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Lesson22 そっとしておいて


「晩ごはん、ありがとうございました。」


私は、重箱をレオン先生に返した。


「礼はいらん。」

「お前は、よくやった。」


――よくやった!?


今、褒められなかっただろうか?


「あの感覚を忘れるな」


そう言い残して、レオン先生は帰っていった。


――忘れるなと言われても、あの時はただ限界だった。



限界にならないと、回復魔法は使えないのかもしれない。


「あ、ミーナさん!」


考えながら歩いていると、声をかけられた。


久しぶりのエミリア先生だ。


「専科での活躍、聞いているわよ。なかなか順調みたいで、先生嬉しいわ。」


いつもと変わらず、明るい調子で話す先生。


「……で、どうだった?」


――エミリア先生は、急に声を落とした。


「えっ?」


「レオン先生が、あなたをタオルでくるんで、お姫様だっこしてきたそうじゃない。ねぇ、何があったのかしらっ!?」


興奮気味に私にグイグイ近づいてくる。


ああ。これはまた、校内で噂になってるパターンだ……。


ため息がでてしまう。


……お願いだから、そっとしておいてほしい。


私は、聞かれた時の言い訳を、大急ぎで考えはじめた……。

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