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俳優
俳優
芸能と言われて、タシは、なぜ、畑違いの道に進むのか、解らなかった。
「なぜ、そちらの方に行くんですか。」
「俳優を育てたい、そういう気持ちが、エミと会って、頭に降ってきた。
そう、浮かんだんだ。
昔、言われたことがあるんだ。
現実は、物語であり、物語と思われているものが、現実だと。
いま、俺たちが生きているこの世は、ものがたりだと。結果はだれかが書いたもの。
だから、物語である映画、ドラマの中に、現実がある。ということなんだ。
これを思い出して、変えられるのは、と思ってね。」
「最初、この会社を作った時、そう、世の中を変えようと思ったよな。
タシもそう思っただろ、それで、ソフトと金融。
でも、そうじゃないと、いまは思ってるんだ。
それじゃ、変わらないと。物語から抜けられないとね。それで、物語を作っていこうと。」
「わかるような、わからないような。エミさんも、そう思ってるんですか。」
「トイが言うことは、私が言ってると思って、前も言ったでしょ。
トイと私は一心同体だって。
それと、私も、女優になろうかなって思ってるの。
トイと恋人役でね。」
「うん、エミさん、それいいね。宣伝にもなる。
よし、それはいっただきだ。トイさん、やろう」
「これで決まりだ。」とジェイが言った。
」




