ホームルーム
次の日の朝礼、櫻井先生と一緒に国分寺さんが入ってきた。
皆して「デカい!」「筋肉達磨!」と声を上げていて、私ももう一度ポカンと口を開ける。
「諸事情により暫くの間、先生の補佐をする事になった国分寺剛だ。皆よろしくな!」
「どうも国分寺剛です、よろしくお願いします」
軽く頭を下げるけど櫻井先生よりもずっと大きい。隣の席で千里ちゃんが「あれが流李ちゃんの…思ったより凄いわ〜…」と声を漏らしていた。
「それじゃあホームルームが終わるまで質問タイムに入ろうか、何か聞きたい事はあるか?」
「はい!国分寺さんは何の職業に就いてますか!?」
「俺は総合格闘技の選手をしている」
「総合格闘技!じゃあ色んな格闘技で強いんだ!」
「はーい!結婚してますかー?」
「恋人募集中です」
国分寺さんの返答にクラス中がおお~と声をあげる。私の見合い相手だと言われるんじゃないかと、ドキドキしたけどもしかして内緒にしてくれるのかな?
「えー剛は強すぎるのに恋愛に奥手なせいで、神格化の副作用が起こり始めてドクターストップしている。なのでもし学校外で女子と一緒に居る所を見ても囃し立てない様にな」
「って事は国分寺さんって僕達食べたいって思ってるんですか?」
「今は大丈夫だ。だが念の為に大怪我した時や、鼻血を出した時は近寄らない様に頼む」
「鬼人や半神って花人居ないと人食べたくなるって怖いね〜」
「…」
そうかなぁ。国分寺さんの優しい所しか見てないから、女子が思わず上げた声に共感出来ない。
「国分寺は俺と一緒に体育の授業で学校中を回る。今日は四時限目に体育があるから、一緒に体育出来ること楽しみにしていろよ」
櫻井先生の言葉に男子が歓喜の声をあげる。凄いなぁ、国分寺さんちょっと話しただけで打ち解けちゃった。
…本当に国分寺さんと恋愛するのかなぁ。
そんな事を考えているとチャイムが鳴ってホームルームが終わって、櫻井先生と国分寺さんが教室を出て行っちゃった。
四時限目か、楽しみだなぁ。




