長期休暇が始まりました。初日はお出かけです。
試験期間も終わり、やっと長期休暇が始まりました。
ええ、成績はもう言わずもがな、ですよ。
一応頑張りましたよ、それ相応に。。。良以上とって当たり前、それは特別枠の特待生である私も、そうでなければならないんですから、、、必死こいて勉強しましたよ。。。
レポートだって、頭使いました。
いえ、ちょっと見栄を張りました、、、図書館でリリィちゃんたち他のクラスメイトに助けられながらですが、頑張って仕上げました。
嘘はついてないですよ、協力は、大切ですよね。ワタシ、モウ、ムリ、、、状態でしたよ。
だけど、リリィちゃん、絶対自分のレポートだってあるんですから余裕のはずがないのに、泣きつく私を華麗にフォローしてくれました。自分のことで手一杯と言ってしまえばいいのに、彼女はやっぱり天使ですかね??
そんな彼女とは、昨日の終業式の後、1ヶ月後のひいお祖母様のお家訪問計画の最終確認をし、一旦別れました。
次にあの可愛い笑顔に会うのは、1ヶ月後かと、寂しい思いをしましたが、ここは笑顔で別れの挨拶をしました、、、
気分は今生の別れでしたよ。はぁ、早く1ヶ月にワープしないかな、なんて思います。
そして、栄えある初日は久しぶりに、初等部のお友だちと会って、一緒にお出かけです。そう、チェルシー様とソフィア様、2人とお買い物に行きたくて、声を掛けていました。
私たちシルヴァン家は、もう少ししたら、月一回の領地確認に戻るお父様に付いて行き、久々に皆んなで一度本宅に帰ります。そして、彼女たちも私たちと同様に、長期期間中は実家の領地に帰ってしまうので、先に遊ぶ約束を取り付けていたんです。
ふふふ。試験勉強で忙しいはずの私、こんなところまで頭が回るなんて、グッジョブだと思いませんか??
いえ、嘘です。
本当は、以前に彼女たちからお出かけに行こうと、声を掛けてもらっていたので、事前準備やどこに行くかなど、私の頭では回らないと踏んで、ルルにお願いしてました。
日程調整と、そのお出かけプラン。
いつの時期がいいかなど含めて決めてくれていたので、皆んなの里帰りでこのお出かけ自体を、なあなあに終わらせないで済みました。社交辞令で終わるなんて、寂しいじゃないですか?
あんなに相談に乗ってもらって、一緒にお出かけもしようって、誘ってくれる子たち。
だからちゃんと、休暇の初日に予定を入れて会えるようにしてくれるなんて、ルルはやっぱり優秀ですね。
滞りなく予定を組んで、チェルシー様たちのことも考えてあるんですよ。私1人では無理な所業です。。。
さぁ、そして、そのお出かけプランです。
ざっくり言うと、私の家で待ち合わせをして一緒の馬車に乗り込み、商人街にある貴族御用達のお店を一緒に見てまわる予定なんです。楽しみですね。
私の護衛をしているルルたちが、バッチリ準備をしてくれているので、安心してお出かけできますよ。
ガラガラ……ガラ………
「ディアナ様。本日はお誘いいただきましてありがとうございます。」
「本当に。先日のお約束がこんなに直ぐ果たせるなんて、嬉しいですわ。それに、ディアナ様が私たちと同じお気持ちだったなんて、とても光栄ですわ。」
「そうですよね。私、本日はディアナ様とお買い物までご一緒できると知って、昨日は少々眠れなかったのです。ですが眠気なんて全くなくて、とても幸せなのですわ。だって、ディアナ様に合うものなどご一緒に選べるのですよ?とっっっても、楽しみです!」
「まぁ、ソフィア様ったら。そこまで喜んでいただけるなんて、私も嬉しいですわ。チェルシー様も、私を気にかけてくださりありがとうございます。」
ニコニコと、ソフィア様とチェルシー様が私に語ってくれることに、幸せを噛み締めます。
だって会って早々、ちゃんとこんなに感謝の言葉と嬉しさを伝えてくれるなんて、とっても良い子たちすぎません??
というか大人の対応過ぎて、とても14歳には思えなくないですか??
私の前世なんか、思春期真っ只中だったから、自分勝手なことばかりしてたと思うんですけど。。。それに今世は前世の記憶があるから、反抗期なんて起こってないだけですよ?
本来14歳なんて、子どもの年齢ですからね。考え方には大人なんてところはなくて、自分勝手で、進路にモヤモヤして、将来を悲観しだす大人と子どもの境目の年齢です。
盗んだバイクでなんちゃらしそうですよ。
まぁ、この世界にバイクみたいなものは、何故かないですけどね。前世の記憶のある人たちがいるんだから、作ってそうなものですが、ないのは何か理由があるんですかね?
