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日が落ちる頃、団長達が怪我人を支えながら戻ってきた。
「団長、ポーションを持って応援に来ました。明日から一緒に討伐に向かいましょう」
「来てくれたのか。ありがとう。………だが、着くのがあまりに早すぎる。許可なく来たのか?」
「はい」
騎士さんの後ろにいた私と目が合う。
「何でレイまで居るんだ?騎士じゃないんだこんな危ない場所に連れてくるなんて…」
「寮も危険だったんです」
アベルさんが第一王子と美姫が寮に乗り込んで来たことを話す。
「そんな事が…」
団長は考え込んでしまう。
「なので、馬車もこちらに向かってますが殿下の妨害があるかもしれないので当てにしないでください。レイさんも寮に残って強引に追放されてしまわないように一緒に行動した方がいいんです。馬車で移動して貰おうとも考えたのですが、やはり妨害があったらレイさんは強引に連れて行かれてしまうと思ったので馬で一緒に来たんです」
「…わかった。レイはアイリスと乗ってきたんだろうな?」
「……あ~そんなもんですね」
「嘘ついてるのバレてるぞ。アベル、お前と乗ってきたのか?」
「いや~」
アベルさん、目を逸らしたら肯定してるのと一緒だよ!
って言うか、今そんな事どーでもいーよ、団長!
「レイ、帰りは俺と一緒だ」
「……はい」
思わずじと目で見てしまう。それホント今必要無いからっ。
「団長、今はやることがあるんですから、やることやってください!ポーションもありますから、必要な人は飲みましょ?それから夕飯です。はいっ、準備しますね。解散」
リディさんが仕切ってくれてようやく皆動き出す。
水魔法が使える騎士さんに水を出して貰って返り血を落としたり着替えて集まってくる。
「今日はレイさんが見つけてきたザクロがあるから。それに人参とコカトリスのお肉の炒め物をレイさんが作ってくれたから、味わって食べてね」
リディさんが皆にパンと干し肉を配りながら言う。
当然のように、私の隣に居たアベルさんを退かして団長が隣に座る。
何か言いたそうな目で見られてるなぁ。
チラリと団長を見てすぐ目を逸らす。
「レイの力か?」
団長が顔を耳元に寄せ呟く。
「散歩をしていたらあったんです」
目が游いでしまう。
「知られたくないんだろ、無闇に使うな」
「……私のせいで……」
「レイのせいじゃない。そんなもん気にするな」
俯く私の髪をワシャワシャと撫で回す。
「飯作ってくれてありがとな。嬉しいよ」
コクンと頷く。あぁもう、何でこんな弱くなったかなぁ?涙が溢れそう。
団長が目元を拭ってくれる。
「こんな時レイを思い切り堪能出来ないのが残念だ」
耳元に息を吹き掛けるように囁く。
もうっ、意地悪だな。顔に熱が集まってくる。
「はいっ、そこの2人イチャイチャしてないで食べましょ?」
ぶわっ、と耳まで熱くなる。イチャイチャなんてしていないと抗議するためふるふる首を振るが隣の団長の言葉で全てが台無しになる。
「レイの隣は俺だからな。場所空けておけよ」
団長、やめて。恥ずかしい……
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