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Lesson11
ついに、学年末試験が始まった。
ーーここまで、長かった……。
レオン先生との出会いから、
なんだか5年分くらいをギュッと詰め込んだような、濃厚な時間を過ごした。
実技の試験。
ーー手が震える。
不安が、私の心をかすめた。
もしも、失敗してしまったら……。
でも、私は大丈夫だ。
自分に言い聞かせる。
なんせ、100回以上も練習で成功させている。
私は、未だに筋肉痛の腕で、いつもと同じように杖を振った。
ドンッ!
気持ちの良い音がして、的の中心に当たった。
当たった!!!
ーー周りから、どよめきが起きた。
「いつの間に、こんなにできるようになったんだ」
「レオン先生、有能すぎ…!!」
驚いている皆の声が聞こえる。
でも、今の私には、いつもと同じ動作をしたまでの事だった。
ーーレオン先生、ありがとうございます……!
心の中でお礼を言う。
ーーその様子を、校舎の屋上から、双眼鏡でレオン先生は見学していた。
「当然だな。オレが教えたんだ。」
前髪をかきあげながら、レオン先生は独り言を言ったのだった。