まぁ、どっちでもいいんですが、そんなことよりも。
貴族ってほんと、窮屈な生き方だと思います。
だけど、この生き方が皆んなの‘普通’だから、彼女たちもしっかりしていて、早熟なんでしょうね。
来年には中等部になる子たちですから、そこはもう、思慮分別が付いているんですよ。そういう教育を受けて育っているから、感謝を持って気を利かせたりして、人と接するようになっちゃうんです。
大人みたいに、立派に振る舞えることが大切なんて、やっぱりムズムズしちゃいます。
それに、本来中等部に入ると婚約者を見つけていかないとならない。
だから彼女たちは、大人になる必要があるんですよ。
これだって、子どもを大人にする、そんな理不尽な理由の一つ。だけど、成人が中等部を卒業した次の年、高等部卒業の年である18歳なので、婚約者を探すタイミングは何も間違ってないんですかね。。。??
私なんか、婚約者‘候補’にも関わらず辞退してるんですけどね、、、ふっふっふ。。。
でもこの世界、、、
今の日本と同じ年齢で成人ですが、この貴族がいる世界ではむしろ、結婚適齢期を示すことになります。
‘成人’イコール「結婚」が、貴族の決まりです。これは、どうしても覆らない決まり。
だから、私が、自分でやりたいことのできる年齢のリミットでもあります。
ああでも。。。これでも昔は、16歳で成人だったんです。そしてその年齢が、そのまま結婚適齢期。男性は今と変わらずもう少し遅くとも許されていましたが、女性にとっての適齢期は、昔からこの歳だった。
だから、早くに婚約者は見つけるものだったし、私のひいお祖母様が結婚した歳も、この歳なんですよ。
だけど、これだと中等部の後に高等部へ進む人たちが男性ばかりで、優秀な女生徒の確保もできなくなっていた。そして高等部で学ぶこと自体が、成人した大人の趣味でしかなく、進学をしていることに対して、偏見も持たれていた。跡取りにならないのなら、そんな研究をするより大人として、手に職をつけろという感じ。
国のため、誰かのため、発展の目的に深く研究するのであっても、進学に行く人が少なかった。
だけどそれだと、国の発展がずっと見込めない、、、
だから高等部生が子どもじゃないって、ちょっと国力に影響も出ちゃうようになったんです。
そのため配慮をされた政策の上に、国としての力を高めることを目的として、成人年齢の規定を引き上げたみたいです。
婚姻によりその貴族位の発展と子孫繁栄が使命であっても、国に寄与する研究だってどちらも国の発展には影響のある課題だから、そのために生きなきゃならない貴族は、窮屈なんでしょうね。
だけど、その分豪奢に暮らせるという恩恵も受けているから、私たちは否定できません。貴族たちの義務が、あるんですから、、、
だけど。。。私にとっては、彼女たちにはまだまだ、子どもでいてほしい良い子たちなんですよ。仲良くしていたい子たちなんです。
「あら。ディアナ様。このチーフ、とても可愛らしい柄ですわね??」
「本当ですわ。動物の柄なんて、あまりモチーフにもならないですもの。可愛いらしいですが使うところも限られそうです。」
「ええ?そうですか??私、ちょっと購入したいと思っておりますけど、学園なら使えないですかね?」
これはやっぱり、世界の違い??動物柄なんてよくあるモチーフだと思っていたけど、どちらかと言えば動物柄より花柄の方が多いのは、貴族の御用達だからですかね??
「そうですか?学園だと他の方たちの目もあるので、余計に使用が難しいように思いますわ。」
「そうですわ。もしご使用されるなら、仲の良い身内が多いところにした方が良いかもしれません。」
ふ、2人が、私の身を案じて?ワタワタと助言をしてくれてます。。。え、そんなにこの柄ダメですか??
貴族は使っちゃダメですかね?でも、この店、貴族御用達じゃなかったです、、、??
「そう、ですか??でも、3人お揃いで茶会をする時などに着けるのは、ダメですか??」ちょっと食い下がりますよ?だって、可愛いワンコなんですから。
「え?!お、お揃いでですか??すごく、ディアナ様とお揃いなら光栄ですが、この柄でないものを選びませんか??」ソフィア様が、違う方向に持ってこうとします。そんなにこの柄、ダメですかね??
「そうですわ。ディアナ様はその端正な相貌がミステリアスさを醸し出しておりますし、光に照らされる燃えるような金の髪も、とてもキラキラとお綺麗ですもの。その見目が映えるものを選びませんか??ほら、この大輪の薔薇の柄などはとても似合いますわ?」
「あら、でもそれだと私たちには合わないですわよ?光栄にもディアナ様はお揃いにしたいと仰ってるのだから。」
チェ、チェルシー様が、私を褒め称えながら、どうしてもこのチーフを買わせてくれません、、、なんなら、他のものまで勧めてくる始末、、、
というか、神秘系金髪美人??私が?
抜けてて、しっかり者のルルがカバーしてないと上手くいかない私を、大変な勘違いさせてますね。そしてソフィア様は、一応他の柄で悩んでくれてます、、
いや、一生懸命考えてくれて幸せですけど、そんなにこの柄ダメだったんですか、、、、??
言い回しの修正です、、、




