おじいちゃん、過去にフラグ立てすぎ、バカなの?死にたいの その3
三人目の現公爵家第3姫つまりおじいちゃんの孫であり、
祖父の血を引き現王国最強の剣士ではないかとも言われる
サーヤ・ピア のお話を始めたいと思います。
まああまり重くないし、今回はご安心ください。
短めですがご了承ください。
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16年前の夏のよく晴れた猛暑の日に現公爵家の末姫、サーヤ・ピアは生まれた。
ただ非常に体が弱く、生まれてすぐ父と母がいる王都を離れ
気候が緩やかで空気も綺麗なで過ごしやすい領都の祖父母の元で
生活することとなった。
ただその頃からおばあさんが抱っこするとぐずりだし
起きている間はほとんどお気に入りのおじいさんの膝の上で
過ごしていた。
そうして、彼女が5歳のある日事件は起こった。
階段から転げ落ち、そして意識を失い昏睡状態になったのだ。
そして昏睡から目覚めた時、彼女は変わった。
今までの舌足らずな言葉はなくなり、流暢にしゃべるようになり
そして今まで以上におじいさんのそばから離れなくなった。
そう5歳の時事故と同時に彼女は、記憶を取り戻した。
この世界での記憶ではない。前世の記憶だ。
「おじいちゃん大好き。私おじいちゃんの奥さんになる。」
(だって私は前世あなたの奥さんだったんだもん。)
「そうかいそうかい、おじいちゃん嬉しいなぁ」
その時はかわいい孫娘のたわ言だと思って誰も気にも留めなかった。
そして7歳になった。
「おじいちゃん剣術を教えてーーー」
(だって旦那様にどこにでもついていきたいし。)
「そうかそうかいいぞ、厳しいけど頑張れるかい。」
「うんおじいちゃん私頑張る。」
(だって旦那様の稽古ならどんなものでもいえ、そういうプレイもいいわよね)
9歳になった。
「サーヤだいぶ強くなったのぉ」
「うん、強くなきゃ倒せない相手がいるの」
(そうおじいさんを縛るあのばあさんを!!)
11歳になった。
「サーヤは末姫とはいえ公爵家の娘、剣術はこのぐらいでいいんじゃないかの」
「だめ、ちゃん礼儀作法も宮廷儀礼の勉強もやるから。」
(でないとあのばばあを殺せない)
「そ・・・そうか?でも無理したらダメだよ」
「うん夢のために頑張る。」
(そう正妻になるために)
14歳になった。
「サーヤ、国内の剣技大会で優勝したんじゃしもういいんじゃないか?」
「ダメまだあいつを倒せないの…」
(そうまだ、あのばばあ殺せない。殺し損ねた。)
「あいつ?」
「う・・うんなんでもないの」
(そう旦那様はまだ知らなくていいの)
16歳になった。
「サーヤ、そろそろ婚約者をきめたらどうかの」
「だめ。絶対にダメ」
「誰か好きな人でもいるのかの?」
「うん」
(旦那様以外と結婚なんていや。)
「誰なんだい?」
「内緒!」
「いやそれでは、その人と結婚できないぞ、うちは別に政略結婚は不要だから言ってみなさい。」
「だめ、まだ勝ててないから…」
(そうまたあのばばあを倒し切れず、殺し切れなかった。)
「勝ててない?」
「うん条件なの。」
(殺せないと正妻になれないじゃない)
「まあゆっくり考えなさい」
「うんそうするわ。」
(だってあなたのために世界を一つ滅ぼしてでも生まれ変わったんだもの)
まあ今回は、フラグを立てたのは、おおじいちゃんのせいでもないか
まあ他と比べて軽め?でよかった。
ってなんで第四の壁破ってくるんですか、サーヤさん
え?私の可愛いところの描写がない・・・?
いや・・・ちょちょっと…