 全力全開のミリア
「さあ、こっちも始めましょうか。今度こそはボコボコに叩きのめしてあげるわよっ!」
そんな琴未が指を指して宣戦布告にローシェンナは更に高飛車な態度で返してきた。
「それはこちらのセリフですわ。今ではそこの妖魔は使い物にならない。そんな妖魔を抱えながら私達と対等に戦えると思っているのかしら」
そんな事を言って高笑いするローシェンナ。どうやらローシェンナは今の状況でも昇達に勝てると思っているようだ。まあ、それもしかたない。なにしろさっきまでシエラを徹底的に叩きのめしてきたという報告をアレッタから聞いているからだ。だから数では劣っていても、サモナーの能力でなら補えると考えても不思議ではない。
そんなローシェンナの言葉を聞いて琴未は怒ったように反論する。
「さっきから聞いてれば妖魔妖魔ってうるさいのよっ! 確かにシエラは無愛想だし、可愛くないし、目障りだし、邪魔以外の何者でも無いけど。それでも私達の仲間なのは間違いないのよ。それが何かの間違いで仲間になったのだとしてもね」
そう、はっきりと断言する琴未の肩に閃華は優しく手を置くと、琴未に後ろを見るように促す。そんな閃華に言われてしかたく琴未が振り向くとシエラが暗い表情で琴未を睨みつけていた。
「琴未……まず一回殴る」
「断るっ!」
シエラの一言をバッサリと切り捨てる琴未。そんな琴未はシエラを無視するかのように再びシエラに背中を向けたので、シエラはウイングクレイモアの鞘で琴未の頭を軽く殴った。まあ、あそこまで言われたらシエラも黙っている訳にはいかないのだろう。
けれども琴未は何事も無かったかのように昇に向かって話しかけてきた。
「さあ、昇。とりあえずはどうするのよ」
まずは昇の作戦を聞いてから動こうとする琴未。だが未だに腹の虫が収まらないシエラが会話に割って入る。
「私の事は無視するの?」
「当たり前でしょ。シエラはいつでも叩きのめせるけど、あいつらは今しか叩きのめせないのよ。だったら先にあっちを叩きのめす方が先でしょ」
はっきりと断言する琴未。そんな琴未の頭をシエラはもう一度ウイングクレイモアの鞘で軽く叩くのだった。
「さっきからうるさいわね」
さすがの琴未もここまで叩かれると痛くは無いものの、少しだけうっとうしいと感じるようだ。そんな琴未の横にシエラが並ぶように立つと、今度はローシェンナ達に向けてウイングクレイモアを構えた。
「琴未が無視するから悪い。でも、琴未の言うとおり。琴未はいつでも叩きのめせるから、今はあっちを叩きのめす事を優先させる」
そんなシエラの言葉を聞いて琴未は軽く笑みを浮かべるとシエラと同じく雷閃刀をローシェンナ達に向ける。
「なら、さっさとあいつらを叩きのめすわよ。それから、シエラが居なくなっていた間のお礼はきっちりさせるから覚悟しておきなさいよね」
「分ってる。迷惑を掛けたのは承知してる、だから……琴未の出る幕が無いぐらい活躍する」
「それは楽しみね。その間に私は昇を独り占めさせてもらうわよ」
「やれるものならやってみればいい」
そんな会話をするシエラと琴未。それからお互いに視線を交わすと、今度は笑みを交わしてお互いの武器を軽くぶつけ合った。心地良い金属音が鳴り響くと、シエラと琴未の後ろから溜息をした閃華がやっと二人と並ぶように前に出てきた。
「どうやら二人とも不器用なのは何とかした方が良いようじゃな。まあ、お互いに不器用じゃからこそ、今回の事は収まったのかもしれんのう。のう、昇」
そんな事を言った閃華は昇に同意を求めた。なにしろシエラと琴未は犬猿の仲と言っても良いほどだ。そんな二人が器用に仲直りではないが、シエラが妖魔である事を気にしないという事実を受け入れたと伝える事は出来なかっただろう。
シエラと琴未は不器用なりにお互いの意思を確かめ合い。お互いにいつもの関係でいられる事を確かめ合ったのだ。それは言葉で素直に伝えられない二人のやり方なのだろうけど、ここまで不器用だと、さすがの閃華も溜息を付いてしまうようだ。
一方で同意を求められた昇は会話に参加しようとせずに何かを考えているように顔を伏せていた。そんな昇を心配してミリアが昇に向かって話しかけると、昇はいつものようにミリアの頭を優しく撫でると、ローシェンナ達に鋭い視線で睨み付けるのだった。
それは一瞬だけ昇かと疑うほどの鋭い眼差しだった。そんな昇が誰に向かって話しているのかが分からないが言葉を発してくる。
「今まで……僕にこんな感情が……ここまで怒るという事を感じた事は無かったよ。僕は今始めて……自分がここまで怒ってると感じてる。それほどまでに僕はあなた達を、あなたを許す事が出来ない。だから、全ての決着をここで付けるっ!」
