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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街・激闘編
98/256

日菜子として

ラーメンが食べたい。

突如、仕事中に思ってしまった。ラーメンが食べたいと。

こっちの世界に来て驚く程食事が美味しかったので忘れていたが、俺はラーメンが好きなのである。

ラーメン大好き小池さんなのである。

作業の手は緩める事なくカシムに尋ねる。

「おいカシム!ラーメン食べたい!」

「はい?ラーメン?何ですかそれ?」

うぉぉぉーーーー!!!ラーメン無いの!?日本にどんだけラーメン店あると思ってるの!?

つかラーメンはもはや世界中の食べ物よ!?アメリカの刑事ドラマでも箸でヌードル食べてる時代よ!?

異世界っても『世界』だろうよ!ラーメン位用意しろよ!!

流石に醤油ラーメンとは言わない!でもねトンコツラーメンは用意しとけよ!何かいるんだろ!?

豚っぽいモンスター!?

「ラーメンだよ!こう小麦粉を練って糸状にしたのを茹でてスープで食べる」

「ああパスタですね」

「パスタは有るのにラーメンは無いのかよ!!ラーメン作れよ!!」

「ではお聞きしますがヒナコデスさん、ラーメンの定義とは?」

「えぇぇぇー....」

「ラーメンラーメンとおっしゃっておられますがパスタではダメなのですか?

ヒナコデスさんにとってラーメンは一番なのかも知れない、しかし一番じゃなくてはいけないんですか?

二番じゃダメなんですか?」


「グギャー!!!日菜子はラーメンば食べたかと!トンコツラーメンばたべたいとよ!」

俺は泣きながら工場を飛び出した、昼食の時間が来たからだ。

くそー!カシムムカつく!カシムムカつく!

「ああトンコツラーメンば食べたかー、もう自分で作るしか無いかー」

「ヒナコデス!トンコツラーメンとは何だ!?」

俺の呟きに喰いついてきた奴らがいる、誰だっけ?

「ああ正式な挨拶はしてなかったか、B級北斗のテルーと言う者だこっちはスラハラとサムソン」

「ども日菜子です」

あ、又やっちゃった。

「フランケンシュタイナーだよろしく!」

「こちらこそよろしく頼む!ところでさっきのトンコツラーメンとは何だ!俺にも食べさせてくれないか!?」

何だこの人、ラーメンにえらい喰いつくな〜、そして残りの二人は全然話しに乗ってこない、パーティ仲は大丈夫なのか?

「トンコツラーメンってのは簡単に言うと俺の国の料理で、豚を煮込んだスープにパスタ入れて食べる料理だ」

俺料理人じゃ無いしカップラーメンの作り方しか知らんよ。

「おお!!ヒナコデスの国の料理か!!俺はお前の出すおでんが大好物になっておでんが食べたくてタベタクテタマラン!オデンオレクウ!嫌違う!!俺はお前の国の料理に非常に興味がある!是非トンコツラーメン作りに協力させてくれ!!」

おお!!ラーメン仲間が出来た!!

「スラハラ!サムソン!お前達も頼むぞ!ヒナコデスと一緒にラーメンを作ろう!」

「....ああ」

「.......わかった」

なんか二人テンション低いな〜。

「んじゃスラハラくんパスタの調達を頼む!君は麺担当だ!

そしてサムソンくん!君は具材を頼む! 煮卵はオデンから使えるとして焼豚とネギだ!

最後にテルーくん!君は俺と共にラーメンの命!スープ作りに取り組もう!何処か良い場所はあるか?」

「それならB級北斗のパーティハウスが有る、パーティメンバーの共用ハウスだ、そこでなら大きなキッチンも有るぞ!」

「おお!では明日休みを取ってラーメン作りに洒落込もうとしますかな!

テルーさん!スラハラさん!サムソンさん参りますか!」

俺は三人に連れられB級北斗のパーティハウスの場所を確認、明日の朝一からそこに行く事を約束し工場へ戻った。

「明日もう一度此処へ来て下さい、本当に美味いラーメンって物を食べさせてあげますよ」

別れの挨拶に俺がそう言うと、

テルーは「大丈夫なんですか!?ヒナコデスさん!?」と何故か急に高い声で答えてくれた。

テルーの訳の分からないリアクションの良さに、何だか嬉しくなって仕事に身が入った。


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