トライアングル
トライアングル
「となりの彼女は、僕の婚約者のエミ(アイ)です。今日は、エミも入れて、今後の会社のあり様を、変えていこうと思っているので、奥の社長室で話しましょう。」
アイも挨拶をして、三人は、奥の社長室へと入って行った。
この話を聞いた社員たちは、皆、何だろうという表情で、顔を見合わせた。
部屋に入って、すぐに、丸テーブルに三人はすわった。
まず副社長のタシが、話を切り出した。
「社長、変えていくというのは、どこを変えるんです?」
「タシ、まず、婚約者のエミと、仕事上での僕たちとの関係を言っておく。
エミは、トライアングルの共同経営者、つまり社長はふたりということだ。
ぼくとエミは、一心同体みたいなもの。
彼女が言ったことは、ぼくが言ったこと。ぼくが言ったことは、彼女が言ったこと。
決定したことも、おなじだということ。
このことが一番、重要なこと。わかったかな、タシ?」
「はい、わかったような、ですね。
共同経営者は分かります。
でも、社長は、どちらか一人でいいのではないかと?」
「そう、そこが、一番分かって欲しいところなんだ。一心同体ということだよ。
ふたりの社長の、どちらが言っても、それは、OKということだよ。。そういう事。
この話は、ここまでにして、次に行こう。
最初に、会社を、三人で始めたから、トライアングルという社名をつけたよね。
今、社員も多くなったけど、原点に戻って、三位一体の仕組みにしようと思ってる。
三人をひとりとして、組織を組み替えて、三人で仕事を進行していく、それを組み合わせる。
そして、役職についても、おなじ。
でも、社長は一人、副社長は二人。これを基本にして変えていこう。
それで、これを機会に、エミと話し合ったんだが、僕らは、社長職を、退く事を決めたんだ。
そこで、これからは、タシ、社長を君にやって欲しい。という結論に達したんだ。
君は、僕への忠誠心が一番強いし、頭もすごくいい。やってくれるか。」
「はい、もちろんです。任せて下さい。トイさんは、どうするんです。会長ですか?」
「そう、さすがだな。ぼくとエミは、会長にしておいてくれ。トライアングルを中心に展開していきたいんでね。いっしょに、トライアングルグループを大きくしていこう。
ぼくとエミは、他に、やるべき事が、たくさんある。
そこで、トライアングルの組織変更と、方向を、副社長の二人もいれてまとめてくれ。
これは、ぼくが決めた役職の名簿だ。これでやってくれ。」
タシに、名簿を渡した。
「じゃ、タシさん、お願いしますね。」
と、アイが、言った。
「はい、わかりました。会長。」
と、タシは、答えた。