はっきりと断言する昇。それは昇からの宣戦布告と言えるだろう。そんな宣戦布告を受けてローシェンナ達も黙ってはいられない。
「手負いの妖魔が居ながら、よくそんな口が叩けますわね。いくらエレメンタルアップがあるからと言っても、私の前では役に立ちませんわよっ!」
「そうだ、そうだーっ!」
ローシェンナの言葉に同意するかのように騒がしく叫ぶエリン。どうやらエリンもローシェンナと同じ考えのようで、今の状況でも充分に勝てると思っているのだろう。だが、その中でアレッタだけが昇の異変に気付いていた。
確かにアレッタは昇を数度しか見てはいない。けれども今の昇は前に戦った時とはまるで違った、そんな感じを受けていた。それが何なのか分からないが、どうやらアレッタ達の行動が昇の闘争心に最大級の火を付けてしまった事には間違いないようだ。だからこそ、昇も自分自身では今まで感じた事が無いぐらいの怒りを感じていると言葉に発したのだろう。
そんな昇の変化に気付いたのはアレッタだけではない。閃華もしっかりと見抜いていた。だからこそ閃華は安心して昇を見ている事が出来た。
確かに昇はシエラの事で今までに感じた事が無いぐらい怒っているのかもしれない。けれども、それをしっかりと自覚して、口に出せるぐらいコントロールしているなら暴走する危険は無いからだ。それどころか今までの昇には欠けていた闘争心が高ぶっているのだ。どうやら今回の昇は今まで以上に本気で戦う気らしい。だからこそ閃華は安心しながらも、少しだけ楽しげな声で昇に向かって尋ねる。
「それで昇、何か策でもあるのかのう?」
そんな閃華の問い掛けに昇ははっきりと答えてきた。
「何も無いっ!」
その言葉を聞いてシエラと琴未は思わずこけそうになる。そしてミリアは昇の隣で呆然とするばかりだ。そんな中で閃華だけが冷静に話を続けてきた。
「では、どうするんじゃ?」
「皆は前と同じ相手と戦って。最初から全力全開で、エレメンタルアップを最大限にして一気に倒すっ!」
はっきりと断言する昇。そんな昇の言葉を聞いてローシェンナが皮肉めいた言葉を発してくる。
「よくもまあ、妖魔如きにそこまで戦えますわね。妖魔と分って用済みになったのなら必要ないでしょう。さっさと契約を解除して捨てればいいですのに」
疲れたような口調でそんな言葉を放つローシェンナ。まあ、ローシェンナとしては自分自身の本音を言っただけに過ぎないが、その言葉が更に昇の闘争心を高ぶらせる事になるとはローシェンナも思いもしなかっただろう。だからこそ昇はローシェンナに向かって叫ぶ。
「妖魔だとか、必要だからとか、そんな事は関係無いっ! 僕達は家族だっ! 一緒に居る事が当たり前だから一緒に居る。そこに妖魔だとか、必要だとか、そんな理由こそが必要無いっ! 一緒に居る事が当然なんだからっ!」
はっきりと叫んだ昇にローシェンナは思わず一歩だけ退いてしまう。まさか昇がここまで本気になって反論してくるとは思ってもみなかったのだろう。それだけローシェンナにとっては妖魔の問題は軽い物であって、重要視する必要は無いのだ。
だが昇達は違う。今まで暮らしてきた時間、一緒に戦ってきた修羅場。幾つもの困難を一緒に乗り越えてきた掛け替えの無い存在を否定されて、昇に黙っている事なんて出来はしない。だからこそ昇は叫ばずにはいられなかったのだ。
そんな昇の言葉を聞いて、思わず退いてしまったローシェンナだが、すぐに気を入れ直すと昇に向かって言葉を投げ掛けてきた。
「なら、その妖魔を精々大事にしとけば良いですわ。ですが、私達との決着はつけてもらわせますわよ。アークイラ、アストーレ、出ていらっしゃい」
ローシェンナの言葉と同時に魔法陣が展開されると、そこから巨大な鷲と鷹が姿を現した。どうやらローシェンナ達も臨戦体勢に入ったようで、アレッタもエリンもそれぞれに武器を構えている。
そんなローシェンナ達を見て、昇は前に居る皆に話しかける。
「この戦いで全部終わらせる。準備は良い?」
そんな事を問い掛ける昇に対してそれぞれに返事を返してくる。
「いつでも良いわよ昇、思いっきり暴れられるようにしてよね」
「私も私も~、思いっきり暴れたいから思いっきりやっちゃって~」
「では、行くとするかのう」
琴未、ミリア、閃華の順番で返事を返してくる。そして昇は最後にシエラに目を向けるとシエラも少しだけ振り返って昇と視線を交わすと少しだけ微笑んで見せてから答えてきた。
「問題ない、この戦いで……私の過去にも決着を付ける」
