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ハリガネベイスボウラーズファイブ!  作者: 椎家 友妻
第一話 浮かれる昌也と、怪しき下積
18/100

11 鹿島さんの好きな男のタイプ

「ちょっとちょっと!あたしの()らん所で何の話をしてるんですか!

恋バナやったらあたしも混ぜてくださいよ!」

 「え、いや、恋バナっていう訳やないんですけど」

 と、俺があたふたしていると、そこに伊予美も入って来た。

 「その話、ウチも入りたいな~♪」

 「い、伊予美ちゃんまでっ」

 更に俺が焦っていると、そこに小暮もやって来て言った。

 「恋バナなんてくだらねぇ。俺は全然興味ねぇよ」

 と、言いながらも、小暮は物凄く興味がありそうに目をギラギラさせている。

するとそこに碇までが話に割って入って来た。

 「僕は凄く興味があるよ!」

 「いや、お前はなくてもいい」

 と俺が冷たく言い放つ中、遠川監督は冷静な口調で言った。

 「だがまあ、恋の話というのはその人の深い部分を知る事ができるから、

興味深い話ではあるな。なあ鹿島、お前はどんな男がタイプなんだ?」

 「え?あ、あたし、ですか?」

 いきなりズバリな事を聞かれた鹿島さんは、

みるみるうちに顔から耳から首筋まで真っ赤にさせて、上ずる声で言った。

 「あ、あたし、は、そんな、これといって、

好きなタイプとか、は、ないんですけど、

強いて言うなら、普段からイケズで乱暴で、

あたしの事なんか全然気にかけてくれへんけど、

誰よりも野球に一途で、誰よりも野球部の事を考えていて、

一心不乱に頑張っているような人が、好き、かな・・・・・・」

 はいはい、それはキャプテンですねごちそうさまです。

と内心微笑ましい気持ちになっていると、

それを察したのかどうかは知らないが、

遠川監督も薄い笑みを浮かべながらこう言った。

 「なるほどな。じゃあ、小白井はどうだ?」



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