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レイスバース.現代ファンタジー編  作者: 弥生いつか
『菊の花に満たされて』

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エピローグ その後


 その後私は上履きでここまで来た事で、もう既に汚れてるからこのまま歩いて戻っても良いのに、剛さんが足を痛めるからと私を抱き上げて学校へと戻った。


 学校に戻った時に休み時間だからと、校門で櫻井先生と千里ちゃんと百合ちゃんが待ってくれてて、頭に菊を咲かせた上に剛さんに抱えられて戻った事で、ちょっと恥ずかしくなった。


 上履きの裏を雑巾で良く擦ってから、授業中なのに外に飛び出した事で校長室で、校長先生と櫻井先生に怒られたけど、何も無くて良かったと言われて、軽はずみな行動を取ってしまったと心底反省した。


 そして私が菊の花を探しているのを見て、剛さんの言葉から改めて交際する事を聞いて、祝福の言葉を頂いた。凄く嬉しかった。


 そして教室に戻ったら剛さんと私の下にクラスメイトが押し寄せて、色々と質問責めされたけれど、私と剛さんははっきりと交際する事になったと伝えて、女子は興奮して男子は何故か床に寝転がって悔しがっていた。


 その日の晩は先生からお父さんに連絡が行って、怒られたけど安心と祝福の言葉を貰った。




 そして私と剛さんが正式にお付き合いする事になってから、剛さんは私の初花から蜜を摂取してくれるようになった。


 そのおかげで、剛さんの食人衝動は少しずつ収まっていった。


 花人の蜜は、相手に合わせて変化するらしい。


 だから私は、昔から花人が使ってきた『角粉薬《カクフンヤク》』を飲むことになった。


 剛さんの角の先端を少しだけ削って、粉にしてオブラートに包む。


「これで、剛さん専用の蜜になるんですよね」

「ああ。だから無理するなよ」

「はい」


 それから私は、毎朝菊の花を全部切ってしまうのをやめた。


 お母さんの仏壇には、今まで通り菊を1輪供える。


 でも、頭に咲いた花はもう全部切らない。


 私の花は、私のものだから。


「流李!」

「剛さん、おはよう」


 今日も剛さんが私を呼んでいる。私は咲いたばかりの菊を揺らしながら、笑顔で駆け寄った。


 これから先、どんなことがあっても。


 この花と一緒に、剛さんと歩いていこうと思う。


「チュー出来たら、もっと早く蜜が作れるんでしょうね」

「ああ……それは卒業してからだな」

「ふふっ」


 少し先の未来に、楽しみを一つ残して。


 私は今日も、剛さんと一緒に歩き出した。





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