そんなシエラの言葉を聞いて昇はシエラに頷いて見せると、シエラは再び前を向いて自らの敵を見据える。その間に後ろに陣取っている昇は精神を集中させると、昇にだけしか見えない赤い紐が四本。今度はしっかりと全員から伸びてきた。
昇はその四本の紐を鷲掴みにすると、四本の紐を確かめるように掴んだ手を胸に当てる。そうする事で昇は再び繋がりを感じようとしたのだろう。そして今度こそ、しっかりと皆と繋がっている事が確認できた。これで迷う事は無いと皆と繋がっている赤い紐を伝って一気に力を流し込む。
「エレメンタルアップッ!」
昇が叫ぶのと同時にシエラ達の四人から一気に力が沸き出す。その力を量で言ったら前回の戦いで見せた量とは比べ物にならないほど増していると言っても良いほどの力が一気に溢れ出たのである。
そんな光景を目の当たりにしたのだ、ローシェンナ達は驚きを隠せなかった。なにしろ前回の戦いで見たエレメンタルアップとは比べ物にならないほどシエラ達は力が上がっているのだ。そんな光景を見れば驚かずにはいられないだろう。
そして一気に限界を超えた昇達からシエラが一気に上昇すると、そんなシエラに合わせるかのようにアレッタがすぐにシエラを追って急上昇して行った。どうやらアレッタとしてもシエラとの決着を付けてしまいたいのだろう。それだけではなく、昇にはシエラとアレッタとの間には特別な何かがあるのではないのかと感じ取っていた。だからこそ昇は上空での戦いを全てシエラに委ねると判断して自分達は地上での戦いに専念するのだった。
そんなシエラ達を見送ると昇はすぐにミリアに向かって叫ぶ。
「ミリア、お願い」
「うん、分ってるよ~」
片手を上げながら元気の良い返事を返してきた。そこがミリアらしいところだろう。そんなミリアがエレメンタルアップで一気に力を得た事で、すぐに全力が出せる体勢へと持って行く。
「発動、ティターンモードッ!」
ミリアの精霊武具が防御型から破壊型へと変わるとミリアは一気にエリンに向かって突っ込んで行った。
さすがに全力全開のエレメンタルアップだけあって、ミリアが突っ込んでいくスピードもはるかに上がっており、そんなスピードで突っ込んでくるとは思っていなかったエリンはミリアのアースシールドハルバードを受け止めながらも、勢いを止める事が出来ずにミリアと共にローシェンナの横を突っ切って行き、そのままはるか後方まで行くとやっとミリアが突っ込んだ勢いが弱まったところで、やっとミリアを弾き飛ばして何とか止まる事が出来た。
「さあ、これからじゃのう」
閃華がそんな事を言ってくると昇と琴未は頷いた。これで前回と同様に戦局が展開された。後は昇達がローシェンナと戦うだけだ。だがローシェンナは前回とは違って巨鳥を二匹しか出していない。これは昇のエレメンタルアップに対抗しようと一体の能力を上げたからこその影響だろう。もちろん、そんな事は昇も閃華も見抜いている。それでも閃華は昇に尋ねるのだった。
「どうやらあちらもエレメンタルアップを警戒して対抗策を打ってきたようじゃな。たぶんじゃが、今回の鳥は前回と違って強くなっているはずじゃ。そんな状況でどうするんじゃ、昇?」
そんな閃華の問い掛けに昇はすぐに閃華の方に顔を向けてきて尋ねてきた。
「閃華、悪いけど一人で一匹を相手にできる?」
そんな昇の問い掛けに閃華は軽く笑みを浮かべると、少しだけ楽しげに答えてきた。
「ふむ、キツイんじゃが。なにしろ今回は私も思いっきり暴れたい気分じゃからのう。あの程度の相手が丁度良いじゃろう」
どうやら閃華の気持ちも琴未やミリアとあまり変わりないようだ。なにしろシエラが居なくなってからというもの、閃華もいろいろと厄介事を回されてきたのだ。だからこそ、閃華としてもここは思いっきり暴れてストレスを発散させたいのだろう。
それに今は昇が思いっきりエレメンタルアップを掛けている。そんな気分と今の状況で閃華はまったく負ける気がしなかった。だからこそ閃華はそんな風に答えたのだろう。
そんな閃華の言葉を聞いて昇は頷くと今度は琴未に目を向ける。
「なら決まった。閃華は鷹の方をお願い。琴未は鷲を相手にして、琴未のフォローは僕がするから。それで一気に叩くっ!」
「分かったわ」
「うむ、了解じゃ」
昇の言葉に返事を返す琴未と閃華。そんな二人の答えに昇も満足げに頷くと一度だけ上空に目を向ける。そこにはシエラとアレッタの戦いが始まっていたのだが、今ではエレメンタルアップでしっかりとシエラと繋がっている事が実感できる。
だからこそ、昇はそんなシエラとの繋がりを確かめるように胸に手を当てて、シエラから伸びている赤い紐を優しく撫でる。それだけでシエラが傍に居るのが分かるのだから。だからこそ昇も思いっきり戦う事が出来る。
