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EXTRA第九話 ピエロの求める追加報酬『自分にこんなことをさせた理由』

 お嬢様が泣き止んで十分落ち着いたところで、彼女はクラウンに尋ねた。


「ねぇ、クラウン。貴方にも何か申し訳程度にしかならないかも知れないけれど、報酬を出したい。私から一方的に出すのではなく、貴方が本当に欲しいものを」


「へぇ。じゃあ、一つ、教えてもらいあしょうか。嘘もごまかしも無しで、本当の事を言って下さいねぇ」


「えぇ。何かしら」


「俺にこんなぁこたぁさせた真意を教えてつかぁさい」


 それを聞いて、また彼女は泣いた。


 悲しくてではなく、嬉しくて。


 彼女はクラウンがどんな無茶を、再び自身が羞恥を重ねることになっても、報酬として与える、大きな大きな覚悟をしていたからだ。


 そして、そのだいぶ悲壮な覚悟は裏切られたのだ。クラウンは、彼女が思っていた以上にずっとずっと、彼女にとって、素晴らしい人間だったのだ。唯有能なのではなく、やさしさと思いやりに溢れる、かけがえのない、本当に暖かい人間なのだということを。


 だから彼女は正直に、クラウンがこの目論見の元々の中心であり、その目的が、クラウンの自信の無さの克服であったことを懇切丁寧に、彼女は言葉にした。

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