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私は悪役令嬢ではなく悪の令嬢になりたい!~私の推しは家族です!?~  作者: 苑央 秋
第二部 【緋(あか)の貴公子 蒼(あお)の騎士】
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緋(あか)の貴公子 蒼(あお)の騎士 10

ブクマしてくださった皆様ありがとうございます

ここ数日でブクマがぽちぽち増えてます


本当にありがとうございます!

 ダンスパーティー当日私は用意していたドレスを着て迎えに来た玄関に立っていた。


 試着の時とは髪飾りなどのアクセサリーが違う。

 数日前にヒイロから一緒に参加する事への礼だと言って贈られてきた物を付けている。


 それらはやはり金と紅玉で出来ていて、精緻な細工の小花が咲く金の蔦が這い、所々に紅玉の雫が動く度にしゃらしゃらと揺れる。


 めちゃくちゃお高そうなんですが・・・・・・


 あまりに素晴らしい品物に受け取れないと断れば、せっかくドレスに合わせて作らせたのだから、受け取らなければ捨てるだけだと言われ受け取った。


 意外に押しがつよいんだよね、ヒイロは。


 ワザワザ作らせただけあって、見事にドレスとマッチしている。


「良く似合ってるわよ。アウラ」

「うん、フレイムド君の息子にしてはセンスが良いね。キミアウラのお婿に来るかい? 王子よりは見込みがありそうだ」


 両親のヒイロに対する評価は高いようで、二人ともとても機嫌が良い。

 ヒイロは憧れの私の父に褒められた事が嬉しかったのか赤い顔をしている。


 それを見た父が「婿の件は冗談だから真に受けないように」と言うと、今度は青くなっていた。


 玄関先で「行ってきます」の声を掛けようとした時、不意に気づいた。


 「お兄さまたちの姿が朝から見当たりませんが?」


 おかしい、兄弟たちの事だ何かしてかしてくる事は間違いないのに朝から姿が見えないなんて絶対におかしい。


 父もそれを察したのか、不安気な表情だ。


「何か騒ぎを起こすかもしれない、学院長には話を通しておこう」

「でも、証拠を残すような迂闊な真似をあの子たちがするとも思えませんけどね」


 眉根を寄せつつ母は言う。


「それ逆に言ったら原因不明の騒ぎが起きたら十中八九お兄さまたちと言うことですよね」


 頼むから兄さまたちには、蒼騎士を見付けるまでは騒ぎを起こさないで頂きたい。


 兄たちはおろかセバスチャンまで朝から姿を消しているので、不安を感じた私は急遽メイド長を供に付けて貰えるよう両親に頼むことにした。

彼女が一緒なら頼もしい。


 ヒイロは肩を落とす私を促し、両親に挨拶をする。


「それではミッドフォード公爵、アフロディーテさま、お嬢さんをお借りします」

「ああ、二人とも楽しんでおいで」

「いってらっしゃい。ヒイロ君に迷惑をかけないのよ?」

「メイド長も一緒に付いて来てくださるので大丈夫です」

 

 お任せ下さいと、言葉少なに請け負う彼女が一緒なら心強い。


 こうして私たちは何とも言えない一握りの不安を抱えたまま馬車でパーティー会場へと向かうのだった。



 パーティー会場に馬車が着くとヒイロのエスコートに従い馬車を降りる。

 周りを見渡せば学生の身分としては不釣り合いな程、豪華な会場だった。


 まぁ、貴族が多く通う学院なら仕方ないのかもしれない。

 そんなことを考えていると、ダンスパーティー開催を告げる声が会場に響いた。


 「ただいまより、エリシオン学院ダンスパーティーを開催致します。皆様どうぞお楽しみください!」


 宣言が終わると同時に歓声が上がり音楽が鳴り出した。

 皆が待ってましたとばかりに各々パートナーと共にフロアへと躍り出る。


「お手をどうぞ」


 私もヒイロに手を差し出され、差し出されたそれに手を重ねる。


「喜んで」


 ダンスの合わせはしていないもののヒイロはやたら上手かった。

 聞けば今日のために家人に頼んで猛特訓をしたそうだ。

 何事も努力しなければ人並み程度には出来ないからと言うけれど明らかにそれは謙遜だろう。

 思ったままを口にすればまたもや顔が赤くなる。

 会場内が暑いのか、ダンスを踊っているせいで暑いのかわからなかったが丁度、曲の変わり目だったので休憩を提案すれば飲物を取ってくるので待っているようにと言われた。


「最初のイメージがアレだったけど真面目だし甲斐甲斐しいし端から見ればとってもお買得物件なんだよね、ヒイロって」


 壁の花になりながら、私は一人呟く。


 ・・・・・・本当に何であんなヒロインに引っ掛かるようになるんだろう? 多分、今のままヒイロが成長するならヒロインちゃんはヒイロの苦手なタイプに当てはまるハズだ。

 ・・・・・・ゲームの強制力とやらが働くのだろうか?


 そうして考えを巡らせていると視界の端に蒼い髪が見えた気がした。

 私は慌てて顔を上げる。


 「いたっ!」


 私は人の波を避けながらその人物を追った。

 けれど横から強い衝撃を受けバランスを崩してしまう。


「危ないっっ‼️」


 咄嗟に力強い腕が支えてくれたので事なきを得る。


 礼を言おうと顔を向けた私の視界に入ったのは、





 ・・・・・・兄だった。



 しかもぶつかってきたのは女装した弟のユリウスだった。



「何やってるんですか!?」


 思わず叫んだ私は悪くないと思う。

トラブルメーカーな兄弟。

そして姿の見えないセバスちゃんが不穏です。

蒼騎士の正体は如何に!? な感じで続きます

お付き合いくださいませ

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