昇は気分を入れ替えて目の前の敵に目を向けると琴未と閃華の二人に向かって戦いの合図を出す。
「それじゃあ、一気に倒すよっ!」
「さあ、行くわよっ!」
「おうっ!」
昇の言葉にすぐに返事を返す琴未と閃華。そして琴未と閃華はそれぞれの敵へと駆け出して行き、昇も今回の戦いに幕を引くために全力を出すのだった。
「いった~いっ!」
ミリアの砲撃みたいな突撃にさすがのエリンも受け止める事が出来ずに、ミリアと一緒になって吹き飛ばされていた。
けれども突っ込んで行ったのがミリアである。当然のように止まる事なんて考えておらず、ただ突っ込んで行っただけでに、エリンがミリアの突撃から弾かれるように地面に叩きつけられると、その衝撃で爆撃にも似た衝撃が巻き起こり、噴き上がった土埃でミリアもエリンを見失ったのだろう。幸いな事にミリアからの追撃は無かった。
けれども、これでローシェンナ達から離された事になる。確かにエリンの能力から言ってもローシェンナ達から離れて戦った方が良いのだが、まさかこんな奇襲をされるとはエリンも思ってもいなかった。それだけに今のミリアがどんな攻撃をしてくるのかが分かったものではない。
だからこそエリンはすぐに体勢を立て直すとエルターレフレイルを構える。これでいつでもミリアが攻撃して来ても充分に戦えるはずだ。だが今のミリアは先程の攻撃で分かるように前回の戦いとは比べようが無いほどレベルアップしている。だからこそエリンも今度こそは最初から全力で行かなければならないと覚悟を決めていた。
そして徐々に土埃が収まっていくとエリンの視界が開けてくる。どうやらかなりの距離をミリアと共に移動したらしく。かなり遠くにローシェンナの姿が見えた。まあ、これ程の距離を取っておけばエリンとしても戦い易いだろう。けれどもそれはミリアも同じだ。なにしろこれでミリアも周りを気にしないで破壊系の攻撃を充分に使えるのだから。
そんなミリアを警戒しながらエリンは開けてきた視界の中にミリアを探す。そしてやっとミリアを見つけたエリンだが、思わず呆然としてしまった。そんなエリンがミリアに声をかける。
「……えっと、何をやってるの?」
思わずそんな事を聞いてしまうエリン。まあ、それもしかたないだろう。なにしろミリアはエリンから少し離れた場所で上半身を地中に埋めている形で突っ伏しているのだから。そんなミリアがエリンの声を聞いてやっと土の中から顔を出すと、顔に付いた泥を落とすように顔を横に何度も振る。そしてやっと立ち上がってエリンにアースシールドハルバードを突き付けてきた。
「いきなり弾かないでよ~。おかげで思いっきり顔から地面に突っ込んじゃったじゃないか~っ!」
いきなりワケの分からない文句を言い出すミリア。どうやらエリンに突撃して行ったまでは良いのだが、その後の事はまったく考えていなかったようでエリンに弾かれると姿勢を崩して、どうやら頭から地面に突っ込んで行って止まったようだ。
そんな状況も分からないままに文句を言われたのだからエリンが黙っているわけが無かった。
「そんな事知るかっ! そもそもそっちから突っ込んで来たんでしょ」
「なら、ちゃんと受け止めてよ~」
「何で受け止めないといけないのよ」
「ケチ~」
そんな会話をした後で二人と『ウ~ッ』と唸り声を上げてお互いに威嚇を始める。傍から見ているとすでに戦いではなく、小動物同士の喧嘩みたいに見えるのが二人の何とも言えないところなのだろう。
けれども二人とも間違いなく破壊力を持った精霊同士である。一度戦いの火蓋が気って落ちれば一気に燃え上がる事は確かだ。それが分っているだけに二人ともお互いに相手の出方を窺う……ワケが無かった。
最初に動いたのはエリンの方だ。なにしろ先程の攻撃でミリアはその破壊力だけは無く、スピードもはるかに上がっているのは身に染みて分っている。だからこそエリンはあえて先手を打つ事にしたのだ。それだけ今のミリアが出すスピードに追い付ける自信が無いのだろう。
だからこそ戦局を少しでも引き寄せるためにエリンは先手を打つために飛び出していった。
そんなエリンを見てミリアも一気に飛び出す。なにしろミリアはエレメンタルアップでその反応速度もスピードも上がっている状態だ。そしてなにより思いっきり暴れたいのだ。だからこそエリンの攻撃に合わせてミリアも飛び出していった。
そんなミリアにエリンはエルターレフレイルを振るう。先の戦いで分っているようにエリンのエルターレフレイルは鉄棒の先に鎖を伝って鉄球が付いている。だから一回の攻撃で二回の攻撃が出来るのだ。ミリアもそれが分っているからこそ、あえてエルターレフレイルの棒を避けると鉄球をアースシールドハルバードで弾いた。
