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プロローグ



ドオーーン!!!



雲ひとつない晴天――のはずだった。



爆音とともに、モクモクと煙雲が立ちのぼる。


「ミーナ! 何回言ったらわかるんだ!」

「そうじゃない。もっと力を杖に集中させろ!」

「杖から出す線を細くしろ!」

「お前のは大きすぎて、全部吹っ飛んでる!」



クスクス、と笑い声が起こる。


まただ……。またやってしまった。

力を集中? 細い線?

それはいったい、どれくらいの力で、何cmくらいの線なんだろう?

考えても、まるでイメージできなかった。



――その時、煙雲の隙間から光が差した。


風になびく金髪。透き通るような白い肌。



すっと伸びた背筋に、隙のない立ち姿。長身のその姿は、背中に大きな羽根が生えていても違和感がない。

まるで地上に舞い降りた天使だった。


……いや、悪魔の間違いだった。



「お前がミーナか」


低く、よく通る声が響く。


「私が今日から、お前に補習授業をすることになった」

「……なんだ、文句があるのか?」


じっと見ていたら、眼鏡をクイッと押し上げながら、悪魔――いや、先生が言った。


「これは決定事項だ。文句は認めん」

「明日の六時、中庭に来い」


くるりと踵を返し、先生は煙の向こうへ消えていく。


――登場も退場も、人間じゃないよ……。


私は絶望的な気持ちで思った。


彼の名は、レオン。

見た目は天使。中身は悪魔。

泣く子も黙る鬼教師だった。

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