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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街
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女性冒険者ロウジー

B級「キャット」のリーダーであるロウジーは、通称「女王」。

ハルバット領内で最強の女性と言われていたが、それ以上に彼女の異名の元となったのは彼女のヘアスタイルが一昔前の貴族の間で流行していた奇抜な「縦ロール」だったからである。


一般的な視点から言えば「美人」であったロウジーだが、その「縦ロール」、そして勝気な性格が災いし恋愛とは縁が無かった。

実力は有るのだが個性が強かった為、世間から正当な評価を受けていないロウジーであった。

そんな彼女の武器は「レイピア」。

彼女のレイピアでの突きは誰も捉えることができず、彼女の「連続突き」をもってすれば王都での武術大会での優勝もあり得ると噂される程の腕前であった。

実際ロウジー率いる「キャット」は数々の武勲を上げ、女性限定パーティで初のB級入りを果たしている事からも彼女の実力は確かな物だと誰もが確信していた。


そんなロウジーが今怒りの感情を抑えるのに必死になっていたのは彼女の目の前の男が原因である。

「イヤだからハルバット卿の依頼はキャンセルって事でよろしく〜ネッ!」

軽薄に言い放つ男はカシムであった。


(何コイツめっちゃムカつくんですけど!!)

ロウジーは自分を抑えながらカシムに尋ねる。


「理由を教えて頂けますかしら」


「此処え〜理由いる〜??違約金払うしいいじゃん文句言うなよ〜。あ〜でも聞きたい?聞きたい?

どうしようかな〜?」

ロウジーの怒りは限界に達する。

(コイツの挑発的な態度!喋り方!見下した感じ!全部許せないけど、

一番許せないのがコイツの見た目がめっちゃ好みだって事よ!!!)

「やっぱ理由教えません!イヒッ!。ところでカシムの街にはめっちゃ可愛い女性冒険者が居ますね!」

(えっ!?)

「ヒナコデスさん、可愛いですよね〜。あ、ハイ違約金、じゃ!」

(......この屈辱!ヒナコデス!許せませんわ!)

一瞬自分の事を可愛いと言われたと思い込んだロウジーの怒りは凄まじかった。

カシムが立ち去るのを見送るとその足で冒険者ギルドへ向かう。

(ヒナコデス!私の3連突きでグチャグチャにしてあげますわ!)


「ヒナコデスとか言う女は何処ですの!?」

冒険者ギルドに着くなり叫ぶロウジー。

「あーハイ俺、日菜子です。あ違ったヒナコデスです」

ロウジーのあまりの迫力に少し引き気味のヒナコデスは思わず敬語で答えてしまう。

「私と勝負なさい!どちらがハルバット領最強の女性か教えて差し上げますわ!」

「えーめんどい」

嫌がるヒナコデスを強引に対戦練習場へ連れ出すロウジーであった。


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