だがエリンの真骨頂はここから始まる。たとえ鉄球が弾かれたとしても次は棒での攻撃がミリアへと襲い掛かる。そう、鉄球と棒術。この二つを連続で繰り出す攻撃こそエリンの真骨頂と言えるだろう。そんなエリンが更にミリアへと猛攻を掛ける。
「メテオデストラクションッ!」
ミリアのアースシールドハルバードを棒で弾くのと同時にエリンは一気に溶解の属性を鉄球に一気に流し込む。そして振り上げたエルターレフレイルを一気に振り下ろすと、溶解の属性がこもった鉄球が地面に叩きつけられるのと同時に大爆発を引き起こして、鉄球を中心に大地を破壊するのと同時に飛び散った破片すらも熱を持って溶岩と化して辺りに散らばる。
さすが破壊力を得意としている火山の精霊なだけはある。攻撃した部分のみならず、周囲までをも破壊するところはまさしく火山の噴火を思わせる攻撃と言えるだろう。
けれども、そんな破壊力を持った攻撃もミリアに届く事は無かった。エリンの攻撃を逸早く察知したミリアはすぐにエリンから距離を取って、何とか直撃だけは避けたものの、降り注ぐ溶岩まではさすがに防ぎきれないと思ったのだろう。ミリアも一気に大技に出る。
ミリアはアースシールドハルバードを地面に突き刺すと一気に地の属性を注ぎ込む。
「ブレイクアースシュートッ!」
突き刺さったハルバードを中心にミリアを少しだけ巻き込んで、一気に地面が割れるのと同時に地割れの衝撃波と破片が一気に上空へと吹き上がっていく。そして地割れは一気にエリンへと迫っていくのだった。
どうやらミリアはこの攻撃で降り注ぐ溶岩を相殺するのと同時にエリンを攻撃しようとしたようだ。だがエリンも何時までもじっとしているわけが無い。ここは一気に攻めようとしたエリンだが、さすがにブレイクアースシュートの破壊力が凄まじかったのか。ここは一旦、距離を取って安全圏に退がろうとするエリン。
だがミリアのブレイクアースシュートはそんなエリンを追いかけるように、地面を引き裂きながら崩壊と破壊を繰り返して行き。エリンを追い詰めようとした。
そんなミリアの猛攻にエリンも避けきれないと感じ取ったのだろう。だからこそ、ここはあえて強気に出る事にした。
「メテオイラクションッ!」
鉄球に溶解の属性を一気に流し込んだエリンのエルターレフレイルに付いている鉄球が燃え上がると、エリンは迫ってくるブレイクアースシュートが届く前に地面へと鉄球を叩き付けた。そのため、ミリアの攻撃で破壊されるはずだった大地は先にエリンの攻撃で、そこに噴火が起きたように炎が噴き出すのと同時にミリアのブレイクアースシュートを相殺したのだ。
確かにエリンのメテオイラクションは火と地の属性を同時に使っている溶解の属性だ。だからこそ地の属性が混ざっている技なら相殺する事が出来たのだ。けれども、やはり溶解の属性は地の属性に関して言えば大地の精霊には劣る。
だからエリンが全力でミリアのブレイクアースシュートを相殺する頃にはミリアはすでに次の攻撃をするための準備が終わっていた。
「アースブレイカーッ!」
先程のブレイクアースシュートで砕けた地面に向かって、更にアースシールドハルバードから赤い光が何本もエリンに向かって伸びていくと、赤い光に沿って地面は更なる崩壊を始めた。砕けた地面は更に砕け散り、赤い光はかなり広範囲に展開されたようでエリンが居る周辺も含めて地面を崩壊させていく。
これだけの広範囲な攻撃だ。これならエリンにダメージを与える事は確実だろう。少なくともミリアはそう思っていた。だがエリンも先の戦闘で昇の能力がエレメンタルアップである事を知っている。だからミリアが限界を超えた攻撃をしてくるのも予想が付いていた。だからこそ、そんなミリアに抵抗するためにエリンも全力を出してミリアに対抗してくる。
再び溶解の属性を一気に棒に流し込んだエリンはエルターレフレイルを立てるようにして地面へと突き刺した。
「ウルトラボルカノッ!」
突如としてエリンを中心に大規模な爆発が起きる。それは火山の噴火みたいに一気に地面を粉砕して火山灰のような爆煙を上げる。そんな大規模な爆発を引き起こしたのにも関わらず、今回の攻撃では溶岩は一切噴出せずに、大規模な爆発で周囲の地面を破壊するだけに止めていた。
だが爆発の威力は凄まじい物でミリアが放ったアースブレイカーをあっさりと相殺してしまったのだ。その事に驚きを隠せないミリア。けれどもすぐにその原因が分かった。
……そっか~、地面にある水を使ったんだ~。だからアースブレイカーよりも深い地点で爆発を引き起こしてアースブレイカーを相殺したんだ~。そんな情報分析をするミリア。どうやらラクトリーの強制授業のおかげで少しは戦闘中に考えるという行動が出来るようになったらしい。
