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Lesson45  番外編 その後の話

番外編


「ミーナ先生、見てみて!」


「あ、上手に描けたねえ。」


私は、絵を見ながら子どもの頭を撫でた。


「ねえ、いつお家に帰れるの?」


「そうだね、この包帯がとれるころかな?」


「ミーナ先生、じゃあ、今とってよ。」


「うーん、ごめんね。今は取れないんだ。もうちょっとしたら、痛いのが無くなるから、それからね。」


途端に、ちぇーっ、と、膨れてしまった。


「先生も、早く治せるように頑張るから、僕も頑張ろうね。」



――研修を終えた私は、魔法小児科に配属になった。


以前の保育所での職場体験が、魔法小児科医になる、大きなきっかけになっていたんだ。


入院している子どもたちは、小さな体で治療を頑張っている。


お家に帰りたい、友達と遊びたい……。


そんな声を聞くと、少しでも早く治してあげたかった。


私は、微力ながら、その手助けをしている。


配属一年目の私は、わからないことだらけだった。


仕事は決して楽ではないけど、子どもたちに、癒されてもいた。



――あっ、もうこんな時間だ!


「すみません、お先に失礼します。」


今日は、大事な用事があるんだ。


「なになに、ミーナ先生、デート?」


「違いますよー!」

「ちょっと待ち合わせしているんです。」


私は、急いで病院を出た。


――――――


「遅いぞ。」


お店の前には、人目をひく、長身で金髪の姿があった。


「すみません。お待たせしました、レオン先生。」


「今日は、張り切って食べるからな」


私とレオン先生は、予約してあったお店に入った。


そこは……、


ケーキ食べ放題のお店だった。


「レオン先生、ご無沙汰しています。」


「そうだな、学校を卒業して以来か?」


今日は、就職のお祝いをしてくれるらしい。


もう、五つ目のケーキを食べているレオン先生。


本当に、甘いものが好きだったんだ……。



「それで、ミーナ、調子はどうだ?」


レオン先生が、六つ目のケーキを口に運びながら言った。


「やっぱり、すごく大変です。でも、小児魔法科を選んでよかったと思っています。」


「そうか……。でも、ちゃんと魔法医をやっているんだな。」


レオン先生が目を細めた。


「……魔法医になれたのは、レオン先生のおかげです。ご指導、本当にありがとうございました。」


「まあ、オレは優秀な教師だからな。……でも、努力したのはミーナ、お前だ。そこは誇っていいと思うぞ。」


そう言われて、少し照れくさくなってしまった。


それにしても……、


「レオン先生、食べ過ぎじゃないですか?そのケーキ、何個目ですか!?」


レオン先生のケーキを食べる手が止まらない。私の倍以上は食べていそうだ。


「何か問題があるのか?」


逆に、そう言われてしまった。


「おい、ミーナ。その服、もう少しなんとかならなかったのか?」


えっ。


私なりに、オシャレしたのに……。


「ダメでしたか?」


「そうだな……。オレの隣を歩くなら、もう少し努力が必要だな。」


うーん、どこをどうすればよかったのだろう?


食べるのを止めて考えていると、


「仕方ないな。今度、一緒に服を見にいってやる。」


一緒に?


またレオン先生が、私の世話を焼こうとしている。


なぜか、たまに世話を焼いてくれるレオン先生。


「いいですよ。服くらい、自分で選べますよ。」


「遠慮するな。ミーナのセンスじゃどうにもならん。オレが選んでやる。」


ひどい言われようだ。


――こうして、また、レオン先生と会うことになってしまった。


なんか、流されているような気がする……。


強く、いいです。と言えなかった。


でも……、


服を見に行くのが、ちょっと楽しみな自分もいたんだ。



そして――



二人は付き合っていると、噂されていることを、私はもうすぐ知るのだった……。



  ―――終―――


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