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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
動乱
114/256

魔族

笑いが無いのです、しかも残酷です、お嫌いな方は飛ばして下さい。

次話の前書きに粗筋書いときます。

正直作者が一番飛ばしたい、つか書きたく無い!

マリーンドルフ伯爵領へ侵攻を図った結果、兵の三分の一を失い敗走する事となったフェールズ領軍の将軍からの報告を聞いたフェールズ公爵は、5大貴族の内自身とマリーンドルフ伯爵を除く3人との協議する、

結果、マリーンドルフ伯爵は王国への反逆ではなく、魔族がマリーンドルフ伯爵に取り憑いた事となった。

そして問題となったのが一体何時、取り憑いたのかと言う事となり、

マリーンドルフ伯爵が魔物を使役し始めた20代の頃という結論となった。

つまり側室であるマチルダ・フォン・マリーンドルフは魔族であり、

現在幽閉されているオレガ・フォン・エルビアは魔族の血を引く者と断定される。

その日の内に2人は王都の広場にて斬首刑とされ、その首はマリーンドルフ伯爵領へ送られる。

魔族の存在の発表、フェールズ領軍の敗走、マリーンドルフ伯爵領の魔都化、

処刑に至るまでの経緯を説明された王都の人々は、

魔族の存在を恐れ、そして憎み、王子オーガス・フォン・エルビアの元一つになる事を叫んだ。

マリーンドルフ伯爵を悪役に仕立て、邪魔になりそうなオレガ・フォン・エルビアを排し、

全てフェールズ公爵の計画通りであった。

ただ一つ誤算があったのは、娘と孫の処刑を知ったマリーンドルフ伯爵が真の意味で魔王と化した事である。

当初マリーンドルフ伯爵には侵攻の意思は無かった。

兵力としての魔物を維持しつつ、領内を運営して行くつもりであった。

魔物の食物はフェールズ領軍とジャヌス領軍の死体で賄いつつ、徐々に魔物を頂点とする体制に領内を変革しつつ力を蓄え、外交での圧力のみでの魔王国樹立を考えていたのである。

何故ならば戦う為の魔物を増やせば増やす程に「食料である人間」が足りなくなる事が目に見えており、

力による魔王国樹立では、「支配する人間」が減りすぎると考えていたのである。

マリーンドルフ伯爵が当初欲した物は「支配する人間」であって「食料としての人間」では無かったのである。

しかし娘と孫の首を見たマリーンドルフ伯爵は真の魔王と化す。

マリーンドルフ伯爵は2人の首を食べたのである。

食べ終わったマリーンドルフ伯爵は魔族と化した側近達に言った。

「美味いぞ、お前達も喰っておけ」

この日より魔王マリーンドルフの食物は人間となる。

いく日か過ぎ、自身が何人食べたか解らなくなった頃、魔王の人間に対する意識が変わる。

「支配すべき存在」から「ただの食物」に。

魔王マリーンドルフは側近達に宣告する。

「領民に選ぶ権利をやろう、人として餌になり死ぬか、人を辞め世の為に尽くすか」

マリーンドルフ伯爵領の人々は選択を迫られる、どちらの選択にも人としての尊厳は無かった。

領民の3割が魔族となり、7割がその魔族になった領民に喰われる。

神の存在や死後の世界、そう言った宗教的考えから人としての死を受け入れる者が多かったのである。

魔族で統一されたマリーンドルフ領を魔王マリーンドルフは「魔都」と宣言する。

そして魔都に隣接するゼブル侯爵領への宣戦布告を行う。

ゼブル侯爵は直ちに貴族達に援軍を要請する、

要請を受けた貴族の名の中にはマウナ・フォン・ハルバットの名もあった。

ハルバット領への援軍要請が来たのである。


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