けれども、それを人に説明しろと言われればミリアには説明できないだろう。だからミリアが考えた事をまとめると次のようになる。
ミリア達が戦っている場所は河原である。だから地面の奥深くには地下水、つまり帯水層と言われる物が存在している可能性がかなり大きい。帯水層はその名のとおりに地層の変わりに水が溜まってたり、流れていたりする層の事であり、簡単に言うと地面の中にある川や湖みたいな物である。
エリンはその帯水層に向かって一気に溶解の属性を流し込むと帯水層を挟むようにある、地層に溶解の属性を展開させたのだ。もちろん、そんな事をすれば帯水層を挟んでいる地層はかなりの熱を持ち、それはマグマへと変化する。ここで重要なのは帯水層を挟んでいるという事である。
なにしろマグマの温度はかなりの高温。そんな物が水に触れれば当然のように一気に気化、膨張して水蒸気へと変化する。だが場所は高圧縮された地中の中である。膨れ上がる水蒸気は膨張を繰り返し、熱の特性でドンドンと上へと行こうとするが、そこには高圧縮された地層が展開されているわけだ。
そこに追い討ちを掛けるように、更に水蒸気を発生させると限界を超えた水蒸気は一気に大爆発して地層を砕きながら地上へと噴き出すのである。これこそがエリンの使った技の正体である。ミリアもその事に気付いたからこそ、あんな感想を思ったのだが、やっぱり分かり辛いところはミリアらしいと言えるだろう。
けれどもこの現象も噴火現象の一つである。これは溶岩やマグマは発生しないものの、大規模な爆発を引き起こす。その威力はかなりの物で爆発の威力だけなら、これ以上の無い影響を出すだろう。なにしろ、このような噴火で山が削り取られるという例があるぐらいだ。それほどまでに一撃の威力は大きいのである。
そんな攻撃だからこそエレメンタルアップで限界を超えたミリアの攻撃を相殺する事が出来たのだ。だがさすがに帯水層まで影響を及ぼすだけの技だけあってエリンへの負担は大きかった。エリンは突き立てたエルターレフレイルに寄り掛かるように荒い息をしながら、これからの展開を考えていた。
さすがに疲れたっ! けど……未だに火山灰が降り注いでいる状態ならあっちだって攻撃は出来ないはず。なら、ここは少し休憩して体勢を立てないした方が良いかな。あっちだってかなりの大技を使って動けないはずだから。そんな予測を立てるエリン。だが休んでいるエリンに思いもがけない事が起こった。
なんと火山灰が降り注いで視界があまり効かない中をミリアが突っ込んできてアースシールドハルバードを突き出してきたのである。まさか、こんな中で正確に攻撃してくるとは思っていなかったエリンは荒い息をしながらも、なんとかアースシールドハルバードを棒で受け止めるが、今のミリアはティターンモード全開である。だからアースシールドハルバードの一撃はかなりの威力を持っており、エリンは一気に吹き飛ばされる。
火山灰が降り注ぐ場所から一気に川にまで吹き飛ばされたエリンは驚きながらも、なんとか体勢を立て直す。未だに息は整っていないが、あの中で正確な攻撃をしてきたミリアである。だから今度も追撃があってもおかしくないとエリンは判断したようだ。
そしてエリンが予測したとおりに火山灰が降り注ぐ中からミリアが一気に飛び出してくると、再びエリンに向かってアースシールドハルバードを振るってくる。そんなミリアの攻撃にさすがに今の状態では避け続ける事も受ける事も出来ないと判断したエリンは最終的な手段に打って出た。
一気に振り下ろされるミリアのアースシールドハルバード。エリンはそんなミリアのハルバードを避けるのと同士にエルターレフレイルを振るう。それはミリアにではなくハルバードに向かってだ。しかもエルターレフレイルの棒はハルバードに届く事は無かった。
それなら何が狙いかというと、エリンの狙いは次の行動にあった。アースシールドハルバードの横をエルターレフレイルの棒が通り過ぎていくと、当然のように鎖も棒の軌道にそって振られる事になる。だが鎖は棒の先にくっ付いているために棒よりも間合いが広い。そのうえ鎖の先には鉄球という重しがあるのである。
振られたエルターレフレイルの鎖はそのままアースシールドハルバードの柄に巻きつくと、ミリアの動きを封じるかのように鉄球が川に落ちる。つまりエリンは鎖をハルバードに巻きつかせる事でミリアの攻撃を封じたのである。
もちろん、そんな事をすれば自分自身も攻撃が出来ない。それでも、今は回復に専念するためには、どうしてもミリアの攻撃を止めなくてはいけなかった。それに回復の時間を稼ぐためにもエリンはあえて目の前に居るミリアへと話し掛けた。
