EXTRA第三話 お嬢様 負けを認める
お嬢様、男とピエロと、そして何故か外にいたガードマンにおしおきされる羽目になる(EXTRA第一話~EXTRA第二話)。
そんなことになったそもそもを説明する為には、EXTRA第一話~EXTRA第二話より少しばかり時間をさかのぼる必要がある。といっても、ほんの少し。
ピエロが、この部屋に無事入ることに成功し、叫んだ辺りから見ていくと、そんなことになっている理由の全てが詰まっている。
ピエロが先ほど叫んで、そこにいる存在を、女と、お嬢な方と断定した上で、降伏するようにと、負けを通告し、半泣きで、ガチガチ震えるお嬢様な感じの少女が、提督机の下から出てきて、震えを何とか抑えようとしつつ、提督机の前にがっしりと、立った。
ガチのお嬢様といった感じの少女だ。
金髪蒼眼、プラチナブロンドの、雪の様な真っ白な日焼け一つ無い肌をした、お嬢様ロールの前髪ぱっつんな峰麗しい小柄なお人形のような全体的に薄い肉付き (貧胸・貧尻・細く長い手足)である。
靴は履いておらず、靴下もタイツも履いていない。薄いピンクと白で構成されている、くぶるし辺りまであるフリフリピンクお嬢様スカートを身に着けている。
上は、フリフリフリル乱舞。幾重もの白地のテーブルレースを重ねて羽織っているかのように見えるが、正中線部にちゃんとボタンが見えるため、それは唯羽織っている訳ではないのは明らか。それによって、両手の肘の上辺りまでは隠れている。手袋の類は付けていない。首元もそのレースっぽい布地で隠れている。
と、露出は少なめ。
そのように一部見えているその手と足を見れば、きっと、すらっと長い手をしていて、抜群の脚線美を、この年頃の少女としては、未熟な果実としては極上な、人形染みた感じの整い具合なのだろう。バレエなどをしたら物凄く映えそうな感じである。手の爪先も足の爪先も、恐らくヤスリなどで、綺麗に自然に整えられている。
その少女特有のツヤがありつつも、口紅要らずのキメこまやかで微妙に湿っていそうな唇は少々、薄く紅みを帯びている。頬も、自然と少し、淡いピンク色をしているかのように見える。睫毛は長い。上下共に、くりっと、柔らかく巻いている。そこから、二重に縁取られた子供特有ではあるが、それにしても顔のパーツの比率のせいか平均よりも大きめに見える蒼い目は、きっと普段よりも少し大きく見開いた感じであり、少し怯えを帯びている。
耳は隠れて見えない。鼻筋はこの年頃にしては少し高めであるが、鼻そのものの大きさは、可愛らしく小さい。
そんな、美麗で生意気そうな育ちの良さそうな少女は、肩幅くらいに足を開いて立って、右手を腰に当てて立てて、左手でびしっとピエロを指差しながら。
「負けよぉ、私の、ね。認めましょう、認めてやりましょう。私は負けました。それと一つ、先に明かしておきましょう。もう分かっているとは思うけれど、この第二十四回『24時間耐久アルバイト』。実はそれ、ウソなのよ。やりたかったのは、貴方たち底辺の醜いサバイバルゲーム。それと、クラウン。もう演技止めていいわよ。それとなんだけれど、貴方が連れてきた筈の、旦那ぁ、って呼んでた人……、」
そこで彼女は一旦口を閉じ、左頬の辺りに一筋の汗をたらっ、と流しながら、
「どこ? ……。あ、あれっ?」
そう言いながら首を傾げた。




