授業
「―――3年のお浚いとしてもう一度説明します。花人という種族は頭に“初花”と別の花が咲いている以外に、歌と踊りは草木の成長を促していた事から、農産物を生業としていた時代では巫女や神子として扱われ。ストレスや暴力に弱く危害を受けると初花が黒く染まり、加害者に対してアレルギー反応を出すことから、神罰として恐れられ花人は丁寧に扱われてきました」
耳にタコが出来る位、聞いた説明に眠気が誘われてくる。私は腕を組んでうつ伏せになり、先生の声を子守唄にこのまま寝てしまおうかと思った。はいはい花人はストレスに弱いのね。
「―――過去に集団虐めで1つの学園が集団アレルギーで閉鎖となったり、重役の政治家が重度のアレルギーを発症し、隠れDVが露見しただけでなく政治生命が絶たれたこともあります。故に花人の嫁ぎ先や婿入り先は、慎重に選ばなくてはなりません」
花人は偉くて優しい人と結婚する。いつも聞いてる内容に私には関係ない事だと、ウトウト…として意識が落ちる寸前の事だった。
「聞いてますか百川さん!」
「ふぁい!?」
耳元で大声を出されて一気に意識が覚醒する。私が勢い良く返事をしている姿にクラスの女子達がクスクスと笑った。
「授業中に寝るだなんて流石優等生ね。百川さん?」
「いやーもう耳にタコが出来る位、聞いてますんで…」
「それなのに高3になっても『お見合いの意志無し』という解答…どういう人生設計してるんだか」
「元気があればそれでいい!が我が家の教訓です」
「葉っぱ隊ですかあんたの家は!今時の若い子知らないでしょ!」
先生のツッコミに更にクラスに笑いが巻き起こった。
「もう…取り敢えず今日昼食食べたら職員室に来なさい。応接室で特別授業です」
「えー貴重な昼休みがー…」
「放課後、終わらない特別授業でも良いんですよ?」
「…はーい」
私は渋々といった感じで席に座った。