「よく、私の居場所が、わかったね?」
未だに呼吸が整っていないのだろう。エリンは言葉を途切れさせながらも、そんな問い掛けをミリアにする。一方のミリアにはまだまだ余裕があるのだろう。なんとか鎖からハルバードを抜こうとするがエリンがかなり強く押さえつけているために、上手く鎖を解く事が出来ない。だからミリアは鎖に目をやりながらもエリンの質問に答える。
「大地の精霊は情報収集においても優秀なんだよ~。なにしろ相手が大地に足を付けていれば、そこから相手の反応を追って、相手の居場所を正確に把握出来るんだから~」
そんな返答をするミリアにエリンは納得が行った顔をした。なにしろエリンも火山の精霊、少しは地の属性についても情報を持っていても不思議ではない。だからこそ難解困難なミリアの言葉をあっさりと解釈できたのだろう。
つまりミリアが言った事とは、地の属性を使って相手の精霊反応を追跡して正確に居場所を突き止めたという事だ。これは以前にもラクトリーが似たような手段で昇達の家や学校を突き止めた例がある。どうやらミリアはこの短時間でエリンの精霊反応を登録して追えるようにしておいたようだ。それで先程も正確にエリンに向かって攻撃が出来たのだ。
さすがのミリアもラクトリーの強制授業を受けたおかげで少しは成長しているようだ。まあ、以前にも似たような状況があったが、その時はそこまで考える事が出来なかったのだろう。けれどもシエラが居なくなってからというもの、その数日で一気にラクトリーに叩き込まれた技術だ。だからこそミリアはその技術を活かして戦う事が出来るようになったようだ。
まあ、エレメンタルアップのおかげで頭まで良くなった訳ではないが、ラクトリーのおかげでここまでの戦いが出来るように成長できたのは確かなようだ。そんなミリアがエリンに向かって笑みを向けてきた。
「う~ん、鎖を外すのは難しいよ~。でもさ~、このままで良いの~」
「何が言いたいのよ」
ミリアの笑みとは逆に睨みつけるような視線を突きつけるエリン。そんなエリンに向かってミリアは余裕がある笑みを浮かべながら話を続ける。
「だって~、私のアースシールドハルバードは川底に刺さったままだよ~」
「ゥ? それがどうしたって言うのよ」
ミリアの言葉と笑みにエリンは態度を変えずに言葉を返す。どうやらミリアが言おうとしている事が分っていないようだ。そしてミリアもあえて自分から手の内を明かすような真似はしない。だからこれはミリアが見せた余裕であり、最後の決着をつける為の最終勧告であった。
そんな事に気付かないままに、エリンはミリアのアースシールドハルバードが振れないように動きを封じるが、今のミリアにはこの状態だけでも充分だった。そしてエリンはミリアの最終勧告に気付かないままに、今はミリアの動きを封じていれば何とかなるという誤算をしているのだった。
そんなエリンにトドメを刺すべくミリアはアースシールドハルバードに一気に地の属性を流し込む。
「それじゃあ、これで最後だよ~。今回の戦いは思いっきり暴れられて楽しかったよ~」
そんなミリアの言葉を聞いてエリンは更にミリアを鋭い視線で睨みつけながら言葉を発する。
「まるで勝ったような言い方ね。勝負はこれからでしょ」
そんなエリンの言葉にミリアは先程までの笑みを消して真面目な表情を向けるとはっきりとエリンに告げた。
「違うよ~。もう私の勝だよ~」
そんな事を言ったミリアにエリンは更に力を込めてハルバードを押さえ込む。どうやらエリンはこのままハルバードを押さえ込んでいればミリアは何も出来ないと考えているようだ。実際にここまで押さえ込まれれば、ミリアはアースシールドハルバードを自由に振るう事は出来ない。だが、今のミリアにはこの状況だけで充分だったのだ。それを証明するかのようにミリアはエリンに最後の言葉を告げる。
「それじゃあね~、バイバイ~」
「何を言って……ッ!」
言葉を途中で止めてやっと気付いたエリン。だがもう遅い、すでにミリアの術中に陥っていたのだから。だからエリンが川底に溢れ出ている地の属性に気付いた時には遅かった。
「アーススピアッ!」
川底から大地が槍のようになってエリンに何本も突き刺さる。そう、先程ミリアが言ったとおりにアースシールドハルバードの槍先は川底に突き刺さったままなのだ。だからこそミリアはアースシールドハルバードを通してアーススピアを放つ事が出来た。
