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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街
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カシム3

有刺鉄線電流爆破で吹き飛ぶヒナコデスを目撃した後のカシムの人生は変わった。

(何と言う喜びに満ちた世界!!早く!早く次の戦いを見たい!時代の目撃者になりたい!)

カシムはヒナコデスの信者と化していた。

カシムはカミルの街で情報を収集し、みずからが信じる「神」の名を知る。

(ヒナコデス・フランケンシュタイナー!何と神々しい名前!あ〜ヒナコデス!

ヒナコデスvs◯◯と考えるだけでこの幸福感!!)

カシムは完全なプロレスファンと化していた。

(対戦を!対戦カードを決めなければ!)

本来この世界に「対戦カード」と言う言葉は無い。

しかしカシムの卓越した「直感力」が「対戦カード」と言う言葉を自ら作り出したのである。

(ヒナコデスvs爆撃のニター。見たい!!これだ!!)


カシムは心を決めるとニターの元へ赴き、分かり易く挑発する。

カシムの誘導によりヒナコデスvsニターが実現する。

「何がコラだ!ラッココラ!」

ヒナコデスの台詞に心が震えるカシム、その瞬間彼の中で新たなスキルが生まれる。

ヒナコデスを理解したい、ヒナコデスに少しでも近づきたい、その想いか産んだ「スキル」。

今まで「スキル」を所持せず、自己の能力のみで生きてきたカシムにとってスキル習得は更なる飛躍を約束するものであったが、プロレスファンにとっては些細な事であった。

(ラッココラ!なんて素敵な響き!!羅苦子孤羅?)

カシムの脳裏に浮かぶ見たこともない象形文字、ヒナコデスの国の文字だと直感で理解する。

カシムの得たスキルは「小6漢字+にほんご」であった。

スキルの意味は理解出来なかったがヒナコデスの国の言葉を理解出来た事がカシムは嬉しかった。

自己の新たな能力に気を取られる事無くヒナコデスとニターの戦いに釘付けのカシム。

(さぁどうなる!?あ!有刺鉄線電流爆破マッチだ!!)

自身の直感力と新たなスキルにより正確に「有刺鉄線電流爆破マッチ」と見破るカシム。

「3秒、2秒」

(うおおおお!!いきなり爆破!??)

爆発により吹き飛ぶニターをカシムの優れた動体視力は見逃さない。

(うおおおおお!!ニター!!!飛んでるー!!!!)

爆発の衝撃の中一人立ち尽くすヒナコデスを見たカシムは叫ぶ。

「ヒナコデスっ!ヒナコデスっ!」

爆発の衝撃の余波でそのコールに気付いた者は居なかった。

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