葬式6 再会
?
「あれ、惠美ちゃんだよね? スッゲー久し振りじゃん!」
惠美
「え?」
背後から、やけに弾んだ声で私は名前を呼ばれた。
聞き覚えの無い男性の声に思わず首を傾げてしまう。
取敢ず、私は声がした後ろに振り返ってみた。
私から数歩離れた場所で立っていたのは、私の名前を呼んだ主だろう。
私より背が高く、喪服を着ている男性だ。
?
「ははっ、やっぱり惠美ちゃんだったな! 今も昔の初々しい惠美ちゃんなのかな〜?」
……、……、……はぁ???!
なに言ってくれちゃってんだよ、この人は?
私はこんな人は知らないんですけど!
『昔の〜』って事は、私の事を知ってるって事だよね?
取敢ず、誰なのか聞いてみよう。
惠美
「あの……、すみませんけど、どちら様でしょうか? 私の事を知っているみたいですし……」
『知らない』なんて失礼な事を言ったから、『あ゛あ゛ん』って睨まれて怒られちゃうかも知れない。
だから一寸だけ恐る恐る、申し訳なさ気に聞いてみた。
?
「あれ、俺の事、覚えてないの? 悲しいなぁ〜。まぁ、無理もないかな、高校の文化祭以来だもんな。でも、俺はちゃんと覚えてるぜ☆ 教室で克の作ったパフェを一緒に食べたんだぜ」
惠美
「……文化祭? 教室でパフェを?? ──あっ!!」
克慈が作ってくれたパフェは覚えてる!!
克慈の手作りパフェ!!
忘れるワケ無いよ〜!
克慈の高校の文化祭に行った時の事は、懐かしい思い出だもん!
初めて男子校に入って見学した日だもん♪
あの時、克慈の教室で、一緒にパフェを食べたのは確か、私を含めて四人だったよね。
えーと、克慈の同級生の人達なのは覚えてるけど、その中の誰だろう??
う〜ん、分からない。
?
「おっ、その反応は“思い出した”って思っていいのかな?」
惠美
「……えと、思い出したのは……、私と一緒にパフェを食べていた男子生徒が三人居たって事までです」
本当に誰なんだろう??




