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Lesson2 決められない
決められない。
提携企業一覧表と、私はにらめっこしていた。
大学病院……、父と会ったら大変だ。
帝国大学……、兄がいる。
動物病院……、親戚がいる。
ああ、どこもかしこも、知り合いばかりだ。
一族のしがらみから離れる大変さを、身をもって感じた。
いやいや、自分のやりたいことを探そう!
親族達は、とりあえず横に置いておいて、自分の胸に聞いてみよう。
「あなたは、何になりたいの?」
と。
ーーまだ、答えてくれない胸の中の私。
自分に聞くのをあきらめて、同じ紙を見ている友達に聞いた。
「どこにするか、決めた?」
「うーん、今、候補が2つまで絞れたよ」
ルルアは、紙を指差して言った。
「動物医療の研究機関と、魔法植物の栽培所」
「どっちも、生き物に関わるところなんだ」
「昔から、そういうの好きでさ」
楽しそうに話すルルアを見て、少しだけまぶしく感じた。
——ちゃんと、“好き”があるんだ。
「ミーナは?」
そう聞かれて、私は言葉に詰まる。
「……まだ、全然」
「そっか」
ルルアは、あっさりとうなずいた。
「じゃあさ」
にこっと笑う。
「とりあえず、気になるところ、片っ端から見に行ってみない?」
「え?」
「見ないと分かんないでしょ。向いてるかどうかも」
その言葉に、少しだけ胸が動く。
——見に行く。
考えるだけじゃなくて。
「……それ、いいかも」
ぽつりと、つぶやいた。




