父の秘密
「僕らも、秘密を持っているんだから、父にあっても、おかしくはないさ。」
問題は、父が、ぼくらの味方か、どうかという事だ。
前世を知らなかった時のぼくに、この世の生き方を、かなり厳しく教えてくれた事。
それと、この家の改造を考えると、敵でない事は、確かさ。
だから、父から、言い出さない限り、このことについては、静かにしておこうと思っている。
ぼくの生い立ちの時も、父は、ひょうひょうとしたものだったからね。」
「そうね、やることをやって、早く、結婚しよう。ジェイ。」
「そうだな、俺も早く結婚したいよ。
でもやる事は、しっかりやっていかないとな。
まずは、ぼくらが、この世界で生きた証しを、ティンで作っていこうと思ってる。
僕らふたりは、俳優ということだ。」
「それ、いいわよ。次の輪廻の先が、またこの世界だったなんてことがあるかも。
証しの意味は、あるわね。」
ジェイとアイは、うっすらと、自分たちの輪廻は、何回も繰り返されていることを、確信していた。
それと、自分たちのこの能力は、何回もの輪廻によって、高められているとふたりは、思っている。
「アイとぼくは、ずっと、主人公。そしてずっと愛し合う。
いろんな、ものがたりを作っていこう。そして、本物のものがたりを創ろうよ。
どうだい、赤が出なけりゃいいだろう。
これで、儲けようとは思っていない。」