そのうえエリンのエルターレフレイルは鎖がミリアのハルバードに巻き付いている状態だ。確かにそれはミリアの行動を封じてると言えるだろうが、逆言えばエリンも鎖を巻きつけているのだから自由にエルターレフレイルを振るう事が出来ないという事だ。つまりお互いに動きを取れないは同じ。違う点は自分の属性を自由に発揮できたか、その点だけだろう。
ミリアはハルバードの槍先が地面に刺さっていると分かったからこそ、自分の勝利を確信したのだ。一方のエリンはそこまで考える余裕が無かった。ミリアの動きを封じて回復する事に専念していたからこそ、そこまで気が回らなかったのだ。
もちろん、ミリアもあれだけの大技を連続で放ったのだから消耗していてもおかしくは無い。だがエリンが思っている以上にミリアに掛けられたエレメンタルアップは強力なのだ。だからこそミリアはあれほどの大技を連続で掛けても、あまり消耗する事も無く。集中力も落とす事無く、冷静に状況を分析して自分の勝利を確信したのだ。
だが、確かにアーススピアはエリンを貫いた。けれどもそれだけでエリンに致命傷と言えるだけのダメージを与えるまでには至らなかった。だからこそ、エリンは足掻くように何とか体に刺さったアーススピアを何とかしようとするが、肝心の武器であるエルターレフレイルは未だにミリアのアースシールドハルバードに絡まっており、エリン自身も自由に振るう事が出来ない。
そんなエリンを見て、ミリアは川底からアースシールドハルバードを抜き去る。未だにエルターレフレイルの鎖が絡まっている状態だが、エリンはアーススピアの影響ですでにハルバードを押さえ込むだけの力は残っていない。だからエルターレフレイルの鎖が絡まっていてもミリアはアースシールドハルバードの矛先をエリンに向けるのには充分だった。
だからこそミリアは未だにエルターレフレイルが絡まったままのアースシールドハルバードをエリンに向かって構えると、一気に力を解放する。
ミリアから天に向かって一気に光の柱が伸びる。それは精界を突き抜けそうな勢いで精界の天井まで達すると、今度はミリアのアースシールドハルバードに注ぎ込まれるかのように光の柱はドンドンとハルバードの中に吸収されていく。そしてハルバードは煌々とした光を放つ。
ミリアは未だにエルターレフレイルが絡まったままのアースシールドハルバードをエリンの胸先へと突き立てる。それを見てエリンは足掻くがアーススピアの影響でエリンは既に動く事すら出来ない。だから今のエリンにはエルターレフレイルを手にしているだけで精一杯だ。
そんなエリンにミリアはアースシールドハルバードに溜め込んだ。地の属性が有する破壊力を収束させた力を一気に放つ。
「タイタロスブレイクシュートッ!」
煌々と光を放っていた力は一気に解放されて、収束された破壊力となってエリンに向かって放たれる。ミリアの放ったタイタロスブレイクシュートの輝きにエリンは飲み込まれて行き、その姿が見えないほどにミリアの放った攻撃は輝きを強めるのだった。
はい、そんな訳で……やっと更新できた。というか、この時期は私にとって何回でも死ねる時期です。そんな訳で更新もすっかり遅くなってしまいました~。……てへっ。
……あぁ~、ダメだ。この時期はもう遊ぶ気力すら無くなって、死んだのと同じになってる。そんな訳で今回は真面目に行こうかと思っております。
そんな訳で今回はミリア対エリンの戦いをお送りしました~。それにしても……エレメンタルアップでパワーアップしたミリアが凄かった。まあ、それ以上にラクトリーにいろいろと教え込まれたんでしょうね。今回は影の薄いミリアがいつも以上に大活躍でしたね。
さてさて、これでミリア人気も上がるかな? まあ、何にしてもおバカな子対決、げふんっ、げふんっ、いやいや、破壊力対決は決着が付きましたね~。そんな訳で次回はいよいよ閃華さんを活躍させたいと思っております。
というか、以前に行った人気投票でも閃華さんはダントツで票を集めてましたからね~。そんな閃華さんが珍しく次回は思いっきり戦います。そんな訳で次回の閃華さんに期待しましょう。
……えっ、いつ頃更新できるかって? ……
……。
……そんなん知るかっ!!! 更新のペースを上げられるものならこっちだって上げたいわっ!!! 今までに何度死んだと思っているんだコンチクショウッ!!!
まあ、そんな訳で次回の更新がいつになるかは未だに分かりませんが、なるべく早くは更新しようかと思っております。
そんな訳で、話が長くなってきたのでそろそろ締めますね。
ではでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。更に評価感想もお待ちしております。
以上、エアコンを付けたいけど電気代を気にしている葵夢幻でした。