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だけど給料が良くて辞められない

細かい事は気にせず勢いだけで書きました。

山をまるっと1つ囲んで整えて、その天辺に建つ豪華な校舎。良くあるセレブの御子息が集まる全寮制の此処は、とてつもなくデカく広く無駄に豪華絢爛。しかし集まった生徒は文武両道、もしくは才能特化で品が良く、イジメやら金持ち特有の選民意識はかなり低い。

北の女王と言われてる理事長が1人1人面接し、そこら辺の小物は幾ら積んでも入学出来ないからだ。おかげで年の割には素直な生徒が多く、教師陣も人格者が揃ってるのでまぁ平和。

「待て椎菜、何食ったお前!?」

そんな中、日々振り回されている寮管が俺である。はじめまして木内です。

全寮制なので当然管理する大人がいる。

だがしかし、自分の事は自分で出来るでしょう?と微笑みながら告げる冷気に、背筋を伸ばし家事全般を叩きこまれた生徒達。

管理と言うか、たまにする抜き打ちチェックやちょっとした相談なんかが主な仕事なのだが、1箇所だけ当てはまらない寮。

俺が担当の、芸術特待生専用寮である。

「待て、千春はどこ行く気だ?!」

広いアトリエを兼ねた個室がたった3部屋。

創作活動に重きを置いて、ここだけは食事や洗濯を寮管が担当する。たった3人されど3人。

今期は、絵描きに書道家に彫刻家が揃ってるんだが全員がやらかすタイプだった。

「おい、茜は何持ってきやがった!?」

何故か口元がド紫の絵描き椎菜。

何故かホッカムリの書家千春。

何故か獣を担いだ彫刻家の茜。

どうにも考えが斜め上下に行くコイツらに、目が離せず日々走らされてる。

「見てたら美味しそうだなって」

「ちょっと山でキノコ狩りに」

「千春に着いて行ったら居たから狩った」

誰か代わってくれまいか。

これは才能と引き換えに、ぶっ飛んでる子供達の成長記録と俺の日報である。





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