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Lesson1 魔法専科


ついに、ついに始まってしまった……。


新学期。


春休みの地獄の特訓を乗り越え、私は今、魔法専科の教室の前に立っていた。


魔法専科は、入学時から専科入りを目指していたエリートばかりらしい。


学校外の塾に通っていた人も多いという。


二年生から本格的に始めた私とは、どうしたって埋められない差があるのではないだろうか。


……不安しかなかった。


――クラス、怖そうな人ばかりだったらどうしよう。


――また、落ちこぼれてしまうんじゃ……。


教室の扉に手をかけたまま、私は中に入れずに固まっていた。


「何してるの?入ろうよ」


振り返ると、金髪のふわふわのパーマが印象的な、可愛らしい男の子が立っていた。


「ホームルーム、始まっちゃうよ〜。ほら、早く早く」


「ま、待って、心の準備が……」


私の腕を引っ張り、その子はぐいぐい教室へ入っていく。


ずるずると引きずられるようにして教室へ入った、その瞬間だった。

教室中の視線が、一斉にこちらへ向く。


そして――


「イヤ――!!」


悲鳴のような声が響いた。


「その女は誰、クラウス様!!」


「離れなさい、あなた!!」


「ち、違うんです……! あ、あの……!」


ギャーギャーと飛び交う声に、私は完全に混乱していた。


すると、タイミングよく担任の先生が教室へ入ってくる。


「皆さん、お静かに。席についてください」


しん、と教室が静まり返った。


――初日から、盛大な誤解を生んでしまった気がする……。


大きな不安を抱えたまま、ホームルームが始まってしまった。



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