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4.俺の美人な暴力系ツンデレ幼馴染が挙動不審になってしまったんだけど!!

 ダッシュで屋上へといった俺は冷静になるために、ひそかに手に巻いた輪ゴムをパチンと弾く。心地よい痛みが俺の頭をクリーンにしてくれる。昔から俺には輪ゴムで痛みを感じて快感を得る癖があった。最近は……というより飛鳥と付き合ってからは彼女の罵倒と暴力で満足していたが卒業していたが、冷静になるために机の中に入れていたものを装備してきたのだ。俺が気を静めていると屋上のドアが開いた。



「すいません、遅くなりましたね」

「いや、俺も今来たところだよ」

「そうですか……それで壮太は私に話があるということですが、ちょうどよかったです。私も話があるんです聞いてもらえませんか?」

「あ、やっぱり……」



 俺は嫌な予感が当たったこと確信して泣きたくなる、でも、ダメだ。ようやく彼女と付き合えたんだ。そう簡単にあきらめてたまるもんか、あいにくドMはあきらめが悪いのさ。先手必勝とばかりに俺は口を開く。



『ごめんなさい!!』



 屋上に二人のごめんなさいが響く。え? 二人? 一体どうしたんだろう。なんで彼女も謝っているんだろう? 彼女をみると僕と同様に驚いているらしく、間の抜けた顔をしている。そんな顔もやっぱりかわいいなぁって思う。



「ちょっと……なんであんたが謝ってるのよ? だって、あんたは私からその……離れようとしているんじゃないの?」

「え、ちょっと待ってよ、なんでそんなことになるのさ。俺が飛鳥と離れようとするなんてことあるはずないじゃないか。飛鳥こそ俺に愛想を尽かしたんじゃないの?」

「だって……私みたいな暴力ふるう女なんて決まっているでしょう? 昨日も色々言っちゃたし……間違えておペットの餌をあげちゃったし……」



 そういうと彼女はうつむいてしまう。いつもの強気なイメージとは正反対で思わず守ってあげたいなんて思ってしまった。それよりも、昨日のあれってそういうプレイとかじゃなかったんだ!! でもそうか、冷静に考えたら俺がドMって知っているならともかく、犬の餌をあげるなんて頭おかしいよね。でも彼女は勘違いをしてる。俺にとって彼女の暴力的なところは魅力的だというのに……だから俺は俺の想いを告げることにした。



「俺は飛鳥の暴力や罵倒を嫌だって思ったことはないよ!! そりゃあ理不尽な暴力は嫌だけどさ、飛鳥の暴力や罵倒は照れ隠しだったり、俺のことを想ってだって知ってるよ!! だから嫌なはずないでしょ」

「でも、暴力は暴力でしょ……それで私から離れた人だっているし……」

「その人はそうだったかもしれないけどさ、俺はその人じゃないんだから、そんなことしないよ。だからさ、もうちょっと俺の言葉を信じてよ、だって俺たちは幼馴染じゃん、俺は飛鳥の嫌なところもいいところも見た上で好きになったんだよ。そう簡単に嫌いなんてならないよ、幼馴染は伊達じゃないんだよ!!」

「壮太……信じていいの?」



 彼女は俺の言葉で納得してくれたのか、それまでの不安そうな顔から一転して、本当にまぶしい笑顔を浮かべてくれた。その表情が本当に愛おしくて俺は思わず抱きしめそうになるのをこらえる。かわいすぎるよ!! ずるくない? 守りたいにきまってるじゃんこんな笑顔。



「あ、じゃあ、なんであんな小説読んでたの?」

「え?」

「私の事が嫌になったから幼馴染ざまぁの小説読んでたんじゃないの?」



 ああ、彼女がおかしくなった原因はそれだったのか。でもなんて答えよう……まさか、罵倒してもらう内容を考えてたなんて言えないよ。俺がおし黙るのをみて彼女の表情が、視線が冷たくなる。



「やっぱり、私のこと嫌いになったんじゃないの!!」

「それは違うよ!! 絶対ありえないってば!!」

「嘘よ……じゃあ、私は絶対に恥ずかしくて暴力をふるっちゃうかもしれないけど街でデートしてよ!!」



 俺は彼女の言葉に驚いた、付き合って一か月、学校の行き返りを一緒にいったり、お互いの家を行き来したりはしたが街デートというのは初めてだった。なぜならいつも彼女に断られていたからだ。俺と一緒に歩くのが恥ずかしいから断っていたと思っていたが、まさか、暴力をふるってしまうかもしれないから断っていたとは……めんどくさいけど可愛らしいよ、立花飛鳥!!



「じゃあ、今行こう、すぐ行こう!!」

「え、ちょっと授業はどうするのよ!?」

「学校の授業なんかより、飛鳥との関係のほうが大事なんだよ!! 俺は!!」

「ちょっと、壮太!?」



 そうして俺は彼女の腕をひっぱって昇降口へと向かう。何だかんだいって彼女も乗り気なのか抵抗はなかった。俺は学校をさぼるという背徳感と愛おしい暴力系ツンデレ幼馴染との初街デートということで胸がわくわくしていた、彼女も同じ想いだといいなと思う、



感想などありがとうございます。あと二話か三話で完結いたしますが最後までお付き合いいただけると嬉しいです。




面白いな、続きが気になるなって思ったらブクマや評価、感想いただけると嬉しいです。


特に評価ポイントは、『小説家になろう』のランキングシステムにおいてはかなり重要視されるんですよね。



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そして、新作を書いてみました。 タイトルは『学校で『悪役令嬢』と呼ばれる美少女のコスプレ姿を目撃したら道づれに俺もコスプレをすることになったんだが……』です。 孤高の毒舌『悪役令嬢』と二次元しか愛せない少年の物語となっております。もしよかったらそちらも読んでくださると嬉しいです。 評価の下に、新作のリンクを貼ってあるので、読んでくださると嬉しいです。
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